衆議院で10月13日、立憲民主党など野党側の要求で実現した安全保障委員会・外務委員会・北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の連合審査会が開会され、玄葉光一郎衆院議員が北朝鮮による弾道ミサイル発射等に関する件について質問しました。
玄葉議員は冒頭、北朝鮮の核・ミサイルに関する政府の現状認識について質問。「北朝鮮は既に核を保有し、わが国を攻撃する能力を有していると考えているか」と質問したところ、浜田靖一防衛大臣は「わが国を射程におさめる弾道ミサイルについては、これらに核兵器を搭載して攻撃するために必要な核兵器の小型化・弾頭化などを既に実現しているものと見られます」と答弁しました。
玄葉議員は、北朝鮮が「事実上、核を持ったとすると、この間の外交努力が水泡に期したのではないか」と述べました。また、「核開発、ミサイル開発ができるということは開発資金がある」ということであり、「制裁のタガが緩んでいるのではないか」と指摘しました。そのうえで、北朝鮮の貿易の9割を占める中国に対し「制裁のタガが緩まぬよう話をすべき」と述べました。
さらに、ウクライナで原発が攻撃対象になっている状況も踏まえ、「原発が狙われるリスク」について、「政府の責任で、しっかり自治体とコミュニケーションを取り、原発立地地域での総合防災訓練を行うべき」と述べました。