枝野幸男代表は27日、都議会議員選挙(7月4日投開票)で町田市選挙区から立候補している鈴木烈候補とともに町田駅マルイ前で街頭演説をおこないました。街頭演説には、東京23区総支部長でもある伊藤俊輔衆院議員も参加し、司会は東友美町田市議会議員が務めました(写真上は、支援を訴える鈴木烈候補)。
■鈴木烈候補
地元の公立小中学校を卒業し、一昨年まで台湾と中国で事業を展開するベンチャー企業の経営者として1600人の従業員とともに仕事をし、2016年にはCEOとして株式公開を実現した鈴木候補。
街頭演説では、コロナ危機の教訓を踏まえ、新しい東京を作っていくために2つの提案をしました。
1つは、「非正規雇用のない東京をつくる」。
「不利で不安定な立場で働かざるを得ない方々がどんどん増えていった」と語り。コロナ危機による経済的な打撃や痛みが非正規雇用に集中していると指摘。「格差、分断を広げるべきではない」と訴えました。
2つ目は、「町田市に大学病院クラス機能をもった第3次救命救急病院の設置」。
周辺の市にはある、第3次救命救急病院が町田市にはないと指摘。地域医療の司令塔・中心的な役割を果たすことができる病院の必要性を訴えました。
■伊藤俊輔衆院議員
「皆さんの生活、暮らし、命のかかった選挙」「オリンピック・パラリンピックありきで進められてきている政治も、小さく、遅く、後手後手の経済対策を見ても、一体政治はどこを向いて実行しているんだ」と述べ、「政治家一人ひとりが、いまが緊急事態、有事だと自覚することが欠如しているのではないか、だから国会を開かない、都議会をすぐ終える、議論は尽くさない」と指摘。「政治は、自力ではどうにもならない、自分ではどうしようもない、そういう人たちのためにあるということを改めて私たちは自覚しなくてはいけない」と訴えました。
そして、「国際感覚、経営感覚のある、人材を町田市から都政に送りましょう」と鈴木候補への支援を訴えました。
■枝野幸男代表
「新型コロナウイルス感染症で多くの皆さんの当たり前の日常が奪われた」と語り、「医療がしっかりしていたら救えた命があった」「医療行政・政治を変えなければ次はあなたの番かも知れない」と指摘。さらに、「命と健康だけではない」の述べ、支援がわずかでもおこなわれた飲食店や観光関連事業者だけではなく、飲食店に食料品や酒類、おしぼりなどを納めている問屋や流通関係者、農家や漁師の方、また、小劇場やミニシアターをはじめとした芸術関係者など例に挙げ、さらには非正規の皆さんを中心に、多くの方が仕事を失い、明日の暮らし、明日の食べる物にも困っている状況だと、多くの人が影響を受けていると語り、「これまで、政治は何をやってきたのか」と提起しました。
そして「政治が作ってしまった『弱さ』は、政治を変えなければ変えることはできない。政治の考え方を変えましょう。何のために政治があるのか、私たちはその原点から、もう一度立て直したい」「自分の力だけではどうにもならないときのため、一人ひとりを支えるために政治がある。その原点を、この20年30年の日本の政治が忘れてしまっている。私たちにこの政治、本来の役割を取り戻させていただきたい。いざというときに、支えになる、いざというときでも当たり前の日常を続けていける、そのための政治を、私たちに作らせていただきたい」と訴えました。
さらに国の政治を変えることは必要なことだが、それだけでは十分ではないと語り、「皆さんのいざというときを支える、この感染症危機のなかで皆さんの暮らしを支える、その仕事の多くの部分が都道府県が担っている」と指摘。支援金の制度はあっても、東京都と埼玉県、大阪府などで対応が違うことを例に挙げ、「いまの東京都政に届いていない、気づいていない実情と声を届けていける能力と意志がある(人物だ)」と鈴木烈候補への支援を訴えました。