立憲民主党は20日、東京・立川駅前で「 #女性の声が東京を変える 」街頭演説会をおこないました。街頭演説には、蓮舫代表代行をはじめ、田名部匡代参院議員、塩村あやか参院議員のほか、東京都議会議員選挙候補予定者である武蔵野市の五十嵐えりさん、小平市の竹井ようこさん、南多摩(多摩市・稲城市)の斉藤れいな東京都議が参加しました(写真上は、手前左から五十嵐さん、竹井さん、斉藤都議と、壇上右に蓮舫議員)。
 司会を務めた塩村議員は、現在の東京都議会議員全126人中、女性が36人ほどで3割に満たないことを紹介。さらに立憲民主党の女性都議は1人のみであることに触れ、「ジェンダー平等への取り組みや子育て施策、こうした女性の声をしっかりと届けるためにも、多くの女性の声を議会に届けることが必要だ」と述べました。

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塩村あやか参院議員

 田名部議員は、最初に選挙に出た20年ほど前に「青森県では『女のくせに何ができる』『まずは結婚しろ、子どもを産め』『女が政治に口を出すな」、こんなことを言われながら政治活動をしたものでありました」と自身が女性として政治活動をしてきたことの苦労を披露。さらに、「立憲民主党の仲間には、パラリンピックに出た車椅子の障がい者の仲間がいます。さまざまな声を、障がい者の仲間の声も聴いてきたのでわかっているつもりでいました。でも実際、そういう仲間と国会で一緒に仕事をしてみたら、まだまだわからないことがあった、気付かされることがあった、変えなければいけないことがあった」と女性の声をはじめ多様性ある声を政治の場に届けることが必要だと強く訴えました。

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田名部匡代参院議員

 武蔵野市の五十嵐さんは、中学時代にいじめを受け、中卒でアルバイトをして生活していた自身の経験を紹介。アルバイト先で店長と意見が食い違い不当解雇されたことで、「法律を知らないと社会でいろいろな人から搾取されてしまう、自分がどんどん弱い立場になってしまう」と危機感を感じたことから夜間大学に通い、法律と憲法を学び、その後弁護士になりました。五十嵐さんは、「コロナ禍で格差がどんどん広がって、苦しい人がとても増えている。特に女性、たくさんの方たち、苦しい思い、命の危険に直面している。たくさんの人がいます。だからいま、私はたくさんの人が苦しんでいる今、しっかりと声をあげないといけない」と訴えました。

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武蔵野市の五十嵐えりさん

 小平市の竹井さんは、会社員を経た後に小平市議会議員を2期目まで務め、今年の5月に都議選の準備のために辞職しました。竹井さんは、「非正規の方から『正規の方であれば、休業になってもリモートで働ける、あるいはシフトが減らされることもないが、私たちはそうじゃなかった』、休業補償が得られなかった、給料が減らされた、あるいは解雇をされた。そんな声がどんどん届きました」とコロナ禍で女性の「困った」声が多いことを説明。その他にも女性が生理用品を買えない「生理の貧困」という現象が話題になり、小平市では、いち早く学校や公共施設に無償で置くことを実施している実績を紹介し、「それはもう継続しなければならない、大本(おおもと)を断っていかなければならないということを強く実感しております」と述べました。

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小平市の竹井ようこさん

 南多摩(多摩市・稲城市)の斉藤都議は、シンガーソングライターとして全国を回る中で、「例えば、シングルマザーの方、例えば非正規雇用で働いておられる方、例えば学生さん、DV被害者、児童養護施設の退所者、そのような方たちから『もうこのような状況では生活成り立ちません』そんな声を伺ってきて、音楽だけでは社会を変えられない、政治を変えたい、社会を変えたい、その思いで4年前都議選に挑戦した」と政治の世界に飛び込んだ経緯を説明。前回は都民ファーストの会から出馬しましたが、「おかしいことはおかしいと言わなければいけない。けれどもそれが言いにくい雰囲気。政策を立案する、その過程も不透明でありました。私は2019年1月にこちらを離党して、無所属で2年3カ月活動して参りました」と離党した理由を説明。コロナ禍の都政について「東京都がもてる力の全てをオリンピック・パラリンピックの開催にではなく、医療、人員、予算、これを全てコロナの収束、生活を支えるために使わせてほしい」と訴えました。

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南多摩(多摩市・稲城市)の斉藤れいな都議

 最後に演説に立った蓮舫代表代行は、東京都は21日から緊急事態宣言を解除し、まん延防止等重点措置に移ることに触れ、「それでもまだ、皆さんには『リモートをしてくれ』『不要不急の外出を控えてくれ』『外食をする時は2人で行ってくれ』『お酒を飲むなら90分にしてくれ』。皆さんに不便を強いて、事業主や飲食店に本当に立っていられないような環境を強いて、でも、どうしてその一方で東京オリンピックはやるんでしょうか」と東京オリンピック・パラリンピックの開催に疑問を呈しました。「私たちには動くなと言っておいて、海外から10万人のお客さんを呼ぶ。私たちだって感動したい。心から喜びたかった。頑張ってる選手の背中を押して、みんなで喜びを分かち合いたかった。でも今はオリンピックを決めた時と全く環境が違うんじゃないでしょうか」と強調しました。

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蓮舫代表代行
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