枝野幸男代表は26日、遊説先の宮崎市で記者団の取材に応じました。記者との主な質疑の要旨は次のとおりです。

Q.選挙前と選挙終盤で宮崎に入ったのは2度目だが、情勢をどう見ているか

 2度目には2つ理由があって、1つは自治体議員などでも、渡辺創さんの活躍と貢献を知っているだけにまさに即戦力となる。私も60歳近くなって、次の時代の立憲民主党を担ってくれる人材だと思っているので、何とか勝ち上がってほしいと思っています。そしてもう1つは実際に大変な激戦になっています。本当にここからの5日間でどちらに転ぶか分からない、この2つの理由です。

Q.激戦区が全国的に多くなっているが終盤戦の今後の戦略とは

 とにかくわれわれサイドとしては、「変えよう、変えられる」ということをいかに熱く訴えることができるのか。特に具体的に言えば、コロナ政策にしても経済にしても具体的なもう1つのプランがある、ビジョンがあるということをしっかりと知っていただければ必ず勝ち抜けると思っています。

Q.宮崎1区小選挙区で立憲民主党が、議席を取ることの意味は

 ずっと宮崎では、衆参ともに全部自民党に独占されている全国でもほぼない状態です。やはりそのなかで一角を崩すという意味は大変大きいと思う。渡辺さんはわが党の次世代のリーダー候補です。小選挙区で勝つことによって、これから先、安定的にこの地域から国会にきてもらうその足場を固めていくためには、やはり小選挙区で勝つ意義は大変大きいと思います。

Q.勝てる可能性は高いと捉えていいか

 まさにここからの勝負なので、十分に五分五分以上の可能性があると思っているのでここに応援に来ました。

Q.期日前投票が増加傾向。選挙の周知や新型コロナ感染の回避による理由があると思うが、期日前投票制度の利用が広がっていることについての受け止めと選挙の戦略線上でどういった意味があるか

 それぞれのご都合に合わせて投票できるときに投票できる意味では、大変望ましいと思っています。ただ、期日前がこれだけ広がると公示から投票日という状況なので、中期的には選挙運動の質、その他について制度的に公示翌日から投票されたという前提とした制度にした議論を始めないといけないと思います。

Q.総理大臣候補とまで言われている渡辺創さんの最大の魅力とは

 本当に人のために汗をかくことをいとわない人です。それは地元での活動もそうだし、この間自治体議員団のリーダーとして周りの仲間のために汗をかいてきています。もちろん政策の魅力やそういった点も当然ですが、私はそういった彼を信頼をしているし期待をしています。

Q.全国回っているなかで、宮崎1区の有権者の反響は

 平日のお昼前で、正直私の想像よりもたくさんの人にお集まりいただいて、その皆さんが熱く演説を聞いてくださいました。反応としては期待を超える、大変いい反応だと思います。

Q.麻生氏(麻生太郎副総裁)が「温暖化でコメが美味しくなった」という発言についての受け止めを

 客観的な事実として、北海道のコメ作り農家の皆さんや研究所などがこの間大変なご苦労をされて、北海道を日本有数の米作り農家にしてきたそういう事実関係をまったく無視しているし、温暖化によって、米作り農家だけではなく、水産業は大変な打撃を受けている状況に対して、あまりにもデリカシーがなさすぎる。そのデリカシーがないという前提になっている草の根の暮らしが分かっていないということを如実に表している発言だと思います。本当に、直接的に北海道の米作り農家の皆さんや温暖化で影響を受けている一次産業を中心とした皆さんを傷つけている発言なので、本当に許しがたいです。

Q.本日政府は、「新しい資本主義」などの政策を掲げる実現会議の初会合が開催されたが、それについての評価と受け止めを

 岸田さんにとっては新しい資本主義とはこの選挙で訴えている看板のようなものですが、今日会合を作って、つまり国民のみなさんに何も示さずに選挙する、しているというのは私には理解不能。総理になりたくて準備を重ねてきているのだから、少なくとも新しい資本主義とは何なのか、大枠は選挙に向けて有権者の皆さんに示してそれを具体的に肉付けをしていろんな意見を聞いていくのであればいいですが、とにかく手順が全くの理解不能としか言えません。