立憲民主党は2月27日、2022年党大会を開催。泉健太代表のあいさつ全文は以下の通りです。


                                  

■はじめに

 全国地方組織の代議員の皆様、自治体議員の皆様、党員、サポーターズ、パートナーズ、支援者の皆様、本大会をご視聴いただいている皆様、ご来賓の芳野会長、本日は誠にありがとうございます。会場の国会議員の皆様にも感謝申し上げます。

 まず冒頭、ロシアによるウクライナ侵攻について述べねばなりません。ロシアの軍事行動は絶対に許されません。国連憲章違反であり、加えて核兵器による威嚇を行ったことも極めて人道に反する行為です。断固として抗議し、ウクライナ全土での軍事行動の停止と即時撤退、停戦協議に入ることを求めます。日本をはじめ各国政府による制裁措置だけではありません。ロシアの侵攻を止めさせようと、日本でも世界でも市民の声があがっています。立憲民主党は、侵攻を許さない市民の声に賛同し、ウクライナ国民とともにあることを表明します。

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■国会活動

 立憲民主党は、権力の暴走を防ぐ「立憲主義」を掲げ、また自民党が長年放置し悪化させてきた社会課題の解決に向け、日本の政策の優先順位を根本的に変えようとする、政策立案政党です。

 特に、格差の拡大、地方の衰退、雇用の不安定化、少子化、教育や技術、企業の競争力低下、行政のムダの改革。こうした社会課題に対し、生活者の視点から国会論戦を行っています。

 その成果は新体制でも早速発揮され、昨年の臨時国会では10万円給付のクーポン支給の事務費960億円の無駄を指摘し撤回させるとともに、現金一括給付を実現。今年の通常国会では、国土交通省の統計書き換え問題の究明を図るとともに、ひとり親家庭への10万円給付の政策転換を実現しました。

 私たちは当然、良い法案には賛成し、おかしな法案には反対をする「是々非々」の政党です。

 しかし政府が提出する本予算は、それと訳が違います。

 本予算は、一本一本の法案とは違い、「政権の考え方のすべて」を網羅的に予算化したもの。よって賛成反対は、仮に一部に賛同するものがあったり、何か合意したものがあったとしても、結局「政権の考え方のすべて」を認めるか否か、政権に賛同するか否か、が問われるのです。

 私たち立憲民主党は、さきほど述べたように、権力の暴走を防ぐための立憲主義を掲げ、また自民党が長年放置し悪化させてきた社会課題の解決に向け、日本の政策の優先順位を根本的に変えようとしています。

 だからもう一つの選択肢を提示し続けているのです。私たちはその姿勢を示すために予算の組み換え案を提案し、衆議院において政府予算案に反対いたしました。一法案ではなく、本予算への反対。これが政権を目指す野党のまっとうな姿勢なのです。

■コロナ対策

 コロナ対策は、昨年末からの政府の取り組みが遅かったために、結局第6波でも多くの方が重症となり、死亡者も増加しています。特に検査キットと3回目ワクチン接種の遅れも、私たちの指摘で明らかになり、濃厚接触者の待機日数短縮も私たちの国会質問によって、実現しました。

 第6波がピークアウトしてきたかのような総理の発言も問題です。一日の死者数は過去最多。重症者も高い水準が続いています。だからこそ立憲民主党が求めている医療体制確保と司令塔強化のための感染症法の改正、また事業復活支援金倍増法の成立が必要なのです。これを先送りしている政府の姿勢を変えねばなりません。

■ジェンダー平等

 男女同数でスタートした新執行部は、党再生に向けた体制整備を加速させています。党執行部だけではなく、全国の都道府県連における女性役員の増員、女性候補を先行させての公募、女性候補者へのベビーシッター支援など女性支援チームの発足、そして夏の参院選における女性候補者5割達成に向けて、現在選挙区比例区合わせて23名の公認候補の半数以上が女性候補となっています。

 先日、西村幹事長とともに大使と面会したメキシコでは、下院定数500名のうち女性も男性も250人。この20年で各政党が競い合い、完全なる男女同数(パリテ)を達成されたそうです。日本もやればできる。立憲民主党に、ジェンダー平等、パリテの先頭に立たせてください。女性の声、女性の経験を、もっと社会のルールづくりに、行政の予算配分の審議に、もっと反映させようではありませんか。

■総選挙総括

 昨年の総選挙、懸命に戦っていただいた各地の党員、サポーターズ、パートナーズ、ボランティア、支援者に心から感謝申し上げます。そして協力・連携いただいた各野党の皆様に心から感謝申し上げます。

 比例区で約1100万票、選挙区で約1700万票を超える得票を得たものの、多くの接戦区で期待された得票を確保し切ることができず、議席減という厳しい結果になりました。

 私たちは、すでに党再生に動いています。可能な約50の総支部については、総支部長を再任し、次期総選挙への活動を再開するとともに、総選挙の健闘を踏まえて引き続き夏の参院選挙に向けて支援を行う約50名の惜敗者の確定を行いました。

 自民党と対峙し、新たな政権を担う選択肢となりうる政党として、総選挙総括に示したように、これまでの支持者を大切にし「コアを固めながら中道の立ち位置までウィングを伸ばす」取り組みを進めていきましょう。

 私たちは、すでに世に訴える価値観を共有しています。立憲主義、自由、多様性、持続可能性、多文化共生、共助、公助、国際協調、そしてベーシックサービス、チルドレンファースト、地域とつながる…、こうした価値は、リベラルな価値でありますが、同時に日本が古来から大切にしてきた「和」「調和」「包摂」の価値でもあるのです。

 自己責任ばかりの競争社会ではなく、人に冷淡な身を削るばかりの改革ではなく。普通の安心が得られる社会。人にやさしい改革を進める。

 こうした価値をより磨き上げれば、無党派から保守層にまで共感の輪を広げることができるはずです。立憲民主党こそがリベラルと中道の旗手となっていこうではありませんか。

■参院選政策

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 次期参院選に向けて、党に各界の有識者を招いた「持続可能な社会ビジョン創造委員会」を設置しました。コロナ禍や気候変動も踏まえて、日本はどこに価値を置き歩んでいくべきか、どのように持続可能な社会を実現していくのか、骨太の議論を行っています。一部の人が裕福で元気な日本ではなく、皆が元気になれる日本に向けた私たちの価値を創造していきます。

 また同時に政務調査会に8つの調査会を設置し、さきに掲げた様々な立憲民主党の基本理念をより明確にして、これまでの国会での主張やボトムアップの政策を踏まえて、具体的政策へとつなげてまいります。

 内政については私が代表質問で提示した3つの分配「所得の再分配」「地方への分配」「将来世代への分配」を中心に、賃上げを含めた「雇用、年金、子育て、農業」などを主要分野に政策の深堀を進めていきます。

 外交安全保障、経済安全保障、人間の安全保障、地球環境なども国民の命と暮らし平和を守る政策として同様に重視しまとめてまいります。政策は、5月の大型連休前後の発表を目指し取り組みます。

■参院選に向けて

 今こそ、政治に、国会に、緊張感が必要です。

 与党が強く野党が弱ければ、政権運営そのものがしだいに緊張感を失い、国民に悪い政策、悪い予算が届いてしまいます。現に、今の政権は国民経済の低迷や、少子化などの課題を克服できぬまま、惰性的な運営を続けています。次世代の環境調和型社会へのシフトもできていません。

 立憲民主党による政権運営の監視や適切な批判は、政策を多方面から検証是正し、国民の皆様に課題を明らかにする上でも重要です。

 来るべき参院選は、全党の力、党員、サポーターズ、パートナーズ、国会議員、自治体議員、県連組織の総力を挙げて、勝ち抜いていきましょう。

 野党による改選過半数の獲得を目指すとともに、我が党の選挙区と比例区の議席を一議席でも増やせるよう全力を尽くします。執行部が先頭に立ち全国を行脚し、各地で、県連所属議員との意見交換、有権者との対話集会、視察、訪問などを行ってまいります。

 一人区においては、空白区へのさらなる候補者擁立とともに、一つでも多くの選挙区における野党候補の必勝に向けて、先日、連合の芳野会長とも意見交換を行い認識の共有に至った、政党間の「候補者調整」を、党本部・県連が連携して進めてまいります。

 二人以上の複数区については、野党各党もまた積極的な候補者擁立を目指している環境にあります。激しい競り合いが予想されますが、立憲民主党の政策理念を明確に掲げ、議席獲得に向けて全力を注いでまいります。

 比例区については、公認候補者の活動を支援し、氏名の浸透を図るとともに、ブロック重点候補の擁立も含め、党の政策と党名の一層の浸透を図ってまいります。

 私たちは、ブレずに、堂々と、自民党とは違う選択肢を提示していきます。今こそ、国民の皆様が選択できるもう一つの「選択肢」「枠組み」を提示する政策立案型のリベラル中道政党、立憲民主党の役割が期待されています。その先頭に立っていこうではありませんか。

■最後に

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 全国の皆様、これまで以上に主体者になってください。政治を遠ざけず、興味を持ち、参加してください。立憲民主党に参加してください。立憲民主党は今、ともに活動する政治家志望者、党員、サポーターズ、パートナーズを募集しています。立憲民主党に参加して、多様な声が届く議会をつくり、日本の民主主義を強くしていこうではありませんか。

 権力者による横暴が、いかに恐ろしいことか、それは今般の、国際情勢を見れば明らかです。立憲民主党は、横暴な権力と戦う政党です。私たちは、これまでも国会で政権の公文書偽造やうその答弁などを強く問いただしてきました。権力や行政の側のルール違反ほど怖いものはないからです。今、あらためて立憲民主党の役割が大切になっています。

 私たちの目指す政権は、国民の自由や多様性を損なわず、権力を正しく行使する政権。それは国民にとっても民主的、平和的で、国民の命と暮らしに寄り添う政権です。ぜひ立憲民主党とともに歩んでください。

 まずは来るべき夏の参院選、来年の統一自治体選挙に向けて、力を合わせて戦ってまいりましょう。先ほど地元の方からいい言葉をいただきました。「志は初心、思考は最新」常にとどまることなく、国民の命と暮らし、平和のために働いてまいりましょう。ありがとうございました。