枝野幸男代表は13日、北海道札幌市を訪れ、今日が告示日の衆院北海道2区補欠選挙(投開票25日)に立憲民主党公認で立候補した松木けんこう候補の第一声に参加し、応援演説をおこないました。枝野代表は「今日スタートした衆院補欠選挙で松木けんこうさんを皆さんの力で必ず押し上げていただきたくことを訴えたく、札幌に来た」と支援を求めました。他に松木候補や立憲民主党北海道総支部連合会代表の逢坂誠二衆院議員も演説し、司会は水上みか札幌市議が務めました。
枝野代表は、今回の補欠選挙のきっかけとなった吉川元農水大臣が、大臣室で鶏卵業者の代表者から金銭を受け取った収賄事件に触れ、「単に汚職したという話ではない。大臣の職務権限に絡んで、日本の農林水産行政がゆがめられていたことにほかならない。皆さんが納めていた税金が本来使われるべきところに使われなかった問題にほかならない」と強調。「しっかり未来に向けて、公平に公正に使われなければいけないお金を、まさに自らの私利私欲のためにゆがめてしまったこんな政治に『NO』を突きつけるための選挙だと、周りの皆さんに伝えてほしい」と強く呼びかけました。
枝野代表は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の高齢者へのワクチン接種が昨日から始まったことに触れ、「世界(の中)で圧倒的にワクチン接種が遅れている。政治が危機感を持たない。そして、このコロナによって現場の最前線で苦労している一人ひとりの暮らしに全く目が向いていない」と指摘。「しっかりと皆さんが結論を出す時ではないか」とこれまでの政府の対応への評価を下すため、この補欠選挙で松木さんに投票することを求めました。
松木候補については「本当にバイタリティーと行動力がある。政府の中で大臣政務官の実績がある」と紹介。さらに「今こそ松木けんこうさんのパワーを、皆さんのさまざまな政治に対する怒りを、皆さんの暮らしの安心へと変えていく力として国会へ送り出そうじゃありませんか」と松木さんの補欠選挙勝利を訴えました。
松木候補は、COVID-19の感染拡大が収まらない状況について「コロナ対策でお金をかけるのは今だ」と訴えました。「まだコロナは終わっていない。これからなんですよ、大変なのは。経済はある程度止めてでもなんとかしないといけない。中途半端なことをすると、行ったり来たりの繰り返しで余計お金がかかることになるだけ。だから今しっかりやるべき」と述べ、家賃支援金や持続給付金の再支給等の政策を総動員する時期であることを主張しました。
また松木候補は、「われわれ政治家は、皆さんのこと一人ひとりを幸せにすることはたぶんできません」と述べました。そのうえで、「幸せというのはいろいろな形があります。ですから、政治家が『あなたを幸せにします』と言っても嘘くさい。そうではなくて、われわれ政治家は幸せの土台作りまでなんです」と主張し、「土台」とは経済を安定させることと、平和であることの2つであると示し、「そのことを頭に入れて頑張っていく」と力を込めました。
逢坂議員は、「今回与党の皆さんは候補を立てるのを諦めた。『政治とカネ』に反省しているんだというのが表向きの理由。しかし、同時に行われている広島の参院選挙区では、同じ『政治とカネ』の問題なのにも関わらず候補を立てている。だから本当の意味で反省なんかしているとは私には思えない。ぜひ、ここに本当の意味での鉄槌を下す。そのためには松木けんこうさんになんとしても勝利してもらう。これが何よりも大きな鉄槌になる」と松木候補への支援を呼びかけました。