泉健太代表は24日、国会内で開いた定例記者会見で、「さあ、力をあわせて。」をキャッチコピーとする立憲民主党の新しいポスターを発表しました。来年1月中旬以降、全国各地で掲示される予定です。
新体制発足後、最初となるポスターが代表、代表代行、幹事長、政務調査会長の4人で構成していることについて泉代表は、「今回の代表選で各候補者が、それぞれ仲間、支援者を背負って戦った。その4陣営が集まって一つの立憲民主党だと私自身は認識している。私の方から一緒に4人で作ろうと呼びかけ、こういう形になった」と明かしました。
キャッチコピーを「さあ、力を合わせて。」としたことについては、「相手は今、非常に大きな議席を持っている自民党。立憲民主党は、まさにここから再生というか、伸びていかなければいけない。(代表選を)戦った4人が一致結束をして、これからの党運営に当たっていく。そしてみんなが輝き活躍をする。代表としてリーダーシップを発揮していくとともに、仲間たちも輝く党でありたい」という思いからの表現だと説明しました。
新ポスター発表後、泉代表は、国政の課題について言及しました。オミクロン株の市中感染に関して「(政府が)不安のある全ての方を対象に、無料の検査を発表したことは良いことだ」と評価しました。その上で検査方法が地方自治体に委ねられていることから、「国民や対象自治体に混乱がないように」と政府側に求めました。野党側に現場の生の声や鮮度の高い情報が入ることから、本年2月から開かれていない政府・与野党連絡協議会を再開し、野党の申し入れを真摯に受け止めるべきと説きました。
政府が24日の閣議で決定する107兆円もの2022年度予算案に関しては「今の状況を考えれば、一定積極的に財政を展開していくのは、私たちの姿勢でもあり、考え方、方向性としては良い」とコメントしました。その一方、「いかに規模が大きくても、国民に届かなければ意味がない。何でも無駄が許されるわけではない」と指摘。次期通常国会で「政策立案政党として、予算案を精査し論戦に臨んでいきたい」と述べました。
大阪のビル火災で多数の死傷者が発生した事件で被害者に弔意、お見舞いの意を示した上で、「再発防止に向けて全力を尽くし対策を考えてもらいたい」と政府に求めました。また、自民党の茂木幹事長が言及している人権問題の国会決議に関して、「立憲民主党は今年の6月10日、政調審議会で新疆ウイグル含んだ国会決議案を了承している」と報告しました。
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議が政府に提出した報告書で、安定的な皇位継承という重要課題が議論されていないことから、「立憲民主党として党内に委員会を立ち上げて、この議論を進めていく」との考えを示しました。
記者団から国民民主党との今後の連携の進め方について問われて泉代表は、「代表間、幹事長間、国対委員長間、さまざまなレベルで連携していくことになる」と答えました。国民民主党について「国民生活を最優先にという考え方を共有している政党だと思うので、さらに連携をして協議をしていきたい」と協力関係の構築に前向きな姿勢を示しました。