「声を一つひとつ集めて、多様性を力に変えていく。そのことを通して皆が『この国で生きていてよかった』そういうふうに思える社会をつくる」(西村ちなみ候補)
「この立憲民主党を生まれ変わらせたい。『役に立つ』立憲民主党、そして『みんなに信頼される』立憲民主党、それを目指してまいりたい」(逢坂誠二候補)
「コロナ後も、私たちが長年見て見ぬふりをしてきた大きな構造問題に、みんなで立ち向かわなければならない。そこで求められるのは、かつて見たことがない、今まで味わったことがない、政治家と有権者との強い信頼の絆だ」(小川淳也候補)
「今回の選挙で、議席を伸ばすことができなかった。われわれは改めて、これまでの訴え方をさらに進化させ、変えていかなければいけない。新しい政策、一人ひとりの魅力を生かすリーダーになりたい」(泉健太候補)
立憲民主党は25日夕、代表選挙に立候補している4候補による街頭演説会を横浜・JR桜木町駅前で開催しました。西村ちなみ、逢坂誠二、小川淳也、泉健太の4候補者は、集まった多くの聴衆に対し、これからの党のあるべき姿、日本社会が目指すべき方向などについて、めいめいに思いを訴えました。
■西村ちなみ候補
・社会にある理不尽を許さないのが政治の役割
私は今回の代表選挙を通して、皆さんと一緒にこの立憲民主党をもう一度再起動させ、ボトムアップの政治を実行していく、その決意です。この間、自民党政権の下で、あまりにも多くの理不尽なことが放置されてきた。それを隠そうとしておこなわれた公文書の改ざんや偽造、赤城さんがそれらを指示された経緯も、誰によって指示されたのかも分からないまま、亡くなられてしまいました。日本に大きな憧れを持ってやってきたウィシュマさんは、適切な医療を受けることなく亡くなってしまいました。新型コロナウイルス感染症で、皆さんの暮らしやお仕事、どんな影響がおありでしたか。営業自粛や外出規制、こういったことで、非正規で働いていらっしゃる皆さんは、仕事がなくなり収入がなくなって、生活困窮に陥ってしまいました。こんな時に一体政治は何をやってくれたのか。私は、このような社会にある理不尽を許さないということ、なくしていくということ、それが政治の役目だと思っています。そのために今の政治を変えていかなくてはなりません。
・多様性を力に変えていく
お金があって、このアベノミクスで更に大金持ちになった人たちだけが力があるのではありません。皆さん、お一人おひとりが力を持っていて、その力を集めることによって、政治を変えることができる。私は立憲民主党のリーダーとなって、ぜひそのことを実証したい。地方の声、女性の声、かき消されがちな小さな子どもたちの声、障がいを持っている方の声――そうした声を一つひとつ集めて、多様性を力に変えていく。そのことを通して皆が「この国で生きていてよかった」そういう風に思える社会をつくる。それが立憲民主党です。
■逢坂誠二候補
・「教育、人への投資」の一点張り
政策にはいろんな政策があります。経済もあります。外交もあります。あるいは安全保障、さまざまな政策がありますけれども今回、私は一点張り。今の日本は教育、人への投資、これをやらねばならない。これがあらゆる問題をひも解く、解決するカギになる。子どもの頃の教育の格差は、年を重ねていくと何になるか。収入の格差、経済の格差に繋がっていく訳であります。私はそんな日本は作りたくないのであります。私自身、子どもの頃、家にそれほどお金がありませんでした。だがしかし親に言われたのは、頑張って勉強しさえすれば何とかなるぞ、と。とにかく頑張って勉強すれば、大学にだって行ける、そう言われて育ったんです。でも今の日本は違うんですよ。そうじゃない。これをなんとか直さないと、将来日本は本当に一部の持てる人たちしか幸せになれない国になってしまう。「今だけ、自分だけ、金だけ」、こんな社会にしていいはずがないんです。この社会から脱却するためにも、人への投資、教育、そしてさらに文化芸術、ここに力を入れる。私は今厳しい時代だからこそ、もう一度日本を立て直すために教育、文化芸術、人への投資、これを積極的にやる。
・「役に立つ」立憲民主党、そして「みんなに信頼される」立憲民主党を作る
この立憲民主党を生まれ変わらせたい、そう思っているんです。だがしかし皆さんこれをやるためには、わが党がもっと強く大きくならねばなりません。政策の幅を広げる。そして多様な人材に集まっていただける。そういう立憲民主党にならねばならないのであります。そのために私はまず一つ、「役に立つ」立憲民主党、そして「みんなに信頼される」立憲民主党、それを目指して参りたい。そのために必要なこと、政治の原理原則は極めて初歩的であります。それは地域を歩いて歩いて歩いて、古い言葉で言うならば「どぶ板、どぶ板」、地域の皆さんの声を聞いて地域の課題を解決をする。ああ、なるほど。立憲民主党の皆さんがこんなことをやってくれた。立憲民主党のみんながこういう問題解決をしてくれた、だからこそ私たちはこの党に頼れるんだ信頼できるんだ。そういうものを、私は作り上げていきたい。
■小川淳也候補
・重い責任を感じながらの代表選
私、代表選挙、今回初めての挑戦なんです。すごく重いことだと思っています。というのも私自身も次世代だと思ってきたのですが、さらに次世代、25名のこの党と日本の政治を担う、若い皆さんに、ご推薦をいただいております。そしてそのお一人おひとりの背中に10万人とも15万人ともいう有権者がいらっしゃる。次の世代にきちんとした党と、きちんとした社会を、むしろつないでいく責任がある。それを感じながらの代表選挙なんです。
・庶民の気持ちが分かる政治をもう一度
この国の政治は、いわゆる支配階級とも言うべき人たちに、長年牛耳られてきた。結果として庶民の気持ちが分からなくなっているんじゃないですか。普通に暮らし、普通に働き、自分と家族を支えている。健気な切ない尊い存在を忘れてしまっているんじゃないでしょうか。私は、まさにこの長年忘れられてきた、庶民の間から根を生やすように生まれてきた政治を、もう一回この国に作り直したいと思っています。国民の自由、人権、そして公平公正な社会をめざして政治を変えてきましょう。
・政治家と有権者との強い信頼の絆を
たとえコロナが克服されたとしても、この先も人口減、高齢化、少子化、社会保障の揺らぎ、財政悪化、気候変動――私たちが長年見て見ぬふりをしてきた大きな構造問題に、皆で立ち向かわなければなりません。そこで求められるのは、かつて見たことがない、今まで味わったことがない、政治家と有権者との強い信頼の絆です。都合のいいことばかりではない、不都合なことも含めて国民を信頼しているからこそ、まっすぐに目を見て、それを語りかけ、国民に対し、ともに決断を、ともに行動を促す。そんな本物の政治を、どうか皆さんと一緒に作らせていただきたい。
■泉健太候補
・これまでの訴え方をさらに進化させ、変えていかなければいけない
先ほどからさまざまな政策の訴え、そして与党の横暴、こういうものの訴えがあったと思います。しかし皆さん、私たちはそのことを重々分かっているし、絶対われわれは正しいと思っている。でも今回の選挙で、議席を伸ばすことができなかった。われわれは改めて、これまでの訴え方をさらに進化させ、変えていかなければいけない。例えば衆院予算委員会、ともすれば、皆さまはもう分かっていらっしゃる。でも一般の国民の中には、立憲民主党のことを「批判ばかり」と言ったり、あるいは「いつも自民党と喧嘩をしている政党じゃないか」、こういうふうに思っている市民、国民の皆さんもおられます。私たちは考えてみれば、素晴らしい政策と正義感を持っている。だからこそ、その良さをもっと訴えていくようにしていかなければいけない。例えば衆院予算委員会ではやはりわが党の政策、わが党の法案、私が代表になれば、こういうものを全国民にどんどんアピールをしていきたいのです。
・新しい政策を訴え、一人ひとりの魅力を生かすリーダーになりたい
わが党では、まさにこの神奈川では後藤祐一さんと中谷一馬さんが、デジタル政策のリーダー格です。私がこのデジタル政策のプロジェクトチームを作った時のそのリーダーとして活躍をしてくれている。例えばデジタルを使って、一人ひとりの所得とマイナンバーをしっかりと密接に繋げることで、社会保障やさまざまな給付を、いわゆる所得階層による段差をガクガクとつけずに、滑らかに、所得に応じて不公平の無いような給付に変えていくことができるんです。私は、こういう新しい政策、党のメンバー一人ひとりの魅力、一人ひとりの良さを生かすリーダーになりたいと思います。どうか皆さん私、泉健太とともにこの立憲民主党を変えていきましょう。どうか力を貸してください。