野田佳彦代表は2月15日、宮城県大崎市を訪れ、石垣のりこ参院議員とともに対話集会に参加し、その後製材所の視察を行いました。対話集会では佐藤仁一県議が司会を務めました。また、地元の漁業団体、農業団体それぞれから野田代表への要請を受けるとともに、連合宮城との意見交換も行いました。
■対話集会
対話集会では、当初の想定の200人を大きく上回り、座席を追加するほど参加者が詰めかけて大盛況となりました。初めに石垣参院議員、野田代表からあいさつがありました。
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石垣参院議員は最近のコメ価格の高騰について、「コメの値段が一気に上がってしまい大変だという声がある一方で、コストを転嫁できないから作れば作るほど赤字になるという声もたくさんある。第一次産業、農業を守っていくことはものすごく大事だ」と話し、適正価格でコメを供給し、そして農業、農家をしっかりと守っていく政策を実行していくと力を込めました。
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野田代表は、国会の風景が変わったと語り、この衆院選の結果を存分に生かしたいとして、「昨日、立憲民主党の予算修正案をまとめた。政府の予算案を徹底的に調べて3兆8千億円の財源をねん出した。これをもとにガソリン代を下げる、給食費の無償化、高校授業料の無償化、また介護や保育の従事者の処遇改善や高額療養費引き上げの凍結などに充てていく」と述べ、国民の皆さんの負担を減らしていくと強調しました。
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質疑応答では、「憲法改正の議論」「老後のシングルライフや年金制度」「食料品の消費税をゼロに」「農業者の戸別所得補償を復活させてほしい」等、多岐に渡って質問が出され、野田代表は、「枝野幸男憲法審査会長のもと、改正ありきではなく、テーマなどを整理しているところだ」「誰もが老後に不安を持っている。抜本的な年金制度について、バラ色ではないが持続可能な制度を考えていく」「いろいろな意見を聞いて対応を考えていく」「農地に着目した令和の制度を示す」など、野田代表、石垣参院議員が丁寧に答えました。
■製材工場の視察・意見交換
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地元宮城県産の原木の調達から製材、加工、配送などに至るまで、自社でワンストップで事業を展開している「株式会社タカカツ建材」を訪れ、作業工場の視察や会社役員らと意見交換を行いました。野田代表は、高橋社長らからの、「丸太の切り出しから建材への加工など、川上から川下までを繋げる事業を展開している。『木』の6次産業化を行い、付加価値を付けることを進めてきた」「国産材を多く使うことにつとめている」「待遇など、他業種よりも良い条件を提示するなどして若い人の採用に力をいれている」等の話に耳を傾けました。
■漁業団体、農業団体からの要請
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JF宮城県漁業協同組合、JA宮城県農業協同組合青年部から、特定水産物供給平準化事業の必要性、地域農業の担い手を守る施策などについて、立憲民主党に頑張ってほしいとした要望書を受け取りました。
野田代表は、自分の両親も農家の出で、私も農業の遺伝子を引き継いでいると述べた上で、「今日、皆さんからいただいた要請をしっかりと踏まえ、同志とともに連携して頑張っていく。そもそも農は国の基であり、漁業もまさに国民生活に直結した大事な産業だ。しかし今では国の農業予算は2兆円ぐらいまで減っている。こういうお金の使い方を変えていく」と話し、農林水産業にしっかりと取り組む考えを示しました。
■連合宮城と意見交換
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連合宮城の大黒雅弘会長らとの意見交換で野田代表は、「昨年の衆院選では、宮城県では4人の衆院議員を作って頂いた。また全国では50議席増やすことができた。夏には参院選があるので、支援をお願いしたい。今日は忌憚のないご意見を伺いたい」とあいさつしました。意見交換には鎌田さゆり衆院議員も同席しました。