枝野幸男代表は28日、東京都議会議員選挙に北多摩第1選挙区(東村山市・東大和市・武蔵村山市)から立候補している鈴木えみこ候補とともに久米川駅前で街頭演説をおこないました。鈴木候補は国際線の客室乗務員として13年間勤務し、子育てを経験し、幼児教室を経営してきました。党の公認候補者として都議選として挑戦します。

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■鈴木えみこ候補

 鈴木候補は自身が子どもの世話のために仕事を断念せざるを得なかった経験を紹介し、「いま、家事、育児、介護に悩みながら、自分の夢を諦めてしまている女性が多いのではないでしょうか。新型コロナで仕事を失った方、経済的な理由で学業を断念した方。女性だから、もう歳だから、学校を出ていないからと、さまざまな理由で自分の夢を諦めたり、我慢を強いられている。自分の夢を諦めずに自分の夢を諦めずに過ごしていける社会をつくっていきたい」と主張しました。
 幼児教室を経営する中での実感として、「この国は子どもへの予算が少なすぎる。家計の負担が大きすぎる」と強調し、「子どもを大切にする、国や自治体はもっと子どもへの予算を増やすべき。子どもたちはキラキラした目で将来の夢を語ってくれる。女性の未来を諦めない。子どもの未来を諦めない。東京の未来を諦めない。皆さまと一緒に女性の声を都政に届けてまいります」と支持を訴えました。

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■枝野幸男代表

 枝野代表は、コロナ禍で必要な支援が届いていないとし、「1年前に野党が一生懸命国会で言って、持続化給付金と家賃支援金を出したが、たった1回こっきり。どちらももう期限が切れている。今年になって約半年、東京ではほとんど商売にならないという方がたくさん出ている。飲食店にわずかばかりの支援が出ただけで、それ以外はいっさい出ていない。その結果倒産しているのは、自己責任か。自助努力が足りないのか。そんなことはない」「仕事を失って生活困窮されている皆さん。一番厳しい状況にある方たちの声を何とか国会に届けて、そういったところからやっと政府も1カ月、2カ月遅れで対応した。でも、国会を指摘されたらそこだけやる。ひとり親世帯で低所得の皆さんが食べるものもないと国会で言い続けたら、ようやくそこだけ支援を出す。しかしひとり親だけではない。ふたり親世帯でも困窮している家庭があると言ったら、ようやく2カ月たったらそこだけやる」と政府の後手後手で、まったく不十分な支援を批判しました。
 1年半にわたり、当たり前の暮らしができないという状況になっているとし、「これは、日本の政治がどこかで道を間違えてしまった。曲がり角を曲がらなければいけなかったのに、曲がり損ねて突き進んでしまった結果だ。この30年くらい、政治の世界で改革だ、改革だと言われてきた。小さい政府だと言って、役所は小さければ、小さいほどいいんだ。なぜならとにかく競争がよいのだ。競争すれば経済がよくなって、強い者がより強くなればそれに引っ張られて、みんなよくなるはずだということが平成の30年間日本の政治で続けられた」「国民は自己責任を迫られ、自助を求められる。自己責任も、自助努力、競争も大事なこと。でも、どんな方にも自分の力だけではどうにもならない時がある。不慮の事故にあう、病気になる。今の東京で1人で、あるいは夫婦2人で 子育てをしていくには困難が大きい。歳をとれば病気になったり 介護が必要になる。今回の新型感染症で影響を受けている飲食店や関連業者のように、自分たちの責任と関係のないところでご商売がどうにもならなくなる。自分の力だけではどうにもならない時が誰にもでもある。その時のために政治はあるのに、その政治が自己責任だ、自助だと迫るようになってしまったことが、今の状況をつくっている」と語りました。
 その上で、「小さな政府だ、競争だと言って来た結果として、役所が小さくなるだけではない。医療行政も小さくなっている。たとえば東京でも保健所の数が少なくなり、職員の数が少なくなっている。現場の医療従事者の皆さんが頑張っても、さまざまな感染症の情報を取りまとめ、感染者の周辺にほかに感染者がいないのかしっかりと調べていく、その中心を担うのは保健所だ。保健所が小さすぎるから、感染症の危機に対応できなくなっている」と主張しました。
 「政治を変えましょう。根っこから変えましょう。自助だ、自己責任だ、小さな政府だという政治はもう20年くらい時代遅れ。本来の政治の役割、いざという時でも当たり前の日常をしっかりとまもれるように、それを支えていけるだけの政治と行政を取り戻しましょう」と訴えました。
 鈴木候補について「子育て、幼児教育に携わり、課題をよく知っている。生き苦しさの悩み、女性の声を都政に届けてもらいたい」と支持を訴えました。

 街頭演説会には、藤田雅美、上町弓子両東村山市議会議員が参加しました。

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