泉健太代表は12月15日、東京・港区にあるスタートアップ集積拠点「CIC Tokyo」を視察しました。CIC(ケンブリッジ・イノベーション・センター)は、1999年に米国マセーチューセッツ州ケンブリッジ市で創立。CIC Tokyoは、国内外のスタートアップ企業をはじめベンチャーキャピタリスト、アクセラレーター、大企業、学術研究機関、政府機関及び自治体、また、スタートアップ企業を支援する弁護士や税理士といったさまざまな分野の専門家が一同に集積する場所として2020年10月にアジア初のセンターとしてオープンしました。
CIC Tokyoゼネラル・マネージャーの名倉勝さんとZアカデミア学長で武蔵野大学アントレプレナーシップ学部・学部長の伊藤羊一さんの案内で施設を見学。その後、施設内に拠点を持つスタートアップの株式会社unerry代表取締役社長CEOの内山英俊さん、株式会社I'mbesideyou代表取締役社長神谷渉三さんらと意見交換をしました。視察には、荒井優、おおつき紅葉、馬場雄基各衆院議員が同行しました。
視察後、記者団の取材に応じた泉代表は「大変勢いのある魅力的な施設だ」と語り、視察した目的については「日本の将来を担うスタートアップ企業を応援していきたいという思いがある」「多くの働き手がスキルを高めていき、世界の成長をしっかりとキャッチアップしていくことが大事」「そういう政策を来年の通常国会等でも展開できるように視察した」と話しました。
政府与党のスタートアップ支援とどう差別化をするかと問われると、差別化ありきではないとした上で、政府の支援は、一番最初が最も勢いが良い可能性があり、その後持続的に支援ができるかどうか、また目立った拠点だけ最初の立ち上げ時に華々しく応援すると指摘。立憲民主党は、「地方人材をどう育てるかにも関心が強い。経済的に厳しい子どもたちや地方の子どもたちも、こうしたスタートアップの機会を得られる施策を応援していきたい」と語りました。
また、「日本の学校教育は、まだまだ内向きな部分が大きいと思うので、世界の市場をいかに取っていくかに着目をして、若者たちを育成していかなければならない」と語りました。
記者から、スタートアップは世界を相手に強いものが勝っていく世界であり、地方活性化や取り残されている人を助けていくかとの両立は大変ではないかと問われると、「今日のキーワードの一つは、『夢』という言葉だった」と泉代表は語り、みんな夢を持っているが、日本の社会やコミュニティが夢を語れない環境を作っているのではないかと指摘。そこを解きほぐし打ち破っていけば、一人ひとりの個性や考え方がもっと出るようになり、個性や考え方が触れ合ったり、ぶつかり合うことで、新たなものが生まれるとして、「潜在力として日本の子どもたちや若者がみんな本来持っている個性がうまく出てくれば十分世界と戦える」と話しました。