立憲民主党の憲法に関する考え方を広く理解してもらう「りっけんと語ろう!憲法対話集会」を4月24日、宮崎県宮崎市で開催し、党員など約120人が参加しました。オンライン集会だった3月28日の第1回に続く開催で、地方都市での開催は初めて。今後、愛知、北海道、山梨などでの開催が予定しています。

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 党憲法調査会長の中川正春衆議院議員は集会冒頭で「憲法改正に向かっていく議論ではなく、立憲主義に基づく論憲を徹底し、皆さんと合意を作っていきながら、この国の基本を語るということが大事」と集会の狙いを説明し、党内議論を紹介しながら「皆さんも議論に参加してほしい」と呼びかけました。

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 「立憲主義に基づく論憲とは」と題して基調講演を行った同調査会参与の枝野幸男衆院議員は「憲法は権力の使い方について決めているもので、守る義務があるのは権力を持っている側だけ。それがまさに立憲主義であり、近代憲法の基本」と立憲主義について解説。「泥棒が、何が窃盗罪に当たるかを決めてしまうと世の中は泥棒だらけになってしまう」と例に上げながら、政権が自らの権限を強める方向で憲法改正を志向することの問題点を指摘しました。

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 後半の意見交換では、敵基地攻撃能力保有や、ロシアのウクライナ侵攻を受けて与党から発言が相次ぐ核共有論などと憲法の関係性についての質問があり、枝野参与は「憲法上の2つの軸、敵基地攻撃能力は必要最小限のものは認められる、ただし先制攻撃は絶対に認められない、ということを徹底して守らせる、ということが前提であり、憲法の課題と安全保障政策の議論はきちんと整理するべき」と説明しました。また、憲法審査会など国会での与党側の姿勢について「1990年代の憲法調査会での自民党憲法族は民主主義国家の憲法について熟知しており、うかつな国民投票を行うことの危うさを理解し、立憲主義についてあれわれと認識共有ができていた。しかし今の自民党議員は憲法を勉強せず、理解不足なまま憲法審査会で発言しているためろくな議論になっていない」と改憲論議の変遷を語りました。最後は同調査会長代行の近藤昭一衆議院議員が「憲法の主役は国民であり、『国民主権』と憲法に明記されているが、そうなっていない。憲法を変えろという前に、まずは憲法が守られているかどうかを議論すべきではないかと憲法審査会で主張していく」と発言し、集会を締めくくりました。

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 当日の司会進行は、宮崎県連代表の渡辺創衆議院議員が務めました。集会の様子は渡辺議員のYouTubeチャンネル(https://youtu.be/cXqJhEqkoxs)でご覧いただけます。