市民団体の主催する「平和といのちと人権を!11・3憲法大行動」をテーマとする集会が3日、国会正門で開催され、立憲民主党から近藤昭一企業・団体交流委員長があいさつをおこないました。

 近藤議員は、「今回の衆院総選挙では多くの皆さんの力によって候補者を一本化できた効果が表れた」と指摘した上で、「来年の参院選挙は1人区が多いこと、暴走する自民党政治を止めるには市民と野党が力を合わせなくてはならない」と強調しました。

 また、「自民党政治はこの間、保健所や感染症の病床とその人員などを減らしてきた」と述べ、「コロナ対策では命を守ることは自己責任と言わんばかりに、国民一人ひとりの生存権に寄り添ってこなかった」と与党を厳しく批判しました。

 憲法公布75周年のこの日、近藤議員は改めて憲法制定の意味するものを問いかけ、「戦前、私のおじは薬学部に在籍し家業の薬業を継ぐ予定だったが、サイパン島で戦死した。過去の戦争の反省を踏まえて憲法が制定された経緯を忘れてはならない」と訴えました。そして、沖縄戦で犠牲になった人々の遺骨を含んだ土砂を米軍施設建設に使う計画について、「なぜ政府は基地建設に使用するのか、それ以前に戦没者の遺骨を収集し弔うことをしないのか」と政府の方針を強く批判しました。

 最後に、「全世界の人々が平和のうちに生存する権利を有するという憲法の精神を活かすことが政治の役割であり、われわれの使命だ」と訴え、あいさつを締めくくりました。