代表選挙(9月23日投開票)に立候補している野田佳彦、枝野幸男、泉健太、吉田はるみ各候補は9月10日、党女性議員ネットワーク(NW)主催のオンライン討論会に参加しました。

 冒頭、代表選挙管理委員の宮口治子参院議員は「オープンな活発な議論によって開かれた代表選挙にしていきたい」とあいさつ。討論会は、同NWを代表して、事務局長の中山みずほ世田谷区議会議員(東京都)、市川佳子神奈川県議会議、武田恵子酒田市議会議員(山形県)の3人が4候補に質問。それに回答する形で、4候補がそれぞれの思い、考えを表明しました。司会進行は、同NW幹事の加賀谷富士子群馬県議会議員が務めました。

 質問は、「女性議員をどうやって増やしていくか」「意思決定の場に少なくとも30%女性を入れてもらいたい。本当の意味で女性の声を受け止めるために具体的にどう取り組むか」「家庭や地域に残っているアンコンシャスバイアス、無意識の思い混みや偏見をどう考えるか。党内ハラスメントへの対応と防止策にどう取り組むか」「国としてやるべき根本的な少子化対策とは」「政権交代を目指す立憲として、今まだ足りないものは何だと考えるか。特に女性有権者の支持率を上げるための取り組みとして何が必要と考えるか」「男性の多い社会、同質性のリスクをどう考えるか」の6問。「これだけは訴えたいこと」を締めの発言として閉会しました。

■野田佳彦候補

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 アメリカは11月の大統領選挙でハリス氏が大統領になるとアメリカ初の女性大統領になる。日本では、私は95代目の内閣総理大臣で、複数回やる人もいて62人目だった。次の65人目は分からないが、今まで64人は全部男性。女性議員をコツコツ増やす準備をしなければいけないが、まずは地方議員からだと思っている。私の地元は(千葉県の)船橋だが、白井市という女性比率が55%と一番高いところがある。定数1のところで県議が誕生した。47都道府県で男女共同参画条例が唯一ない千葉県で女性議員が確実に増えてきたのはインパクトのあること。職住近接であり、そういう目標をコツコツ、地方議員からやることはむしろチャンス。
 クオータ制を導入しパリテの実現を目指すという政策目標を掲げたのでその目標の下で頑張っていきたい。

■枝野幸男候補

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 女性議員を増やすための課題は、リクルーティングと、選挙の時の女性であるがゆえの壁があると思っている。私の地元では女性議員が過半数を超えているのは、高木真理参院議員がかなり早い時期に私の地元で市議会議員になり、彼女を中心にした女性のネットワークでリクルーティングした仲間が出てきてくれたから。壁にぶつかってきた彼女が後輩にいろいろ伝えていく。モデルが少ない地方にノウハウ、ネットワークを広げていくのは課題であり、この2つをクリアにするためには、女性議員NWの皆さんの活動をもっと活発にできるよう党本部としてバックアップしないといけない。
 国会議員については、衆院で比例代表の候補者名簿を男女交互にすることで比例当選者は男女同数、パリテにできるので実現できるよう頑張っていきたい。

■泉健太候補

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 現体制で積極的に取り組み、女性議員がだいぶ増えたが、この取り組みをさらに進化させていきたい。鹿児島市議選では女性5人が立候補してかなりのインパクトがあった。お互いに支え合い、助け合い、力を合わせて活動したという実例があるので、全国で共有したい。党本部ではビラの作り方やSNSの発信の仕方などいろいろアドバイスができる。もっと皆さんの支援ができると思う。党本部の知見、ノウハウを活用しやすいようにしていきたい。
 党の執行役員の半分を女性にしたいが、わが党の女性国会議員はみんな役職に就いていて母数を増やさないとどうにもならない。女性議員を増やすことで役員の男女比も変えることができる。絶対やらなければいけないという使命感を持って取り組んでいきたい。

■吉田はるみ候補

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 本気で女性議員を増やしたい。そのためには、「なりたい人を増やすこと」「選挙を勝ち抜いていくこと」「その後の議員生活を持続的に行っていくこと」、この3つのステージでの支援が必要だと思っている。なってみたい人への支援については、地域差はあるが、頑張っているロールモデルの存在が必要かと思う。各議会などで月に1回お仕事見学会のような、議員の働いてる姿を見ることにより仕事が分かり、やってみたい、あるいは議員は無理だけどサポートする側になってみたいなど、広がっていくと思う。選挙は、一人でやるのが一番辛いと思うので、どうやって選挙を戦うか、ノウハウを共有していきたい。「これだけやらないと選挙は勝てない」という常識を転換し、介護や育児をしながらでも、自分らしい選挙の戦いを支える体制が必要。

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