長妻昭副代表は22日、東京都議選で西多摩選挙区(福生市、羽村市、あきる野市、西多摩郡)から立候補を予定している宮崎太朗(みやざき・たろう)候補予定者、島田幸成党東京都第25区総支部長とともに羽村駅前、福生駅前で街頭演説をおこないました。

長妻昭副代表

 現在の都議会のあり方について長妻副代表は、五輪・パラリンピックや新型コロナウイルスへの対応など課題が山積しているにもかかわらず、「都議会が開かれていない」という現状に疑問を呈しました。他県では議会が開かれ、知事がワクチン接種や事業者支援などについて説明していると指摘。ところが東京では、議会が開かれていないので、「都政がノーチェックだ」と警鐘を鳴らしました。

 こうした現状を打開しようと立憲民主党の8人の都議会議員が他会派に働きかけて都議会を開こうとしたが、32人の署名が集められず断念した経緯があったと報告しました。都議会は、定数127の4分の1である32人の都議から開会要求があれば、開かなければならないからです。こうした都政をチェックしようとしない都議会に対して長妻副代表は「都議会を開こうという議員を増やそう」と呼びかけました。

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宮崎太朗さん

 都議選に向けて15の柱と42項目の政策を取りまとめたという宮崎太朗さんは、その中からワクチン接種とPCR検査の体制に関して政策提案をしました。

 ワクチン接種体制に関して、西多摩地区でも多くの市町村が接種の予約が電話やインターネットを通じておこなっているため、何時間もつながらないなど混乱を生じていると指摘。他方、日の出町が、町内にある25の自治会ごとに接種日を決定しているため、接種が円滑に進んでいる事例を紹介し、「都議会でワクチン接種の進め方の見直しを求めていきたい」と展望を語りました。

 PCR検査に関しては、自らが選挙に出ることを予定していることから検査を受けようとしたところ、行政機関から「健康な人は受けられない」と言われたことを明かしました。この例と同様に現状では、少し熱が出たとか、咳がでたからといって、かかりつけ医にPCR検査をしてもらおうと思っても簡単にはできないと説明しました。こうした実情に対して、冠婚葬祭などさまざまな理由で「検査を受けたいと思った時に受けられる体制をつくること」が重要だと強調しました。

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 長妻副代表は同日、都議選に立候補を予定している須山たかしさんと八王子駅前、鈴木えみこさんと久米川駅前、加藤良哉さんと狛江駅前でそれぞれ街頭演説をおこないました。「政治にはダイナミズムがある。皆さんが声を上げ、その意思決定によって劇的に変わることもある」と呼びかけ、来たる都議選の争点である五輪問題に関して「決まったから仕方がないとか、なし崩し的なあきらめ。これを壊していきたい」と訴えました。

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衆院東京第25区総支部長の島田幸成さん