枝野幸男代表は12日、北海道札幌市を訪問し、衆院北海道2区の補欠選挙(13日告示、25日投開票)の立憲民主党公認候補予定である松木けんこうさんと演説しました。立憲民主党北海道総支部連合会会長の逢坂誠二衆院議員も演説しました。
枝野代表はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大に対する政府の対応について、今日の衆院決算行政監視委員会での菅総理の答弁を例に出し、「米国や欧州など残念ながらコロナ対応がうまくいっていない国と比較して、何でも専門家のせいにして、あとは『自治体にやってもらう』と他人ごと」と指摘。日本と同じ島国である台湾、ニュージーランド、オーストラリアの3つの国は感染を抑えて込んでいると主張し、「やればできるんです。それをやっていないのは政治の責任です」と強調しました。立憲民主党のzeroコロナ戦略である、検査をしっかりすること、営業自粛を要請する際には補償をセットにすること、感染者が出た場合には周辺を徹底的に検査をすること――について「1年前から言っている」と述べ、「菅さんには当事者意識も危機感もない。だとしたら選挙を通じて国民の意思を示すしかない」と呼びかけました。
公認候補予定の松木さんは、解散総選挙について「600億円かかるんですよ。選挙をやらずに600億円あれば政策を1つ打てる」と述べ、内閣総理大臣だけの判断で衆院を解散できることに疑問を示しました。さらにCOVID-19の感染が再び拡大しつつあるなかで、解散をちらつかせる発言が自民党から出ていることについて、「自分たちの党がどれだけ伸びるのかも大切。でも、やはり国民の皆さんの生活を考えるのが国会議員の一番の仕事だ」と訴えました。
逢坂議員は、「この8年余り続いた自公政権はいったい何をやってきたでしょうか。民主主義の基盤を壊す。民主政治の基盤を壊す。これの連続じゃなかったか。公文書改ざんをし、ねつ造し、隠ぺいする。こんな先進国どこにあるのか。国会でも嘘の答弁を総理が100回以上繰り返す。こんなことで国会が機能するのか。最近は役所の方々まで国会で本当のことを言わない、『記憶にないと』。本当の意味で議論できる民主主義、民主政治を取り戻す。これが今回の補欠選挙の大きなポイントだ」とあいさつしました。