泉健太代表は9月16日、国会内で定例会見を行い(1)米山隆一衆院議員の入党(2)臨時国会の開会(3)旧統一教会(4)東京オリ・パラ汚職疑惑(5)エリザベス女王陛下崩御に伴う弔問――等について発言しました。

(1)米山隆一衆院議員の入党

 米山隆一衆院議員が立憲民主党に入党するとの一部報道を受け、泉代表は同日、米山議員と会う予定だと述べ「ともに戦う、仲間に」との認識を示しました。また、今後も立憲民主党に集いたいと思う方々がいれば「お迎えしたい」と語りました。

(2)臨時国会の開会

 岸田総理が臨時国会を10月に召集する意向を示したことを受け、経済対策を中心に議論を進め、予算委員会も何日か開き「国政全般について話し合える、議論できる環境を作るべき」と述べました。

 また、予備費から住民税非課税世帯に5万円給付を行うことについては、対象が狭く、効果が限定的だとして、国会で議論すべきとの見解を示しました。

(3)旧統一教会

 所属する国会議員全体の約半数が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と何らかの接点があったと自民党は発表したものの、その後も関係が明らかになった議員が次々と出てきていることから、自民党が行った自己申告による点検では弱いと指摘。また、安倍元総理事務所や自治体議員にも調査を求めていく考えを示しました。

(4)東京オリ・パラ汚職疑惑

 東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職疑惑については、「オリンピックのレガシー(遺産)が業者の汚職だったということがないよう、徹底的な疑惑解明を求めていきたい」と述べました。

(5)エリザベス女王陛下崩御に伴う弔問

 英国エリザベス二世女王陛下の崩御を受け、泉代表は駐日英国大使館を14日に訪問し、弔意の記帳を行ったことを報告しました。

 記者から臨時国会ではどういったテーマで臨むかと問われ、(1)経済対策・物価高対策(2)新型コロナ対策(3)衆院小選挙区の10増10減(4)臨時国会召集の20日規定の法制化(5)通園バス置き去り対策――を中心に議論していきたいと述べました。

 旧統一教会の関係団体と自民党の議員連合(議連)が今年6月に会合を開き、参院選で団体からの応援を希望するかのアンケート要旨が配られていたとの報道を受け、「議員たちが組織だって動いていたのがよく分かる」と述べました。

 安倍元総理の国葬儀に党執行役員は全員欠席することを決めたことに関連し、政府の対応について所感を求められると、特別扱いや内閣だけで決め、国会の関与がないことはおかしいとの理由から吉田元総理の国葬以降は内閣葬でやってきたと語り、「自民党自身も積み上げてきたはずの歴史・知恵を学ばずに壊してしまった」「先人に学ぶこと無く分断を世の中に生じさせた悪手」だと指摘しました。

 「次の内閣」で外務と安全保障の担当大臣が兼務となっていることについてインターネット上などで疑問視する声があることについて、2017年に当時の安倍内閣で岸田外務大臣が一時的に防衛大臣も兼務したことに触れた上で、「実際の内閣では相当大変だと思う」「(政権与党になったとき)常態化させることは考えられない」と語り、「(自民党と違い、国会議員が多いわけではないので)ある程度分野を集約したりする形でネクスト大臣を表現することはある」と述べました。