長妻昭政務調査会長は11月10日、国会内で定例の記者会見を開きました。
冒頭の発言で、葉梨法務大臣から「法務大臣の仕事は死刑のはんこを押す地味な役職」などとする発言があったことについて、「これは見過ごすことのできない発言」と指摘。その上で、「死刑執行の決断は、法務大臣に課せられた重い判断で、間違いがあってはならない。刑罰とはいえ人の命を奪うもの。こういう軽い発言は大臣の任にふさわしくない」と批判しました。また、総理の任命責任について、「今日中に判断するかどうかで、任命責任の重みが変わってくるのではないか」と述べました。
旧統一教会問題の被害者救済法案等について昨日9日、岡田克也幹事長と自民党の茂木幹事長が幹事長会談を行ったことについて、「わが党と日本維新の会とで昨日5項目の共同文書を示した。また、私たちはすでに法案を提出している。政府側はこちらの法案を批判するが、ではあなたがたはどうするのか」ということだ述べ、来週月曜日(14日)までに政府法案の要綱を出すようあらためて要求しました。
補正予算が閣議決定されたことに、「予算委員会がいつ始まるのか分からないが、多くの問題がある。補正予算にも関わらず、来年の3月までの執行を前提としない予算を組んでいるようなきらいもある」と、指摘しました。
岸田政権で、大臣の問題が相次いでいることについて記者団から問われ、「どの内閣でもあるが、量と悪質さが突出している。また事後の対応の統一性も欠けている。普通の内閣であれば法務大臣は即更迭となるのではないか。司令塔が不在だ」と答えました。
安保外交問題についての質問に長妻政調会長は、「わが党の考え方は、玄葉光一郎外交・安保NC大臣の下で議論をしており、まとめているところ」と述べたうえで、政府の防衛政策の決め方について、「正々堂々と国会に提示するやり方に変えるべき。防衛3文書の改訂についても、国会開会中には検討中と言っているが、国会が閉じた途端に出してくる。こういうことを繰り返していると不信感を呼ぶだけだ」と指摘しました。