「公文書の改ざん、統計の不正はまさに『民主主義の危機』そのもの」(石垣のりこ議員)。
 参院本会議で20日、令和3(20201)年度補正予算の採決が行われ、石垣のりこ議員が反対する立場から討論を行いました。

 冒頭、石垣議員は、立憲民主党が既に半年以上前の通常国会の会期中に、33兆円規模の補正予算の編成を提案したこと、また臨時国会の召集を繰り返し求めていたにもかかわらず、与党が拒否し続けたことに言及しました。さらに国土交通省による統計の書き換え・二重計上が問題となっていることについて、「建設工事受注動態統計は、GDPの算出にも使われ、予算編成にも関わる国の基幹統計の一つだ。GDPに影響を与えたとすれば、国会議論の前提が崩れる非常に深刻な問題だ」との見解を示しました。そして自死された近畿財務局元職員、赤木俊夫さんをめぐる裁判が、急転直下で政府認諾の幕切れとなったことにも触れ、「公文書の改ざん、統計の不正はまさに『民主主義の危機』そのものだ」と述べ、徹底した真相究明を訴えました。

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 政府の補正予算案に反対する理由として、石垣議員は(1)コロナ対策に必要な予算が盛り込まれていない(2)不必要な経費が計上されている(3)緊要性に疑義のある予算が盛り込まれている――の3つの理由を挙げました。

 その後、各会派の討論の後、採決が行なわれ、与党等の賛成多数により政府提出の補正予算案が可決・成立されました。

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