市民団体によるデジタル改革関連法案をテーマとする集会が6日昼、国会議員会館前と院内の2カ所で開催され、立憲野党が参加しあいさつを行いました。

 国会議員会館前の集会では、立憲民主党から石垣のりこ参院議員がマイクを握り、デジタル庁設置については内閣府の掲げる「誰もとり残さない「人にやさしいデジタル化「人間中心のデジタル化」などを「基本的に反対するものではない」と述べ、(1)オープンで透明であること(2)公平で倫理的に活用されること(3)安心・安全に運用されること――が前提だと強調しました。そして、そのためには国会が行政への監視機能を十分に発揮することが重要だとし、「デジタルに使われる社会、デジタルに搾取される社会になってはならない」と強調しました。

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 その後の院内集会で、真山勇一参院議員は世の中の大きな流れとして「デジタル化をしていくこと、それを私たちが利用していくことは進めていかねばならない」と述べたうえで、「国はデジタル化を進めることよりも個人情報を守ることをしっかり考えてほしい」と強調しました。そして多くの人々が「個人情報の大切さを気にせずに民間のポイントカードをつくっている」と指摘、セキュリティーが不完全なままデジタル化を進めることは「個人情報がだだ洩れになる社会になってしまう」と危惧を表明しました。

 真山議員は米国特派員時にソーシャルセキュリティ・ナンバー(社会保障番号)を取得した経験を紹介し、「社会保障のみだったが生活にはまったく不便を感じなかった」と述べました。そのうえで「デジタル化とは、大切な個人情報を守ることと利便性とを区別をつけていかねばならない」と述べ、「しっかりと参院で審議していくとともに私たちの大事な個人情報を守っていきましょう」と締めくくりました。