泉健太代表は10月5日、岸田総理の所信表明演説に対する代表質問を終え、記者団の取材に応じました。泉代表は、中身の薄い所信表明だったので深掘りをしたいという思いから、40近くある質問のうち18の提案をし、「いろいろと水を向けたがゼロ回答」「中身のある、前進するような、論戦が始まったな、やり取りが深まったな、という回答がなかった」と述べました。

 所信表明演説で「分配」という言葉が消えたことを指摘。旧統一教会については「一方的に関係を断っているように見せているだけで関係は続いていると感じた」と述べ「真摯に、謙虚に、丁寧に向き合う」と表明していたので、教会との関係のある議員の氏名非公表を改めたり、調査対象を広げると期待したものの、これもゼロ回答だったと述べました。

 また性教育の提案については、専門家から早く正常化してほしいという声もあり、一時期の自民党の性教育バッシング、ジェンダーバッシングが異常だということは誰の目にも明らかだが、これも「むしろ(自民党の性教育を)肯定した答弁をし驚いた」と述べました。

 演壇からすぐ後ろの議長席にいる細田議長に旧統一教会との関係について直接質問したことについては、結構目が合い、なんとなく頷いたようにも見えたものの、態度不明瞭であるので記者会見なり議院運営委員会で説明いただく必要があると述べました。

 今後の国会論戦については、経済、新型コロナ、防衛政策、こども政策などを挙げ、今国会で新しい政治を生み出していけるよう、国会での野党共闘をさまざまに強め選択肢を提示し、また立法活動も積極的に行っていきたいと述べました。