泉健太代表は6月16日、臨時役員会後に国会内で記者団の取材に応じ「立憲民主党は岸田内閣不信任決議案を提出することを決定した」と表明。不信任の理由として、防衛増税や社会保険料の引き上げなど国民負担を強いる政治、一方で物価高対策が不十分であること、特に子育て支援については財源も不透明でメニューについてもあまりにも小さすぎること、昨年8月に現在の内閣が立ち上がって以来大臣が相次いで辞任に追い込まれ、加えて官邸では荒井秘書官、総理の長男である岸田翔太郎秘書官も更迭されるといった政権運営の問題、マイナンバーカードのトラブルや、LGBT法や入管法など当事者に寄り添わない政権与党の問題――等を挙げました。

 泉代表は「私たちは、今の政治はおかしい、国民生活が厳しい中での負担増は改めるべきで、無駄の削減、歳出改革を本気でやればもっと財源は出てくるし、アベノミクス以降格差が広がっている世の中を変えるために税制を変えていくことで財源を生みだすことができると言っている。今の岸田政権の進め方は信任できない。内閣不信任案は1国会1回しか提出できず、この機会をどう活用するかを各党は自問自答する。最終的には政権を信任するのかしないのかを会期中に一度だけ表明する機会が与えられる。国民生活を無視した政治にでは提出することが当然の判断。与党は仕方がないが、内閣不信任案の重みを正しく理解してもらって、岸田内閣を信任するのかしないのか、各野党に判断をしていただきたい。われわれとしては賛成をしていただきたい」と述べました。

 岸田内閣不信任決議案は、午前11時40分に衆院に提出されました。

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