法務部会(部会長:真山勇一参院議員)は27日、国会内で会議を開催し、今年3月にスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが名古屋出入国在留管理局に収容中に死亡した問題をめぐり、スリランカのご遺族から話を聞きました。

 会議では、ウィシュマさんの母親スリヤタラさん、2人の妹ワヨミさん、ポールニマさんがオンラインで参加。コーディネーターは指宿昭一さん、駒井知会さんの両弁護士で、通訳を介した話にも、ご家族を亡くした心痛な思いが日本の出席者にも伝わりました。

 ご遺族はまず、ウィシュマさんの子ども時代や、大学卒業後英語教師して働いていた経歴、来日した経緯や健康状態などを紹介しました。そのうえで、母・スリヤタラさんは「一番知りたいことは、なぜ亡くなったのか。医療が十分だったのか大変疑問」だとして、日本の入管当局が監視カメラの映像を提出しないことについて、「非常に残念。私たちは最期の写真も見ていない。亡くなる前のビデオが見たい。本当に娘なのか、自分の目で確かめたい」と強い思いを述べました。また、妹のワヨミさんとポールニマさんは5月にも来日する予定で、「法務大臣には姉を長期間苦しませ、医療を受けさせなかったのはなぜか聞きたい」と訴えました。

 真山部会長は、「ウィシュマさんの問題で、政府の入管法改正案が問題だらけであることが改めて明らかとなった。国会でしっかり審議し、閣法には断固反対、廃案に追い込みたい」と力を込めました。