選挙戦最終日の30日夜、枝野幸男代表は、激戦区を回る「 #立憲大作戦2021 FINAL in 神奈川→東京」の締めとして、新宿駅東南口で海江田万里(かいえだ・ばんり)1区候補と街頭演説をおこないました。千葉県や東京都内で遊説してきた福山哲郎幹事長も応援に入りました。比例東京の北出美翔(きたで・みか)、高松智之(たかまつ・さとし)の両候補が司会を務めました。
■枝野幸男代表
「この国の政治を変えよう」と訴えてきた枝野代表は、その力、日本社会の進路を決定できる力を持っているのは有権者の皆さんだと訴えました。ただ、その力を発揮する政権選択選挙は、平均すると3年に一遍しかないと指摘し、「明日10月31日(総選挙)を逃せば、また『隠す』『ごまかす』『改ざんする』という政治が、命と暮らしを守らない後手に回るコロナ対策が、一握りの人だけを豊かにし日本の経済を発展させない経済対対策が、これから2年も3年も続くのだ」と強い危機感を示しました。
そのような政治の一掃を求めて枝野代表は、「日本の豊かさをしっかりとみんなで分かち合って、高齢化社会を、少子化社会を、みんなで支え合って、一億総中流とかつて呼ばれた、みんなが豊かさを実感でき、一定の希望を持つことができる、そんな当たり前の社会を。そのためには、新しい政治へ、まっとうな政治へ、変えよう。変えようではないか」と強く呼びかけました。「日本の政治が変わる。日本の社会が変わる。変えるのはあなただ。あなたの力が必要だ。私たちと一緒に明日10月31日、日本の新しい歴史の扉を切り開こうではないか。ともに頑張りましょう」と強く訴え、演説を終えました。
■福山哲郎幹事長
福山幹事長は、日本の政治に自民党だけなく、立憲民主党という選択肢を国民の皆さんが創ってくれたおかげで、今回の総選挙が二大政党的な、政権を選択してもらえるものとなったと謝意を示しました。「『忖度だ』『改ざんだ』『国会でうそをつく』そういった政治をやるのか、まっとうな政治を選ぶのか」「分配なくして成長なし。一度、皆さんに何らかの形でお金を返して、経済をより回していく選択をするのか。今のままのアベノミクスを続けるのか」「選択的夫婦別姓、LGBT平等法も含めて、社会のあり方をみんながそれぞれ自分の生きる道、生き方を選べる社会を作るのか」「気候変動、原発、将来にはわたって厳しい戦いだが、国民の皆さんと一緒にこの厳しい戦い。その選択をしていただけるかどうか」、こうしたことが明日、問われていると訴えました。
新宿駅東南口に集った大勢の皆さん、ライブ中継を観ている皆さんに向けて「力を貸してください。全国の立憲民主党の候補者に力を貸してください。そして一本化のために協力をしてくれた野党の候補者にも力を貸してください。この選挙、一対一の構図を作ったのは、立憲民主党の力だけではない。他の野党の皆さんからも協力があったからこそできた。どうか後一押しの力を貸してください」と力を込めて訴えました。
■海江田万里候補
「1つだけ話をする」と切り出した海江田候補は、「コロナはまだ終わっていない。その認識を持ってもらいたい」と述べました。2つの面で終了していないと指摘し、1つは、新型コロナウイルス感染症がまだ終わっていないという医学的事実。もう1つは、「コロナによって生じた日本社会の問題点。これは、これまで20年、30年と長きにわたって、日本の社会の中に沈殿をしていた。それがいよいよ今回のコロナ禍で、大きな亀裂となって、そして大きな爆発をした。これは社会現象だ。社会現象としてのコロナも終わっていない」と言及しました。
コロナとの戦いとは、「単に新規の感染者をゼロにするだけではなくて、日本社会が抱えていた問題点を根っこから変えていくこと」だと強調しました。熱心に聞き入る聴衆の皆さんに「ただ単にこの選挙に勝つとか負けるとか、そういうことではなしに、みんなでこの30年、40年にわたって、溜まりに溜まった日本社会の持っている大きな問題点、大きな矛盾を根本的に解決をするという粘り強い意思をもっていただきたい。私もそのために頑張る決意だ」と呼びかけ演説を終えました。