立憲民主党自治体議員ネットワークの夏季研修会が8月20日、オンライン形式で開催され、来年の統一自治体選挙を控えた党所属自治体議員などおよそ100人が参加して活発な議論、研修を行いました(研修会日程は下記参照)。

 同ネットワークは、党規約第36条に基づく党所属地方自治体議員による議員団で、自治体議員同士が連携、情報共有を行い、草の根からの声に基づくボトムアップの政治を実践することを目的にしています。

<8月20日 夏季研修会日程>

▼10:30~ 開会
▼10:50~11:50 泉健太代表講演「これからの立憲民主党」&意見交換
▼13:00~14:00 【講演】北川正恭早稲田大学名誉教授(元三重県知事) 「これからの自治体議員に必要なこと」
▼14:10~15:40 【実践報告】「オンライン議会の可能性と課題」 茨城県取手市議会の取り組み(取手市議会事務局)

▼15:50~17:00 分科会A
 【報告と意見交換】
(1)立憲民主党のエネルギー政策:田嶋要衆議院議員(環境・エネルギー調査会長)
(2)子ども家庭庁・こども基本法の現状:岡本あき子衆議院議員(子ども子育てPT事務局長)

▼17:10~18:20 分科会B
 【報告と意見交換】
(3)憲法について;枝野幸男衆院議員(憲法調査会参与)
(4)選択的夫婦別姓の現在地とジェンダー平等を阻むバックラッシュ
報告:選択的夫婦別姓・全国陳情アクション

▼18:30~18:50各分会報告
 18:50閉会

 自治体議員ネットワーク事務局長の川名ゆうじ武蔵野市議会議員が全体会の司会進行を務め、同ネットワーク代表の遊佐美由紀宮城県議会議員が開会あいさつに立ち、「自治体議員が直接市民の皆さんから声をいただき、全国の仲間や泉代表とともに考え、新しい社会を導き出すことが大切な視点だ。ボトムアップの政治、まっとうな政治、誰もが取り残されない社会の実現に取り組んでいきましょう」と述べました。

 次に党本部組織委員長を務める吉川沙織参議院議員より、「厳しい党勢ではあるが、自治体議員の皆さんと手を携えて足腰を強くして、党勢を拡大し自民党に対抗しうる勢力をともに作り上げるため力を尽くしていきたい。来年の統一選に向け党一丸となってできる限りの支援をしていきたい」などと挨拶しました。

 研修会に入り、全体会の最初は泉健太党代表から「これからの立憲民主党」をテーマに講演があり、統一自治体選挙に向けた取り組みをはじめ、国葬や旧統一教会に関わる問題などでオンライン参加の自治体議員との活発な意見交換がなされました。

 午後最初のコマは、元三重県知事で早稲田大学名誉教授である北川正恭先生より『これからの自治体議員に必要なこと』をテーマに、行政監視機能にとどまらず「議長や議会事務局一緒に政策提案をすることが地方議会の役割である」こと、「先進事例を徹底的にパクりながらも地域住民のために取り組むこと」など熱心にご講演いただきました。

 次のコマは、オンライン議会の実践で高く評価されている茨城県取手市議会の具体的取り組みについて、取手市議会事務局の岩﨑弘宜次長より報告いただきました。

 その後は分科会形式に移り、前半2つの分科会では、(1)「立憲民主党のエネルギー政策」について環境・エネルギー調査会長の田嶋要衆院議員より報告、また(2)「こども家庭庁・こども基本法の現状」については子ども・子育てPT事務局長の岡本あき子衆院議員から報告の後、それぞれ参加の自治体議員との意見交換を行いました。

 後半の2つの分科会は、(3)「憲法について」枝野幸男衆院議員(党憲法調査会参与)より、また(4)「選択的夫婦別姓の現在地とジェンダー平等を阻むバックラッシュ」をテーマに選択的夫婦別姓・全国陳情アクションより報告いただき、参加議員と活発な意見交換が行われました。分科会終了後には担当した議員からそれぞれ分科会報告があり共有しました。

 研修会の閉会にあたって、党本部地域組織局長の熊谷裕人参議院議員と、自治体議員局長の渡辺創衆議院議員からそれぞれ挨拶があり、今後も自治体議員の皆さんと意見交換しながら、各県連・地域組織のあり方について考えていきたい旨を述べました。

 最後に、同ネットワーク副代表の松井正一栃木県議会議員より「本日の研修会がこれからの活動の参考になるようしていただきたいし、今後も皆さんとの連携を深めてまいりたい」と閉会の挨拶がありました。

 コロナ禍のため、会場に集まってのリアル開催ができず、制約の多いオンライン研修会とでしたが、参加した自治体議員から非常に内容の濃い研修会で有意義だったなどの感想が寄せられました。同ネットワークでは、統一自治体選挙に向け、一期生の支援プログラムなど今後もオンライン中心の研修に取り組むこととしています。

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