福山哲郎幹事長は23日、国会内で定例の記者会見をおこないました。福山幹事長は常任幹事会での報告・承認事項の説明の後、今日おこなわれた河井克行元法務大臣の公判での発言内容について触れました。

 福山幹事長は、今日の公判で河井元大臣が買収の事実を一部認め、議員辞職も表明したことについて「あまりにも時間がかかり過ぎた。遅い判断だと言わざるを得ない」と述べました。河井夫妻が2人とも買収の事実を認め、議員辞職の決断に至ったことは非常に重たいと指摘し、「自民党の責任は極めて重い」と自民党の責任にも言及しました。また、河井夫妻が2人とも国会で説明をしていないこと、自民党が1億5千万円の資金を提供したこと、安倍前総理の秘書を派遣していたこと、自民党本部がどのような形で関わったか――等の問題を「まったく明らかにしていない」と指摘し、河井夫妻と関わりが深いとされる菅総理についても「責任を取っていかなければいけない」と述べました。さらに福山幹事長は、「この2人は議員辞職も遅れた結果、歳費ももらい続けました。コロナの状況で国民が苦しむなか、本当に理解に苦しむ行動だったと思います。広島県民の皆さんの思いも含めて、このことについては強く国会でさらに追及していきたいと思いますし、自民党に猛省を促したい」と強調しました。

 自民党の二階幹事長が河井夫妻の問題について「他山の石」と表現したことについて受け止めを問われると、「自民党が他山ではなく自分の石ではないかと思いますので、ちょっと表現の仕方として違うのではないか」と指摘しました。また、自民党が本部から提供した1億5千万円についてチェックはするが公表するとは言っていないことについて、立憲民主党は使途の公表を求めていくのかを問われると、「使途の公表は自民党が積極的に自らおこない、説明責任を果たすべきだ」と述べました。