「気持ちをしっかり前に向けて、われわれは国民のために働く。政策立案をしっかりとおこない、そして政治や行政の不正をただす。この姿勢を明確に持って皆さまとともに歩ませていただきたい」(泉健太代表)。
2日午後、泉健太新代表選出後、初の両院議員総会が国会内で開かれました。
■泉健太新代表あいさつ
総会の冒頭、泉新代表は次のとおりあいさつしました。
「代表選挙期間中、それぞれの候補者の応援も含めて、皆さまには各地域で、本当にさまざまな浸透活動をおこなっていただきました。これがすべて実際には、党の、いわゆる『支持拡大活動』ということの一環であったと改めて思います。その意味で、この代表選挙では、さまざまな形で地元の有権者にご説明をいただいたり、そういう中で立憲民主党に対する、さまざまなご意見をいただく機会を作っていただきました。関わった多くの皆さま、全ての皆さまに、改めて心から感謝を申し上げたいと思います。
ただやはりわれわれ立憲民主党、こうして総選挙を経て、衆院の皆さまは新たに議席を頂戴した訳です。改めて有権者の皆さまの付託の重みを皆で噛み締めたい。そして参院の皆さまはまさに大所高所、そして参院の立場から、この日本全国を見渡した時の、立憲民主党の役割を担っていただいている。そのわれわれ一人ひとりが、多くの国民の皆さまに支えていただいて、改めてこの党に対する支持をさらに全国の皆さまに広げていく。これからその活動が始まってまいります。
私たちには魅力がたくさんある。われわれの政党の理念、政策には素晴らしいものがたくさんある。これを、これからわれわれ立憲民主党は多くの国民の皆さまにご理解いただけるように、丁寧に、しっかりと訴えをしていく。そういう局面であると思います。今日がそのスタートであります。
どうか皆さん、気持ちをしっかり前に向けて、われわれは国民のために働く。政策立案をしっかりとおこない、そして政治や行政の不正をただす。この姿勢を明確に持って皆さまとともに歩ませていただきたいと思います。
どうか皆さん、頑張りましょう。よろしくお願いいたします」。
そして泉代表から阿部知子衆院議員を両院議員総会長に選出する提案があり、了承されました。
■阿部知子両院議員総会長
新たに両院議員総会長に選出された阿部知子衆院議員があいさつに立ち、「衆参140名の総力を挙げて今の政治をただす本当の国民の幸せのために皆さんの力をお借りしてまとめて参りたいと思います」と述べました。
続けて泉代表より、「全員一丸となって、それぞれのお立場、役職で働いていただきたい。一方で私も代表になるのは初めてでありますので、不慣れな点がございます。皆さまにはご心配やご不安をおかけいたします。そういった中で今回、いわゆる骨格人事といったものについて皆さまにお示しをさせていただきたい」と役員人事についての提案があり、その後、満場の拍手をもって了承されました。
続いて選出された役員たちが、それぞれ決意のあいさつを述べました。
■逢坂誠二代表代行
代表代行に就任した逢坂誠二衆院議員は、代表選において受けた支援に感謝を述べるとともに「私は今回の代表選挙、わが党の今日からの活動の肥やしになればいい、そういう思いで戦わせていただいた。今日は、代表代行ということで拝命をいたしました。私の役割は幹事長、国対委員長、政調会長をはじめとする党内のさまざまな役職の皆さんが、精一杯仕事ができるように環境整備をしていくこと。その環境整備を通し、泉体制をがっちりと支えていきたい、その決意だ」とあいさつしました。
■西村智奈美幹事長
党幹事長に選出された西村智奈美衆院議員からは、「新しい党の体制が、このような形でその骨格が決まり、私もこれまで以上に党の一員として、党を支える立場として頑張っていきたい。その重責に改めて身が引き締まる思いだ。泉代表をしっかりと支え、皆さまがこの国に生まれて本当に良かったと思っていただけるような政治を、私たち自身の手で実行していくために頑張ります。どうぞお力添えを賜りますように、よろしくお願いいたします」とあいさつがありました。
■大西健介選挙対策委員長
選挙対策委員長に選出された大西健介衆院議員は「総選挙からちょうど1カ月が経ちました。今回の総選挙で私たちは、本当に素晴らしい有為の人材をたくさん失ってしまいました。どんなに良い政策があっても、またどんなに良い人材がいても、選挙に勝たなければ、政策を実現したり、活躍をしていただくことはできません。そのために、選挙に勝てる体制をしっかりとつくっていきたい。まずは衆院の惜敗の皆さまをしっかりとフォローし、そして年内の1次公認を目指していきたい。あわせて半年後には参院選が迫っている。一人でも多くの皆さんに再選をしていただき、そして一人でも多くの仲間を増やして党勢を拡大し、次の政権を担えるようしっかりと頑張っていきたい」と決意を述べました。
■馬淵澄夫国会対策委員長
国会対策委員長に選出された馬淵澄夫衆院議員は「私は初当選の野田国対以来の国対ということになる。諸先輩方がまさに政権交代を目指し、国会論戦が議員の一番の仕事だということを教えていただいた。そして政策力あるいは団結力、国民の皆さま方の声をしっかりと集めて政権交代を果たした、あの2009年を思い出します。2009年以上の政権交代を再び目指せるように、先輩方の国会運営をしっかりと見ながら務めさせていただきます。どうか皆さま、よろしくお願い申し上げます」とあいさつしました。
■小川淳也政務調査会長
続けて、政務調査会長に選出された小川淳也衆院議員があいさつし、「政調会長を拝命いたしました。不肖の身ですが、誠心誠意役目を果たさせていただきたい。早急に体制を整えたい。まずはこのコロナ対策、変異株対応、私たち野党の立場からも急がれると認識している。大型補正予算の内容が適切なのか、この点もしっかりと検証が必要だ。さらに参院選まであと半年です。泉代表からもあったように、各地域をお邪魔して、多くの党員やパートナーズの声をしっかりとお聞きし、血の通った、体温を感じる政策にまとめ上げ、参院選の大きな弾込めに備えたい。本当に不肖の身だが、皆さまのご指導ご鞭撻をお願い申し上げたい」と述べました。
最後に泉代表から再び発言がありました。
泉代表は「来るべき臨時国会、まずこれに全力を尽くして、国民の皆さまのために働いてまいりましょう。そして参院選挙が大きな戦いの場になりますが、その間にも、さまざまな地方選挙がございます。こういったところも助け合いをしながら、皆で仲間たちを応援し、われわれがともに戦う、ともに歩むメンバーを増やしていきたい。ぜひ皆さんと、この立憲民主党をさらに育てていきたいという気持ちだ」と述べました。
またブロック常任幹事については、ブロックごとに所属国会議員のメンバーで協議して選出を決めること、「その際には若手議員の登用、ジェンダーバランス、こういった観点にもご配慮の程をお願いしたい」との説明が泉代表からあった後、両院議員総会は終了しました。