北海道釧路市で8月25日、しのだ奈保子北海道7区総支部長を中心に政経セミナーが開催され、辻元清美ジェンダー平等推進本部副本部長が講演を行いました。蝦名大也釧路市長および連合釧根の淺野康敏会長も駆けつけました。

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 しのだ総支部長は冒頭、福島第1原発の処理水海洋放出に関し、「この地域では、たくさんの産業が漁業を中心に成り立っており、本当に大きな打撃が想定されている。政府は、なぜ想像力がおよばないのか」と、怒りを述べました。

 被害者、性犯罪者の支援などで全国でも名を馳せる人権派弁護士のしのだ総支部長ですが、弁護士になりたての頃は女性であるがゆえの苦労も絶えず、「国選弁護士として警察署に接見に行った際に『なんでお姉ちゃんが来たの?』と被告人にチェンジを求められることもあった」とのエピソードも披露しました。そして、自分も子どもを産んでいろいろな壁にぶちあたったが、政治で解決できることも多い。女性の生きにくさは、男性のしんどさにも多くつながるので、ぜひ、女性にも男性にも優しい社会づくりをしたい、と意気込みを述べました。

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 辻元議員は、「企業の国際競争力は、20年前から比べると、1位から31位まで下がった。一方で、国際通貨基金の試算によると、日本の女性が自分らしく精一杯仕事ができるようになると、日本のGDPが9%伸びると言われている。多様な立場の人が物事を決めたほうが、いいものが生まれる」「女性議員が増えると、何がいいのかとよく聞かれる。世界を見渡すと、女性議員の多い国の特徴は、子育てや介護などの福祉が進んでいる。教育にかける予算が多い。北欧の国々などは、教育と医療がほとんどタダなので、税金が少々高くてもたいへん安心感がある」と、政治・経済分野における女性リーダーを増やす重要性を語りました。

 さらに、福島第1原発の処理水放出に関して、「釧路や根室で働く漁業者を直撃する。政府は、漁業や農業をしている人の声をきっちり聴いているのか。日本の税金の使い道が、庶民の暮らしとかけ離れたものになっている」と述べました。

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