小川淳也衆院議員は統一地方自治体選挙2日目となる4月1日、守屋貴子(市川選挙区)、よしい由美(浦安市選挙区)両県議候補の応援のため千葉県入り。JR市川駅北口と新浦安駅前で開かれた青空対話集会に、衆院千葉5区補欠選挙に立候補予定の矢崎けんたろう総支部長とともに参加し、熊谷県政に直結している守屋、よしい両候補に1票を託してほしいと呼びかけました(写真上は、JR新浦安駅前広場での対話集会)。

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 小川議員は、国政報告のなかで政府が3月31日に公表した少子化対策のたたき台について言及。「家庭だけでなく社会全体で子育てを支え、全ての子どもたちにチャンスと可能性をと訴えてきたのは私たち」とあらためて強調した上で、財源確保をめぐり社会保険料の引き上げが検討されていることに対し、「社会保険料は特に現役世代の負担が重く逆進性が強い。財源を本気で議論するなら社会保険料に逃げ込むことはあり得ない。防衛費増額のためには増税だと言いながら子育て予算の財源の裏付けは後回しにし、信ぴょう性がなく安易だ。しっかり検証していきたい」と述べました。

 岸田政権の外交については、総理のウクライナ訪問や、尹錫悦大統領との日韓首脳会談を評価する一方、「米国と一心同体では不十分。中国と対話できる日本であって初めて国際的な存在感が高まる」と指摘しました。

 岸田総理は安倍元総理の国葬や、防衛費の増額など自民党の右派勢力を意識した政策について特に決断力を発揮しているとして、「政治が最高権力者の私的都合で動いているのではないか」と問題視。今の政府与党に代わる選択肢を示していきたいと力を込めました。

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 手をあげて発言してくれた参加者からは、「立憲民主党がこうしたいというより、自民党の批判ばかり。自分たちが政権を取ったらどうするのかというメッセージが弱い」「信頼、期待させるための訴えがもっと必要ではないか」といった叱咤激励、「4月から出産育児一時金が50万円に引き上げられたが出産費用も上がっている。出産費用の無償化を訴えていくべきではないか」「今の物価高への対策をどう考えるのか」など政策に関する質問も多く寄せられました。

 小川議員は、「『あなたたちはどうしたいんだ』という声は真摯(しんし)に受け止めたい」とした上で、「ロシアにも中国にも野党がいない。そのことで政治がおかしくなっている面が少なからずある。野党として政権党に対するチェック機能は大事なこと。これはこれで臆せずやらなければいけない」と表明。同時に、「子どもたちが社会に出る時に何百万円もの借金を背負わすような社会はおかしい。介護のために仕事をやめなければいけない社会はおかしい。年金だけでは老後を安心して暮らせないのもおかしい。国民を自助に追いやってきたこの社会の構造を変えないといけない。昭和型の経済や雇用、子育て環境とは真逆の時代に合わせてどう社会を作りたいのか、そのリスクと可能性、必要なものなのは何なのかを提示し、最後は国民の皆さんに当事者意識を持って判断を迫っていきたい。まっとうな対抗勢力を作って昭和型の社会から福祉型の国家に導き、安心感、競争力を生み出す社会、国家にしていきたい」と訴えました。

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 矢崎総支部長は、小川議員が掲げた北欧型に倣うような福祉国家への将来的な移行に賛意を示し、「お金が消費に回らない、皆さんが貯蓄に回すのは、老後への不安や、子育てや教育、介護にお金がかかるからだと思う。それが景気の回復を阻んでもいる。国が社会保障や教育の予算を確保すること、そのためには一定の負担を国民に求めなくてはならず、その前提としては政治への信頼が不可欠。政治への信頼を回復させたうえで新しい北欧型の社会を作っていきたい」と述べました。

 小川議員は、同日より期日前投票も始まったとして、「いま既得権を持っている側にとって一番いいのは無関心と低投票率。まずは投票所に行ってほしい」と呼びかけました。

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 守屋候補は、「地域を歩き、皆さんの声をしっかり聴いてきた。公共交通の整備や、高齢者に寄り添う政治、子育て世帯への支援などさまざまな要望を頂いた。子育てと親族の介護を同時期に行うダブルケアや、ヤングケアラーの問題もある。お一人おひとりに寄り添いながら、その声を政治に反映させていく」「何としてもこの地域から政治を変えていきたい。クリーンな政治、皆さま方に寄り添う政治。市民が参加できる政治を進めていく。ぜひご支援をいただきたい」などと訴えました。

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 浦安を元気にする政策として、災害に強いまちづくりの推進や、再生可能エネルギーの利用拡大などを掲げるよしい候補。「子どもたちが未来を描ける、一人ひとりが主体的に行動できる教育環境を作っていきたい」「医療・介護サービスが必要になったときに孤立しない制度を確立していく必要がある。子育て、仕事をしながら親の介護をする体制の整備も進めていきたい。そして、政治の仕組みだけでは変えられない人との絆をつないでいきたい」などと力強く表明しました。

 市川駅での集会には中町けい市川市議、新浦安駅での集会には長浜博行参院議員、吉村啓治浦安市議、川野辺のりあき、梅田うめすけ両浦安市議選予定候補がそれぞれ参加しました。

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JR市川駅北口での青空対話集会