「いざという時に『命と暮らしを支える』。それは政治の役割ではないですか?その役割を果たしてこなかった政治を、皆さん続けますか?変えようではありませんか」(枝野幸男代表)。

 衆議院が解散された14日の夕刻、枝野幸男代表は、横浜・JR桜木町駅前の街頭で、解散後初の街頭演説に参加しました。横浜市を選んだ理由について、枝野代表は演説の中で「『あなたが動けば、政治は変わる』、そのことを誰よりも実感しているのが、(今年8月の横浜市長選挙で、山中竹春横浜市長を誕生させた)横浜市民の皆さんだ」と説明しました。

 演説の冒頭、枝野代表は今回の総選挙について次のように述べました。「4年ぶりの、政権を国民の皆さんが選ぶことのできる総選挙が、正式に決まりました。先月は、国民の100人に1人しか投票できない自民党の総裁選でした。何もしないで解散をして、本当の『総理を選ぶ選挙』がいよいよ始まります」。

 また総選挙の争点については――「いざという時に、国民の『命と暮らしを支える』政治への転換」――を改めて掲げ、次のように述べました。「問題は、皆さん『変えようよ』です。このままでいいのでしょうか。この2年近くの間に、まともな医療を受けられずに命を落とされた方が少なからずいます。自粛だとお願いばかりで、ろくな支援策も受けられずにご商売をたたまざるを得なくなった人がいます。仕事を失って明日の食べ物にも困り、自ら命を絶たれた方までいらっしゃいます。それは誰のせいでしょうか。命を落とされた方が悪いのですか、ご商売が続けられなかった方の自己責任ですか、そうではない。いざという時に『命と暮らしを支える』、それは政治の役割ではないですか。その役割を果たしてこなかった政治を、皆さん続けますか、変えようではありませんか」。

 この日の街頭演説には、阿部知子県連代表(神奈川12区)をはじめ、篠原豪(神奈川1区)、早稲田夕季(神奈川4区)、青柳陽一郎(神奈川6区)各前衆院議員、牧山ひろえ、真山勇一両参院議員の他、多くの地元自治体議員らが参加しました。司会は、早稲田前議員が務めました。

■早稲田夕季・前衆院議員(神奈川4区)

 総裁選が終わったと思ったら、逃げ切り解散。何から逃げているのでしょうか。私たちはこの夏の感染爆発の時、とにかく国民の命や暮らしを助けるために「国会を開いてほしい」と何度も何度も要請をしてきました。でも、1度も開かれなかった。その中で私たち野党は、閉会中審査で内閣委員会、厚労委員会などを通じ、「国民の声を少しずつでも」との思いで毎週のように、各大臣たちに皆さんの声をお届をしてきました。その中で少しずつ前には進んだが、それでも全国で10万人以上の方々が「自宅療養」という名の「放置」を経験された。多くの方が命を落とされた。それから妊婦さんが救急搬送中に赤ちゃんを亡くすという痛ましい出来事もありました。この医療大国、国民皆保険の日本でそのようなことがあってはならない。「命を守る政治」を、まずは取り戻したい。

211014_0109.jpg

■篠原豪・前衆院議員(神奈川1区)

 コロナ対策では、これまで法案提出や政府・与野党協議会を通じ、私たちは与党に先駆けて本当に多くの提案をしてきました。言ってみればコロナ対策は、われわれ立憲民主党側が先に提案をし、それを政権与党は小出しで後追い。そういったことに終始して、今日に至っているのだと思います。ですので、もはや政権を交替させて頂きたい。そしてこのコロナ問題以外にも、立憲民主党では各分野で調査会を作り、いつでも政権交代ができるように備えて参りました。皆さまの声を頂戴して法律もたくさん作っています。ぜひ皆さまには安心していただきたい。今度はこの選挙を通じ、これを形にさせていただきたい。

211014_0137.jpg

■青柳陽一郎・県連幹事長(神奈川6区)

 「政治が変われば、政策が変わる。政策が変われば、生活が変わっていく」。これを横浜市民の皆さんには実現していただいた。今度は10月31日に全国で国の政治、これを変えようではありませんか。政治を変えようという思いをもった皆さんも、是非私たちと一緒に燃えていただきたい。この政治を変えようというエネルギーを、10月31日に向けてぜひ爆発させていただきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

 公平・公正な政治を実現する。公文書管理を徹底する。情報公開も推進する。人事制度も適正化する。そしてアベノミクスから転換して、所得主導型の経済政策にして、消費を伸ばしていく。買いたいものを買える、1億総中流社会を取り戻すような、そういう政治に変えていこうではありませんか。

211014_0193.jpg

■阿部知子・県連代表(神奈川12区)

 私たちは、枝野さんと一緒に6人で立憲民主党を立ち上げ、そしてこの神奈川では、国会議員の選挙で5人、皆さんに産んでいただきました。私たちは事務所もお金もないまま、志と旗を持って立ち上がりました。それがこの立憲民主党です。そして今や自治体議員は100名に迫り、私たち総支部長を入れれば、114名。皆さんが集まり、ここに参集しております。全て全て皆さんのお力なくしては叶えられなかったことです。

 私たちは3つ変えていかなければなりません。命のためにです。1つは、コロナ対策。もう誰一人死なせない。医療にもかかれず、孤立の中で電話を握りしめたまま亡くなっていく人を、もう誰一人出しません。早期の検査、隔離、診断、治療――そのためにあらゆる力を寄せて、山中市長とも連携して、この神奈川で新しいモデルを作りたいと思っています。
 2つ目、政治と金の関係を変えます。甘利さん、あんまりだ。なぜ幹事長なんだ。みんなそう言います。大臣室で50万円ずつ2回。事務所で500万円。それが幹事長ですか。自民党の最も権力を握り、金を握る人がそうしたことをやり、説明責任も負わず、これからの政治の本当に重要なところを握っていく。許されません。
 3つ目はアベノミクスです。アベノミクスで本当に格差が拡大して、確か岸田さんは総裁選の時には金融所得課税をするって言ってましたよね。じゃぶじゃぶに株で儲けた人から、これだけ賃金も上がらず、暮らしも苦しい私たちのために「金融所得課税の強化」って言ったじゃないですか。でも数日で取り消してしまいました。アベノミクスに反省がない。これでは日本の経済は立ち上がれない。実はアベノミクスと、ここ横浜でやろうとしたカジノの考えは一緒だと思います。お金を誰から巻き上げてどこに使っていくのか。一部の人たちだけが、自分たちの利益のためにいい思いをして、お金で苦しみ家族が崩壊し、子供が貧困にあえぎ、そんな時代と社会を作ってはならないと思うから皆、カジノに反対されたんだと思います。あれこそアベノミクスの権化。お金を誰がどこに持っていき何に使うか。それを決めるのは、今度は私たち。

211014_0321.jpg

■枝野幸男代表

 隠す・ごまかす政治を認めていたら、あなたやあなたの大切な人の命にもかかわるのだと、是非知って頂きたい。

 私たちは、こうした政治を変えるための準備が整っています。でも政治を変える力を持っているのは、私たちではありません。政治を変える力を持っているのは、有権者の皆さん、あなたです。あなたの命、あなたの大切な人の命を守るために。

 そして誰にでも、人生の中には「いざ」という時があります。人生を通じて「自己責任」だけで、自分の力だけで、生きていける人はいません。病気になったり、事故に遭ったり。ご商売がうまくいっていたと思ったら、全然関係のないところからの影響で、急にうまくいかなくなる。今の飲食店、そうですよね。必ずどなたにも、そんな時がある。その時のために、しっかりと今という時を、しっかりとつくる政府を、私たちと一緒につくりませんか。そのために、政治を変えようではありませんか、皆さん。

 いよいよ今日から選挙戦はスタート。今月31日に向けて、私も全国を走ります。明日の朝一番の飛行機で北海道に行きます。まず横浜の皆さんにお伝えさせていただいたのは、まさに「あなたが動けば、政治は変わる」、そのことを誰よりも実感しているのが横浜市民の皆さんだと思ったからです。

 横浜市政が変わったこと、そのことを喜んでおられる方がたくさんいると思います。でも、やはり国の政治は変わらないと、安心できる暮らしは、そして明日に希望を見いだせる社会はつくれないのではないでしょうか。だから私と「変えよう」。変えようではありませんか。そのためには、あなたの力が必要です。あなたの力が必要です。

211014_0342.jpg
211014_0271.jpg