蓮舫代表代行は14日、広島県入りし、広島市のJR可部線緑井駅前でライアン真由美・第3区総支部長とともに街頭演説をおこないました。

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 ライアン総支部長は、20年以上にわたり民間企業で取締役として、日本と海外で営業に従事。東京生まれで、趣味のラグビーで知り合ったニュージーランド人の夫の姓を名乗っています。

 ライアン総支部長は演説で主に3点を訴えました。1つ目は、2019年の参院広島選挙区の大規模買収事件を絶対に許さないこと。「先日の岸田総理の説明には全く納得がいかない。この超長期政権で起きたことの共通点は、権力によってルールを捻じ曲げ、正義を捻じ曲げ、皆さんの民主主義を捻じ曲げたということ。絶対におかしい」と語り、金権政治をなくすために頑張ると訴えました。

 2つ目は、命と生活を守ること。コロナ禍で困窮する地域の飲食店や事業者の皆さんの声、自身が携わっているフードバンクに派遣切りにあった働き盛りの男性が申し訳なさそうにかけてきた食料支援を求める電話などを紹介し、「こんな格差社会を作ってしまった長期政権を絶対に許すわけにいかない。私たち立憲民主党がまっとうな政治をやっていく」と訴えました。

 3つ目は、女性の政治参加。女性が出産、育児の後、休業前のキャリアの戻るのが難しいこと、国会でも女性議員が少ないこと等を挙げ、「女性の声が届けば、この社会が、そして日本が変わる。私は、この広島から皆さんと日本を変えていく。どうぞお力をお貸しください」と訴えました。

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 蓮舫代表代行は、広島選出で、総裁選で立憲民主党の考えに近い主張をしていた岸田文雄新総理に期待をしていたが、早くも裏切られたと話しました。政党助成金を所属議員に配る幹事長職に政治とカネの問題を抱えた甘利氏を登用した人事について、「最もつけてはいけないポストにつけてしまった」と指摘し、広島県の皆さんは4月の再選挙で金権政治と決別し、クリーンな政治を訴えた宮口さんを選んだのに「自民党は再選挙から何も学んでいない」と強く批判しました。

 岸田総理は「コロナ対策について一体何をしてくれるのか、それがわからないうちに総理に就任してたった10日間で解散。まさに表紙替え解散。表紙を変えても、中身が一緒だったら自民党は変わらない。自民党が変わらないのだったら、広島の皆さんが声を上げて、『政治を変えよう。』私たちに変えてほしいと動いていただきたい」と訴えました。

 岸田総理が人の話をよく聞くことが得意だとしていることに触れ、「問題は『誰の話を聞くか』ではないでしょうか。あまりに安倍さん、麻生さん、甘利さんの話を聞き過ぎだ。桜を見る会とか赤木ファイルとかについて総裁選の時に岸田さんは再調査すると言ったじゃないか。それなのに『しない』と言ったのが安倍さんに会った直後」だったと批判しました。

 この8年余りのアベノミクスにより「豊かな人はより豊かになった一方、そうでない人はない人はなかなか伸びない」とし、2011年比で貯蓄がゼロの20代、30代が倍に増えた一方で、2012年比で1億円以上の金融資産を持つ世帯は1.6倍、金額にして1.8倍になり、企業は内部留保を数百兆円ため込んでいることを挙げ、富が偏在していると語りました。その上で、「だったら今やるべきことは何か。4人に1人がこの中の生活水準が厳しくなっている。支えようではありませんか。頑張っても、頑張っても踏みとどまれない、本当にギリギリで、崖っぷちの業種はほかにもあるでしょう。だから豊かな人にお願いをする。増税をする。法人税を累進税率化しよう。金融所得課税が1億超えたら税負担が軽くなるのはおかしいから、ここを見直して、その部分の財源を頑張っても頑張れない若い子たちに、仕事がなくなりそうな働き盛りの人に、将来が不安な人生の先輩方に回す。これが私たちの言う分配政策。豊かなところからそうでないところ分配して、消費につなげ、それが成長につながる」と説明しました。そして、立憲民主党は、アベノミクスから脱却し、1億総中流社会をつくっていくと訴えました。

 ライアン総支部長について「間違っても票をカネで買う人ではない。間違っても皆さんに目を背ける人ではない。何もないところから、ゼロから始めて、皆さんの声を国会に届けたい、その思いで挑戦をしている」と話し、「この8年間の安倍・菅政権、そして岸田政権。岸田さんのカラーが全部なくなっていくような、誰かが後ろにいるような政治は改めなければいけない。その思いで変えたい。変えよう。私たちが変える。経験と、政策と対案と志がある。まっとうな政治を取り戻すために、国会に送っていただきたい」と支持を訴え、演説を終えました。

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 4月の参院広島選挙区再選挙で当選した宮口はるこ参院議員も参加しました。岸田総理が国民の声を聞くとアピールしていることについて、「聞いているだけではだめ。話を聞いた上で、向き合って、寄り添って、その話の内容を解決してそれを返す。それが本当の声を聞くということではないか」と指摘しました。そして、「この超長期政権を変えなければ疑惑、隠ぺい、不正が表に出てくることはないでしょう。どうか、もう一度。この広島から皆さんに変える勇気を持っていただきたい」と訴えました。

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