西村智奈美幹事長は5月10日、国会内で定例の記者会見を開き、(1)ユン・ソンニョル韓国新大統領の就任(2)プーチン大統領の発言(3)沖縄復帰50周年――などについて発言しました。

 西村幹事長は、ユン・ソンニョル韓国新大統領の就任式が今日行われたことに祝辞を述べました。立憲民主党からは泉代表名でメッセージを送付し、また就任式には立憲民主党から枝野幸男前代表と中川正春衆院議員が出席していることに触れ、「従来のわが国の一貫した立場を堅持しながら、韓国との連携・協力関係を強化し、両国の反映に結び付けたい。ユン大統領の指導力に期待する」と述べました。

 5月9日のロシアの対独戦勝記念日にプーチン大統領の演説について触れた西村幹事長は、「自らの行動、判断を正当化する発言を行っているが、明確に国連憲章、国際法に違反している。ロシアがウクライナに一方的に侵攻した結果として、多くの無辜(むこ)の民の命が失われている暴挙は断じて許すことはできない」と強く非難しました。
 ロシアの行為を止めるために国際社会が一致することの必要性を訴え、岸田総理が連休中に各国を訪問していることに対し「わが党としても、これをさらに後押し加速化し、ロシアに対する圧力を強めていく必要がある」と考えを示しました。

 5月15日に沖縄復帰50周年を迎えることについて、東京で行われる式典に泉代表と西村幹事長が出席することを報告しました。また、沖縄県が辺野古移設断念、日米地位協定見直し等を内容とし政府に伝える「平和で豊かな沖縄の実現に向けた建議書」を決定したことについて、「沖縄の皆さんの叫び声のように私たちには聞こえる。これに対し、松野官房長官は『引き続き沖縄振興と基地負担の軽減に取り組む』という風に突き放したような回答をしている。こうした政府の沖縄に寄り添っていない対応が沖縄の反発を招いているということを政府は強く認識すべきだ」と指摘しました。

 安部元総理が「日本銀行は政府の子会社」と発言したとされることについて考えを問われると、「とうとう本音が出たと受け止めた。大変問題があるし、しっかり国会対策と連動して問うていかないといけない」と述べました。

 通常国会の後半戦にどのように臨むかという質問に対しては、行政監視は野党にしかできない仕事なのでしっかり行うことを主張しました。また、立憲民主党が4月に緊急経済対策をまとめたあとで、ようやく政府が補正予算の編成方針を決めたことを取り上げ、「提案することで政治を動かせることができるという事例がたくさんある。たしかに参院選は目の前だが、そのことに足元をすくわれず、野党第一党としてやるべきことを国会でしっかりやっていく。もちろん一緒に戦えるところはいっしょに戦っていく」と述べました。