泉健太代表は12月27日、国会内で記者団の取材に応じ、政治資金パーティーをめぐる問題で同日、自民党の池田佳隆衆院議員の事務所が強制捜査を受けたことに言及。岸田総理は各議員に説明を求める責任があり、指導力を発揮すべきだと述べました。

 池田議員については、臨時国会の終盤に本会議にも出ず雲隠れを続け、個人として説明責任を果たさず、国会議員としても職務を果たしていないと指摘。捜査を受けたことに対し「相当根深い、今の自民党の裏金疑惑だ」「議員会館に捜査が入る異常事態」だと述べました。

 自民党が年明けに、再発防止や信頼回復に向けた政治改革を議論する新組織を立ち上げることについて、「あまりに遅すぎる、あまりに責任感がなさすぎる、指導力がなさすぎる」と述べ、疑惑で名前が上がってる議員に対し、情報開示や経過説明を命じることは、今すぐにできることだと指摘しました。

 安倍派では20年以上こうしたことが行われてきたとの報道については、「裏金文化の中で選挙に勝ち、基盤を作り、後援会を広げてきた可能性もある」「まさに政権そのものがフェイクだ。自民党の長年続いた権力基盤そのものに正当性がない」と指摘しました。

 政治資金規正法の改正に向け、党の自民党派閥裏金調査チームで情報収集をしていると述べるとともに、20日の野党国会対策委員長会談で、政治資金パーティー問題に関連し、(1)閉会中審査の開催(2)強制捜査を受けた小泉龍司法務大臣の人事対応(3)政治倫理審査会の開催――などで一致したことを受け、「引き続き野党まとまって、力を合わせて対応していきたい」と語りました。

 野党連携に関連し、泉代表が21日の会見などで政権交代に向けた「ミッションを明確にした政権」を打ち出したことについて問われると、「自民党に任せていては駄目だとすれば、政権交代は必要だ」と述べ、各党が必ずこの政策をやるという「ミッション型の内閣を作りたい」と意欲を示しました。

 記者から政権交代のための選挙区調整について問われると、「一足飛びにそうはならない。まずはミッションを決め合意することからはじめる必要がある」と語りました。