枝野幸男代表は20日千葉県内各地を回り、我孫子市内では本庄知史8区総支部長とともに街頭演説会に参加。「コロナから国民の命と暮らしを守る政治をやらせてほしい」と訴えました。
約19年間、岡田克也衆院議員の秘書として国会や政府のなかで仕事に取り組んできた本庄総支部長が一貫してめざしてきたのは「政権交代可能な政治」。「今だけではなく、次の世代に責任を果たす政治。都合の良いPRではなく、きちんと国民と向き合う政治。切り捨てるのではなく、手を差し伸べる政治。そして、特定の誰かのための政治ではなく、国民一人ひとりのための政治を一緒に始めよう」と呼びかけ、活動しています。
枝野幸男代表は、「総裁選よりコロナ対策」だとあらためて強調。緊急事態宣言が続く危機的な状況のなか、憲法53条に基づき野党が求める臨時国会を開くことなく総裁選挙を優先する自民党の対応を批判。「コロナから国民の命と暮らしを守る政治をやらせてほしい」と訴えました。
コロナ対策での感染状況やワクチンの供給スケジュール等をめぐる「隠す・ごまかす・説明しない」姿勢を一例に挙げ、「コロナに限らず、安倍・菅政権の問題。根っこから変えないと命に影響する」と危機感を表明。「政権が変われればそれまで隠されていたことが分かる」と述べ、自民、社会、さきがけの3党連立政権では1996年、菅直人厚生労働大臣(新党さきがけ)の指示で薬害エイズ事件をめぐり省内に調査チームが設置され、官僚が「ない」としていた資料が発見されたこと、2009年には民主党政権で岡田外務大臣のもと、日米密約問題で隠されていた情報が明らかになったことに触れ、政権交代の意義を説きました。その岡田外務大臣の仕事を右腕として支えたのが本庄総支部長だとして、「政治を変える。皆さんの知りたい情報を伝える。まっとうな政治を取り戻す、そのための即戦力が本庄さん」と評しました。
本庄総支部長は、「自民党に代わるもう1つの政党、政治勢力をしっかりとこの国につくっていく。その思いと決意で挑戦することとした」と表明。自民党総裁選で閣僚経験のある4人の候補者がさまざまな主張をしていることには、「今まで9年間何をしてきたのか。信用できない。次の選挙の公約に入れていただきたい」と述べ、コロナ対策を議論する国会を開かず総裁選に明け暮れている自民党の姿勢を問題視しました。
本庄総支部長は、安倍・菅政権の9年間を振り返り、大きな問題の1つが「政策論争がなかったこと」だと指摘。「一強政治で大きな力があったにもかかわらず、この国が抱えている根本的な中長期的な課題、例えば人口減少や気候変動、財政、格差の拡大など、正面からの議論がなかったことは本当に残念だ。選挙に勝つためにはどの政策がいいか、どの政策が一番うけるのかという発想で手を打ってきた。『アベノミクス3本の矢』『一億総活躍社会』『すべての女性が輝く社会づくり』といろいろな言葉が躍ってきたが何が残っているのか。コロナ禍で惨憺たる状況だ。国民の命と暮らしが本当に守られているのか、それすらも疑わしい」と断じ、「新しい時代には新しい力で新しい政治を。国会の再生、政治の再生、日本の再生に向けて力を貸してほしい」と呼びかけました。
街頭演説会には、長浜博行、小西洋之両参院議員はじめ多くの地元自治体議員が参加しました。長浜議員は「与党の政治は行き詰まった。日本の政治を変えよう」、小西議員は「大切なものが見落とされているのではないか。立憲民主党は命と尊厳にこだわり抜く」と力強く訴えかけました。