福山哲郎幹事長記者会見

2021年9月21日(火)16時00分~16時25分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/tmi5OKwVXzY


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第33回常任幹事会を開催

【幹事長】
 ご苦労さまでございます。
 まず、常任幹事会の報告をさせていただきます。
 代表の挨拶は皆さんご案内のとおりでございます。
 私からは、まず国会議員の入党について、笠浩史代議士が入党いただきましたので、報告させていただきました。
 それから、ご案内のように政権公約の発表を今、続けて行っておりまして、一昨日は新潟で代表が「地方を守り、地方を活かす」という形での農業等の政権公約を公表させていただきましたので、そのことを報告させていただきまして、今後も引き続き発表していくということを報告しました。
 それから、少し前の話で、もう皆さんにはご案内のところですが、9月8日にオンライン総支部長会議を開催いたしました。新人・元職・1期生対象でございましたが、その内容についての報告をしました。
 それから、先般9月17日、台風14号の情報連絡室を設置しましたので、その報告をさせていただきました。
 それから、メディア対応については、最近「りっけんチャンネル」を初めとして、代表が会見をたびたび行わせていただいて報道に取り上げていただけるようにやっているということについても、現状について報告をさせていただきました。
 国対委員長からは、あす、おそらく与野党の国対委員長会談があって国会日程について議論があるだろうということで、10月4日の召集は決まりましたが、あらあらの国会日程について報告がございました。
 参議院の国対委員長からも同様の報告がございました。
 政調会長からは、政権公約の中で重要な政策、重点政策についても今まとめていますが、そのベースにあります政策のインデックス(政策集)等々についても、今、編纂をしていると報告がありました。
 選対委員長からは、自治体議員選挙の結果、首長選挙の結果、さらには自治体議員選挙の推薦等々について報告・承認がありました。
 組織委員長からは、入党いただきました笠議員の小選挙区総支部、それから後に報告させていただきますが衆議院の総支部長として岡山5区のはたともこさんを、承認をいただいた暁にはこの小選挙区総支部を設立するということでの承認をいただきました。自治体議員の入党については、宮崎1名・沖縄1名で2名入党がありまして、(累計)1277名となりました。
 選対委員長から協議事項として、小選挙区総支部長の選任について、岡山5区・はたともこさん、元参議院議員でいらっしゃいます。この岡山5区の候補者を総支部長として選任を決めさせていただきました。これで衆議院小選挙区の総支部長は215名になりまして、女性の比率は、少し頑張らなければいけませんが、現在20%を切る17.21%ということになりました。

○臨時国会召集の閣議決定について

【幹事長】
 私から一言申し上げます。
 本日午前に政府は、会期を示さないまま、10月4日に臨時国会を召集することを閣議決定しました。会期を示さずに召集日を決定することは戦後一度もありません。総選挙も間近に迫っている中で、会期や臨時国会の日程を国民に示すことなく、こういった形の召集を決めることは、政府・与党として非常に問題ではないかと指摘せざるを得ません。
 また、臨時国会を召集するならば、当然ですが、菅内閣が退陣しますので、新政権が発足する上で所信表明に対する代表質問、さらには当然のことですが予算委員会で(新型)コロナの対策等々について新総理が説明をする必要があると考えます。このことについても何ら、何も言わずに、ただ10月4日の召集だけをきょう決めたということは、総裁が決まっていない事情は理解をいたしますが、極めて無責任と言わざるを得ません。
 また、このことは、憲法53条に基づいて我々が7月に行った臨時国会召集要求に応えたものとは言えないと考えています。
 さらに申し上げれば、衆議院議員の任期を越えて衆議院選挙が行われることはほぼ間違いありません。このことも歴史上初めてのことです。
 わかりやすく言えば、憲法違反で臨時国会は開かず、やっと開いたと思ったら会期の日程も明らかにせず、代表質問・予算委員会の開会も明らかにせず、そして歴史上始まって以来、このような状況になったことに加え、衆議院の任期を越えて選挙をやることも史上初めてと。異例尽くしのこのような国会の状況について、極めて遺憾でありますし、立憲主義にまさにもとると言わざるを得ないと思います。

○自民党総裁選について

【幹事長】
 また、その関連で言えば、わずか1年前に自民党は総裁選挙を繰り広げ、圧倒的な大差で菅総理を決めたのではなかったのでしょうか。今、総裁選挙をやっていること自体、自分たちが選んだ菅総理・総裁、そして政府・与党として自民党がやってきたコロナ対策が失敗であったということを認めていることにつながると、私はそう考えます。
 そして何よりも、この「緊急事態宣言」の最中に1カ月にも及ぶ政治空白をつくり、総裁選に時間をとられていること自体、国民に何ら説明もしていませんし、何ら謝罪の言葉すらありません。このことについても私は非常に遺憾に思っています。
 あまり総裁選挙の内容について言及することを今まで控えてきましたが、この数日間の総裁選挙の内容を拝見し、驚いたことが幾つかあります。自民党はこれほどまでに考え方、政策が異なる、ばらばらの組織であるということが改めて今回明らかになったと思います。
 アベノミクスに対する評価も、評価する声はありますが、岸田氏・河野氏は「新自由主義を転換」「個人の所得増にはつながっていない」と発言されています。岸田氏は政調会長で政策の責任者だったのではないでしょうか。河野氏は閣僚でずっと政権を支えてきた、責任の一端がある方ではないでしょうか。その方たちが「新自由主義を転換」や「個人の所得増につながっていない」と言われれば、国民はどうしたらいいのでしょうか。一体何を頼りにすればいいのでしょうか。
 選択的夫婦別姓についても、まさに総裁候補4名ばらばらの対応でした。なぜ、この二十数年、自民党の中で、自民党政権の中で選択的夫婦別姓が実現をしなかったことは、もうこれでもって明らかです。今回総裁が誰に決まっても選択的夫婦別姓は自民党内でまとまらないでしょう。
 経済政策についても、本当にまとまるのかどうか、私は非常に危惧いたします。今後枝野代表は立憲民主党の経済政策について発表していく予定ですが、総裁候補4人に加え、本当ならば5人目の総理候補として枝野代表が並んであの方たちと議論することが日本の政治にとっては非常に不可欠なことのような気がします。
 これから衆議院選挙に向かいますが、我々としては今のこのばらばらの自民党では日本の将来をお任せできないという認識に立って我々の政策をしっかりと訴えていきたいと、そのように現状考えています。


■質疑

○笠衆議院議員の入党について

【朝日新聞・鬼原記者】
 確認だが、笠さんの入党だが、きょう付で認められたという認識でよろしいか。

【幹事長】
 はい、そうです。

○新型コロナ ロックダウン法制導入案について

【朝日新聞・鬼原記者】
 新型コロナのいわゆるロックダウンについて伺いたい。枝野代表は先週の会見のときに、現行法制がまだ2割、3割しか使われていないのにその先の議論をするのは現実逃避だということを言われた。一方で福山さんは8月に、法的な議論は必要だという認識も示されたと思う。現在の立憲民主党の足元のロックダウン法制に対する立場をお聞きしたい。

【幹事長】
 ロックダウンといっても、いろいろなやり方があると思います。強制的にやるもの。それから、国民に要請をしてするもの。今も要請はできますし、自粛と補償がしっかりしていれば、自民党政権がやってきたような状況ではなく、もっと効果が上がったと思います。先般、枝野代表がコロナの緊急対策を提言しましたが、あれも3週間ほど国民の皆さんに我慢をしていただきますが、しかし、その分、補償するということでより効果を上げようとしています。
 今やれることを全くやってこなくて、そして法律がないからできないんだというのは、枝野代表が言われたように現実逃避であり責任の転嫁だと我々は考えていますので、今のところは、今ある法制度の中でできる限りのことをやっていくということが我々の今の認識です。

【朝日新聞・鬼原記者】
 おっしゃるようにロックダウンというのはなかなか定義が難しいと思うが、いわゆる強制力を持って外出を一定期間禁止したり、お店についても強制力を持って閉めるということを、法律に書き込む、強制力を持った法律をつくることについてはどうお考えか。

【幹事長】
 ある意味で言うと、特措法の改正も過料がつきましたので一定の強制力がついたというふうには言えると思います。それから、先ほども同じことを申し上げましたが、一定の自粛をお願いするときに補償とセットならばよりそれの効果は高まると思います。本当に強制的に何らかの罰則規定をつくって破ったら罰則だというようなことを本当にやる状況かどうかについては検討が必要だと思いますし、法的に何が必要なのかについては、この間から私も言っていますが、研究はしなければいけないと思います。

○経済政策について

【「フランス10」・及川記者】
 今後経済政策を発表していくのだと思うが、野田聖子さん以外の自民党総裁候補3人に質問したが、プライマリーバランス黒字化と消費税について、驚くべきことに3人とも消費税引き下げはない、そして消費税2回の増税を正当化していた。そこら辺は結構立憲民主と差別化できるのではないかと思うが。河野さんと岸田さんに至っては、いまだにプライマリーバランス黒字化を目指すとおっしゃっている。今後経済政策はどのようにして訴えていくのか、どの程度のプライオリティなのか伺いたい。

【幹事長】
 きょう、まず「アベノミクスの検証と評価」で、2回の消費税の増税が家計を直撃したという評価をさせていただいています。ですから我々は、これは参議院が今の自民党と公明党さんが過半数を持っていますので、法律が通らなければなかなか実施はできませんが、しかし一方では、選挙では時限的に消費税の減税を我々言っていきたいと思います。
 コロナの対策としての補正予算等でまず足元の手当てをすることと、中長期的に我々が消費税の時限的な減税も含めて消費を促していくような形の経済政策をとることは、やはり選挙のときには大きな争点の一つだと思いますので、先ほど申し上げましたように近々代表から経済政策を発表したいと思っていますが、これは国民の皆さんにはっきりと今の自公政権との違いも含めてお訴えをしていきたいと考えています。プライオリティとしては非常に高いうちの一つだと思います。

○衆院総選挙について

【山陽新聞・内田記者】
 きょう衆議院の岡山5区のはたともこさん内定ということだが、改めて、はたともこさんに決めた理由と、今後への期待みたいなものがあれば伺いたい。それと確認だが、元職ではなく新人でよろしいか。

【幹事長】
 衆議院ですから新人です。参議院ではないので、新人です。

【山陽新聞・内田記者】
 あわせて、共産党も5区には出していると思うが、いわゆる野党共闘の関係で候補者調整、ほかの選挙区もあると思うが、いつぐらいまでにめどをつけたいと思われているのか伺いたい。

【幹事長】
 はたともこさんは、参議院議員をやられていますし、非常に問題意識の高い方でございますので、私もこの間、都議選のときにある候補者の応援に行ったらはたともこさんが一生懸命応援していただいていて、この間、面談のときにそのことを申し上げたら「いえいえ、一生懸命応援させていただきました」みたいな話で、お元気ですし、政策もいろいろよくわかっていただいているので、岡山はもともとご縁もあるところですから、頑張っていただきたいと思っています。
 候補者調整については、共産党とは70前後でぶつかっていますので、共産党さんも政党としてご自身の判断もおありですから、選挙区調整はなるべく早めにやりたいと思いますが、まだ、具体的に積み上がっているという段階より、その手前の段階です。だから何とも言いようがありません。

○自民党総裁選について(1)

【NHK・金澤記者】
 総裁選の話だが、訴えもばらばらだというお話だったが、誰が新総裁になったとしても今の政治の転換というのは期待できないということなのか。そのあたりと、コロナで新規感染者数が減少しているが、この時期に総裁選の動きが活発になるという現状をどのように受けとめられているか伺いたい。

【幹事長】
 本当にばらばらの政策をそれぞれが掲げているので、どなたが総裁になられても、どのようにまとめていくのかなと、みずからの言われたことを、というのは非常に思います。  そしてアベノミクスは、勝たれる方によってはさらに加速していくし、ある方が勝たれたら逆に言えばアベノミクスはもう一回ゼロベースになるみたいな話だと、本当にどういう形の経済政策を方向づけされるのか全く見えないので、国民の生活には非常に問題があると思いますし、この方々はこの9年間、安倍・菅内閣でアベノミクスを少なくとも一生懸命推し進めていた方々なので、責任は重いと思います。我々はアベノミクスについては、きょうの検証結果も含めて、このことを日本は変えなければいけないんだという思いでやっていますので、そこは選挙のときには大きな争点になってくるのではないかと思います。
 先ほど申し上げましたように、「緊急事態宣言」下で総裁選挙をひと月やって政治空白をつくっていることの罪は非常に大きいと考えます。
 そして、これから冬に備えて、やはりリバウンドに関して、どのような形の病床確保をしていくかとか、今回の反省を踏まえて次に何をやるかということについて言えば、実はあまり総裁選の候補者の方から具体的なものが聞かされているというふうに思っていませんし、なぜ菅内閣・安倍内閣のときに検査がふえなかったのか。なぜワクチンは国際的に(見て)遅れたのか。なぜ病床はふえなかったのか。このことについても何ら総裁選挙に出ておられる方々は説明されていないので、そこを吹っ飛ばした上で総裁選挙だと言われても、そもそもそこが菅内閣から国民の支持が離れた最大の要因ですから、そこを説明していただきたいと強く思います。

○「アベノミクスの検証と評価」について

【共同通信・山下記者】
 きょうアベノミクス検証委員会の報告がされた。1週間という少し短い期間での報告のまとめとなったが、この時期にこのような検証委員会を行って公表することの意義を改めて幹事長の口から聞きたいということと、その中の「総合評価」で消費増税が家計を直撃しているということに関しては先ほど減税の話も出たが、ほかにも実質賃金の低下などの問題点が指摘されているが、そういう部分に関しては立憲民主党としてはどのように政策を打ち出していくというか、どのように立憲民主党ならそのような問題点を改善できるとお考えか伺いたい。

【幹事長】
 アベノミクスの検証は、短期間でまとめたわけではありません。これまでも我々がずっと日本経済をウォッチしている中でずっとためてきたものを、今回経済調査会にお願いをして、ある意味で言うとまとめていただいたということだと思います。そして改めて確認をしたということだと思いますので、きょうの「アベノミクスの検証と評価」というのは当然我々立憲民主党の経済政策に、これを参考にしながらまとめていくと思います。
 例えば「総合評価」の中の「実質賃金の低下」ということについて言えば、我々は年収1000万円以下の方々に対する所得税の減免等を言って、中間層の皆さんを元気にしたいということを申し上げていますので、そういったことも含めて近いうちに、このアベノミクスの検証を受けた上で、それに手当ができるような、そこが改善できるような形での経済対策を発表していきたいと考えています。

○自民党総裁選について(2)

【京都新聞・国貞記者】
 自民党総裁選のことが話題になっているが、幹事長は今まで他党のことということで言及しなかった。枝野代表もそこは記者から質問があってもそれほど乗っていかないというような形だったが、なぜ今このタイミングで他党のことについて言及されたのか伺いたい。

【幹事長】
 いや、あまりにもばらばらだったので、私の感じたことを素直に述べただけです。
 それと、アベノミクスをずっと推進してきた方々が言うには、もう少し反省と、評価をしないならば反省を言ってもらわないと、国民はもうたまらないなという感じがしました。

【京都新聞・国貞記者】
 ばらばらというのは、言葉を置き換えると、ポジティブに言うと多様な意見を戦わせるという意味では非常に民主的かと思うが、そういうふうにお感じにはならないか。

【幹事長】
 感じないですね。それは多様性を認めるなら選択的夫婦別姓、ジェンダーを認めるなら選択的夫婦別姓やLGBT平等法も自民党政権下でできるはずですが、今回の異なる意見は、その対立を党内に持ち込んだまま、まとめられなかったものがたくさんあると思います。ということは、自民党の話は政策としてまとまらないばらばらなことを今言い合っているので、そのことが、安倍・菅政権下で見えなかったものが今回の総裁選挙で浮き上がってきたと私は思います。