安住淳国会対策委員長は29日、埼玉県越谷市を訪れ、埼玉3区の山川ゆりこ候補と街頭演説活動をおこないました。

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■山川ゆりこ候補

 この選挙戦を通じて、有権者の方々、特に女性から声をかけられることが増えたという山川候補。今まで政治に対してさまざまなことを感じてきたものの、どのように意見を伝えたらよいのか戸惑っていた人びと、我慢をしてきた人の声だと受け止め、日々耳を傾けていると言います。

 山川候補は「コロナそのものは政治がコントロールできない部分もあったが、感染拡大しないように、そして感染してしまったとしても、なんとか命だけは助けるようにしていくのが政治の責任」と述べ、このコロナ禍における政府の対応は、ちぐはぐであると懸念を示しました。

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 安倍元総理の肝入りでガーゼマスクが全戸に配布された、いわゆる「アベノマスク」についても「260億円というお金が使われ、その在庫管理のために今も6億円が使われている」と指摘。この夏の感染拡大の第5波でも、自宅療養と称した感染者の自宅放置がおこなわれ、容体が悪化しても救急搬送が間に合わなかったり、救急車が来ても搬送先がないまま患者が亡くなるような事態が頻発したことを振り返り、政府与党の対応を批判しました。

 国際人道支援をおこなう民間団体で、世界の紛争地域などで住居や食料などの面で難民を支援してきた経験から、山川候補は「政治が混乱すると必ずその国の民の生活が脅かされる」と語ります。紛争地域ほどではないものの、日本においても徐々に同じようなことが起こりつつあると述べ、現在の政治のあり方を変える必要があると、集まった有権者らに訴えました。

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■安住淳国会対策委員長

 安住国対委員長は、今回の衆院選は全国289選挙区の大部分で野党候補を1本化することができたことについて、「全国にいい候補者を立てないと自民党に代る受け皿にならないし、国民の皆さま方に本気で選挙に臨んでもらえないということで、ここまでまいりました。皆さまのおかげでございます」と、維新を除く野党各党と連合、市民連合に謝意を述べました。

 新聞報道によれば、差が5ポイント以内の激戦となっている選挙区が100を超えていると述べ、鍵を握っているのは「最後はど真ん中にいる無党派の皆さんさん。どちらも応援しないで、ある意味政治を俯瞰して、冷めた目でご覧になっている皆さん」であるとの認識を示しました。その上で、いわゆる無党派層の有権者に対し、「皆さんの1票で今の政治を動かしてみませんか、この一言です」と投票行動を呼びかけました。

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 安住国対委員長は今回の解散について、9月に行われた総裁選で報道を自民党一色に塗り替え、予算委員会での議論を避け、国民に考える余地を与えないで選挙に突入させたと指摘。「これで支持率が上がったと思って、『国民の目が覚めないうちに投票させてしまえ』というのがこの日程。邪道ですよ」と批判しました。こうした与党の横暴は与野党の議席数が拮抗することで防ぐことができると語り、「皆様の1票で議会の議席を動かすことで、政治が変わる」と力を込めました。

 安住国対委員長は、安倍政権以降の約10年間で、役所が「どうせ国民なんて、いつでも自民党を選ぶんだから」と、国民を恐れなくなり、平気で国会に黒塗りの資料を提出し、資料を隠滅するようになったと指摘。しかし、歴史を振りかえると、政権交代可能な二大政党制には、こうした行き過ぎた道や対立を修正する力があると説明します。その上で「私たちはまだまだ非力ですけども、いつも国民と寄り添って、自民党に対峙して参ります。この大激戦の中、山川候補の訴えを聞き、ぜひ当選させていただきますようお願いします」と、山川候補への支持を訴えました。