宮崎選挙区・くろだ奈々候補は参院選2日目の6月23日、西村智奈美幹事長、渡辺創県連代表とともに都城市イオン前の交差点で街頭演説を行いました。「私たち庶民を見捨て、地方を切り捨てるような政治を変えていかなければならない」と声を限りに訴えました。
ベビーブーム期に生まれたというくろだ奈々候補は、自らが子どもを産まなかったことに少し後ろめたい気持ちがあると明かしました。同時にその思いは自分だけでなく、同世代の少なくない女性も抱えている考え方だと指摘しました。その原因に関して「国は、若者に結婚しろと言い、女性に子どもを産めと言う。産まない女性に嫌がらせをする。産めない人たちに手を差しのべない。そんな政治がずっと放置されてきた」からだと訴えました。
選挙の度に各政党が「子育て支援に力を入れる」と公約に掲げてきたが、出生率1.3という数値が「国民からの答えだ」「一つも成功していない」とこれまでの政治に疑問を呈しました。その上で、「私たちの感覚が政治に反映されていない。これをどうにかしないと、私たちの生活はどうにもならない。国の将来に希望が持てない。私たちの手で政治を変えようではないか」と強く呼びかけました。
現下の最重要問題である物価高や燃料高に対しても「国は放置している」と痛烈に批判しました。「地方も庶民もいじめ続け、無視し続ける今の政治に『ノー』を言おうではないか。私たちしか政治を変えられない。周りで政治を諦めらめた人たちに声をかけてほしい。今、私たちが声を挙げないと、国は変わらない。私たちの政治は戻ってこない。どうか力を貸してほしい」と政治転換を目指す自らへの支援を訴えました。
「政治に殺されそうだ」というくろだ奈々候補の訴えに同調した西村幹事長は、岸田政権は無為無策のまま7月1日を迎え、小麦そして関連商品の値上がりを招いてしまうだろうと指摘。それでも「みんなが動けば、政治、政策は変えることができる」と訴えました。今行われている参院選挙が岸田総理にみんなの声を聞かせる「大きなチャンスだ」と強調しました。
そのために「くろだ奈々さんに皆さんの思いをぜひ託してほしい。皆さんの力をくろだ奈々さんに集めてもらうことによって、皆さん自身の暮らしを支え、次の時代を生きる子どもたちにも安心で平和な日本を手渡していくことができる」と力を込めました。くろだ奈々候補について「皆さんと同じ目線で政治を捉え、皆さんの思いを自分の言葉で発することができる素晴らしい候補だ。くろだ奈々さんに力を貸してもらいたい」と支援を強く訴えました。
自民党現職は政策論争から逃げている
西村幹事長は演説会後、記者団の取材に応じました。自民党現職にくろだ奈々候補が挑む構図に対して、どう臨むのかと問われ、「きちんとした政策論争をしたい」と強調しました。現在の物価高に対して立憲民主党が、「小麦の価格引き下げ、ガソリンのトリガー条項解除、税制の見直しなど、短期的にも長期的にも対応できる政策を提案している。その実現を訴えていく」と述べました。
ただ、参院選前に公開討論会が計画されたが、自民党現職が不参加で実現できなかった問題を取り上げ、「現職が出てこないことは普通、考えられない。『政策論争を避けている。逃げている』と言われても仕方がない事態ではないか」と、有権者から政策論争を聞く機会を奪った自民党現職の対応に苦言を呈しました。