蓮舫代表代行は23日、高槻市を訪れ大阪第10区の党公認候補である辻󠄀元清美(つじもと・きよみ)副代表らとともに #女性の声が政治を変える 街頭演説会に参加しました。演説会では地元の市議会議員、区会議員がリレートークをおこないました。

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■辻元清美副代表

 辻元副代表は25年前の10月に初当選したが、衆院で25年以上活動している男性議員はたくさんいるのに、女性議員は自身と、自民党の野田聖子、高市早苗両前議員の3人しかいないと明かし、「私はそれを変えていきたいと思っている」と思いました。そして男性と同じように仕事をしていても家事の負担は女性が多かったり、給料が安かったり、発言すると女のくせにと言われたり、夜道で身の危険を感じたりしないかと問いかけ、「日常の些細なことでも理不尽な思いをしたり、さまざまな差別であったり、屈辱的なこと、怖い思いを女性の方がしている。差別にあったり苦しい思いをしてきたから、人の痛みが分かる共感力が女性の議員は高いと言われている」と説明しました。コロナ対応でも、ニュージーランドのアーダーン首相、ドイツのメルケル首相、台湾の蔡英文総統などのように女性がリーダーの国では、厳しい状況の人に寄り添った政策をとり、女性議員が多くて、女性閣僚が多い国――たとえば韓国のコロナ対応も閣僚の責任者は女性だった――は犠牲者が少ないというような結果が実際に出ていると話し、「男女共に、政治の場でもきちんと発言し、議席を得ることが今の日本の閉そく感を打ち破って、男女共に支え合って、仕事も子育ても介護もやっていくことが、必ず日本の社会の安心安全を生み出し、そこから経済成長につながっていく」と主張しました。

 立憲民主党が選択的夫婦別姓の法案を既に提出しているが、自民党を中心とした政権では実現しないとし、法律を制定することにより「大きく若い女性たちの価値観が変わる。選択できる国になる。これだけでも政権を変える意味があると」と訴えると、大きな拍手が沸き上がりました。

 辻󠄀元副代表は、女性として初めて国対委員長をつとめた2年間を振り返り、与野党の夜の宴席で物事を決めるようなことはしたくなかったとし、そういう政治風土を改め、「全部オープンにやろうではないか」ということで取り組んだと話しました。そして、女性の参画率の多い国は情報公開度が高いという統計があると説明し、「情報公開をしっかりする政治にするために、女性議員を増やしてください」と訴えました。

 また、「危機管理は男の仕事と言われてきたが、コロナ対応はどうだったか。男性に危機管理が上手な人、苦手な人がいるように、女性でも同じ。民主党政権では危機管理を私と蓮舫さんに任命された。男性だから、女性だからと初めから役割を固定させる政治を変え、危機管理も、大臣の役職も、男女ともに適材適所でやれるような政権に変えたい」と訴えました。

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■蓮舫代表代行

 蓮舫代表代行は、国会で辻󠄀元副代表とタッグを強力なタッグを組んでいると明かした上で、女性議員の置かれている状況について「国会では私たちは男並みの立場で、男並みの努力を、男以上の努力をしなければ残念ながら立っていられない。それほど、まだまだモノトーンの景色が強い社会です。だから大阪10区、これまでと変わらず、これからも女性の代表、代弁者として国会に辻󠄀元清美を送り出していただきたい」と支持を訴えました。

 安倍・菅政権でコロナ対策として組んだ予算のうち30兆円が使われずに繰り越されたことを指摘し、「これまでの発想を変えなければ、この30兆円は今年も使えないで終わってしまう。こんな予算編成をしているから、残念ながらコロナ対策は常に後手後手ではないか」「今の時代に何が求められているかに呼応した政策を実施しなければいけない」と訴えました。

 立憲民主党の経済政策について、金融所得の多い富裕層や内部留保を貯めている超大企業にさらなる税負担を求め、「その財源をもって頑張れない人、奨学金が返せない学生、不安定雇用で職を失うかもしれない人たち、年金だけでは食べていけないという方たちに渡していただいて当面頑張っていただく。それこそが税金の再分配だ」と説明しました。

 そして、「政治の景色を、国会の景色を私たちが変えると堂々と約束をさせていただきたい。その役割を担わせてください。辻󠄀元清美にもっともっと働き場所をください。私たちは、今回の選挙で皆さんに約束をします。これまでの延長線ではない政治を、今皆さんから求められている政治を、コロナから命と暮らしを守る政治をおこなう」「私たちは人の暮らしと命を守るのが最優先」と訴えました。

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