東京地裁が21日、参院議員・河井案里被告に懲役1年4カ月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡したことについて福山哲郎幹事長が記者団の取材に応じました。

 福山幹事長は「前代未聞の買収事件だ。河井氏においては控訴などせず、一刻も早く議員辞職をするべきだ。新型コロナウイルスの感染拡大で国民が非常に厳しい状況に陥っている中、河井案里氏が議員であり続け、歳費を受け取り続けることに到底、国民の理解は得られない」と述べました。また、自民党にも大きな責任があるとし、「一日も早く、河井氏に議員辞職をさせ、非常に関係が深かったと言われる菅総理自身にもこのことについて説明を求めて行きたい」と語り、今後の国会審議でただしていく考えを示しました。

 さらに、国会での菅総理の答弁姿勢について問われ、「今日の参院本会議での、わが党の水岡俊一参議院会長に対する答弁については、私もいささか驚き、呆れた。ほとんど具体的なことに対する言及がなく、国会で誠実に答弁をする姿勢がみじんも感じられない内容だった。国会で説明、答弁をするということは、そのまま国民に対して答弁をすることに等しい。何ら具体的にも、根拠も示さずに抽象的で非常に短い答弁で済ますということは、立法府に対する冒とくであるとともに、国民に対して説明を拒否していることと同じ。非常に不誠実な答弁だったと言わざるを得ず、残念だ」と述べ、菅総理に答弁姿勢を改めるよう求めました。