立憲民主党新型コロナウイルス対策本部（本部長:長妻昭衆院議員）は4月4日、国会内で会議を開き、（1）最近の感染状況（2）追加接種の現状と4回目接種――等について政府に対しヒアリングを行いました。

　冒頭、長妻昭対策本部長は、政府のコロナ対策について「岸田内閣から、ほとんど今、声が聞こえなくなった」とし、「対策が忘れられてしまったのではないか」と指摘しました。また、「東京でもBA.2株に置き換わると言われており、分析を急ぐべき」と述べるとともに、「コロナ関係の論文の数が先進国と言われながら日本は最低レベル」だとして、「役所は数万人単位のデータを調査、保存し、データ分析を進め、亡くなる方、重症化を防ぐための対策を取っていくべき」と強調しました。

（1）最近の感染状況

　出席した議員からは、新規感染者数が増加傾向であることを踏まえ、「ゴールデンウィークに向け、機先を制して対策を取るべき」といった指摘が相次ぎました。また、対策が「自治体まかせになっているのではないか」と国の姿勢を疑問視する声もあがりました。

（2）追加接種の現状と4回目接種

　小児のワクチン接種が進まない状況について、学校でのクラスターを発生させないためには、「検査の頻度を上げるべき」との指摘の声があがりました。また、ワクチン４回目接種については、国から自治体に対し「接種券の発送準備を完了すること」との通知が出されているが、多くの自治体は補正予算を編成しなければならず、現状、国の予算では予備費しか計上されていないとして、「自治体現場が混乱する」との指摘があがりました。