玉城デニー・沖縄県知事候補の必勝を期すため9月10日、泉健太代表は沖縄県入り。うるま市での「ラストスパート集会」に駆けつけました。
泉代表は、「国にひれ伏す知事か、そうではない知事を選ぶかの選挙だ」として、この間の玉城県政を一段と「実らせなければならない」と強調。さらに、「本土との格差」があるにも関わらず、「単に中央に依存しようとせず、自分たちで平和な沖縄をつくる気概があるのが沖縄です」と集まった皆さんに呼びかけました。
その上でこの間、政府が「いじめ」のように沖縄振興予算を減額するという「厳しい財政」を強いる一方、玉城候補は「県の経済を潤す観光を活性化させ、子どもたちの貧困に向き合ってきた」として積み重ねてきた玉城県政の実績を強調。「都道府県というのは、国の下部組織ではなく、住民自治の主役であり、住民が進路を決める」として、「誰ひとり取り残すことのない、県民目線の玉城デニー候補を、再び県知事へ」と訴えました。
続いて、玉城候補が、地元のうるま市で「ラスト演説」。「ふるさと」の皆さんに謝意を述べつつ、最初の国政選挙で落選した際、泉代表から「名刺の作り方、選挙のイロハを教えてもらった」とのエピソードを紹介し、結集した皆さんを沸かせました。
戦後の沖縄の歴史を踏まえ玉城候補は、「本土に追いつけ、追い越せ」と積み重ね、社会インフラが整備され、「毎日、水を飲むことができるようになった。しかし、その水が、基地由来のPFOSに汚染されてしまった」として怒りをあらわにし、「政府が放置するのであれば、知事として責任ある立場で解決していく」と強調。そして、子どもたちの未来、沖縄の将来のために、全力を尽くしていくとの熱い決意を表明しました。
■記者ぶらさがり取材
演説終了後に泉代表は記者団の質問に答えました。
新執行部発足後、初めて全国的に注目される選挙となるなか、結果が国政に与える影響について問われ、「まずは沖縄の県民の民意、意思を国がしっかり受け止めることが大事だと思います。辺野古の問題、普天間の問題、そしてアメリカ軍基地由来のさまざまな問題、新型コロナ感染拡大の問題、米軍普天間飛行場から有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)汚水が宜野湾市の水路をたどって民間地に放出されていた問題など、そういうものについて国がちゃんと県民に向き合って課題解決をしていく、県民の考えていることに向き合った解決をしていくことが大事」と述べました。
安倍元首相と統一教会の関係性を自民党が調査することの必要性を問われたのに対しては「旧統一教会の問題は、多くの被害者を生んでいる。被害者救済とともに再発防止をしていこうというときに、団体がどのように政治の側に接触をしようと試み、また影響力を高めようとし、場合によっては政策に影響を与え、あるいは名称変更にも(自民党との関係が)影響を与えたのではないかと言われている。統一教会側のアプローチの仕方がどのようなものであったのか、やはり明確に明らかにしていくべきことだと思う」との認識を示しました。
そのうえで、自民党の一人一人の議員が対象であるのは当然だが、一部は氏名非公表である点を問題視するとともに、安倍事務所を対象にすることが不可欠だと指摘。「安倍元総理・事務所はどんな役割を果たしたのか、それによって団体が政権与党にどう影響度を高めてきたっていうのがよりわかるのではないかと思います」と述べました。