立憲民主党は3月29日、東京都の東武成増駅前で街頭演説会を開催し、泉健太代表、あくつ幸彦東京都第11区総支部長らが訴えました。

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 あくつ総支部長は訴えの中で、政権を取ったらやるべきこととして、(1)堅実な外交・安保、経済政策(2)子ども・子育て、教育、年金などの福祉政策(3)災害対策の推進(4)公共交通政策——などを取り上げました。

 その中で特に災害対策の推進については、東日本大震災時に宮城県仙台市の現地対策本部に派遣された経験を踏まえ、「現在の災害対策基本法、災害救助法の2法だけでは国民の生命、財産を迅速に守ることが出来ない。今は段階的に行われる自助、共助、公助の3つを同時に進めなくてはいけない。常設の災害復興庁を作らせてもらいたい」との考えを示しました。

 また公共交通政策にもしっかりと取り組みたいとし、「交通基本法には移動の権利が十分に明記されていない。全国の公共交通が無くならないように取り組みたい」と述べました。

 最後にあくつ総支部長は、「『汚い政治はまっぴらだ』これは私の政治信条です。これを実行するためには(汚い政治をした)政治家を変えなくてはならない」と述べ、立憲民主党の政策への理解といっそうの支援を訴えました。

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 私たち立憲民主党は、この「まっとうな政治へ」のぼりを掲げて全国でキャンペーンを行っていると述べた泉代表は、自民党議員の起こした裏金問題について、「政倫審などに出て来いと言っても出てこない。出てきたとしても本当のことを言わない。さらに、岸田総理は密室での事情聴取というパフォーマンスをしているが、中身も事実かどうかも分からない。そして党内処分という甘い処分だ。こんな処分ではなく、国民処分、選挙区処分。国民の皆さんがそれぞれの選挙区で裏金議員を処分しよう。皆さんの投票で政治を変えよう。裏金議員を一掃しようじゃないか」と訴えました。

 泉代表は、元旦に起きた能登半島地震への対策として、他の野党に呼び掛けて被災者生活再建支援法案を提出し、これまでの支給額300万円を600万円に引き上げるよう訴えた結果、全世帯ではないが、かなりの部分で引き上げることができた。野党でも良い提案をして、皆さんが応援してくれればできる。政権交代をすればさらに多くのことができる。期待してほしい」と述べました。

 演説会の終了後に、会場の聴衆との間で質疑が行われ、「少子化対策」「高齢者の健康保険料」についての質問がありました。泉代表は、「自民党・岸田総理の言う少子化対策は3人子どもがいないと支援や優遇がされないものだが、立憲民主党は、さらにその前の若者の給与アップや家賃補助など、可処分所得を上げるところからの施策を考えている」「年金受給額が物価上昇に追い付いていない中で、そもそも資産の少ない高齢者世帯には支援策、給付策を考えていかなければならない」などと答えました。

 今日の街頭演説会には地元板橋区から、宮瀬英治都議、中妻じょうた、おばた健太郎、くまだ智子、岩永きりん各区議が参加しました。

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 演説会終了後、記者団の取材に対応し、「まっとうな政治へ」キャンペーンをはじめた意義を聞かれた泉代表は、「自民党の取り組みは空振りばかり、ウソばかり。裏金議員は国民の力で処分をする。次の選挙で結果を出すということ。それと政治改革も自民党には任せておけない。われわれが前に進める。こういう思いを込めてスタートした」と答えました。

 森元総理の説明責任については、「関与しているのであれば『私です』と言えばいい。とにかく名前が出てきた以上は、自民党ないしは本人が語る。国会が場を設定するとかという問題では無い。森元総理がはっきりすべき。何らかの形で自らの意思を表明してもらいたい」と指摘しました。

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 またJR八王子駅前でも街頭演説を行った泉代表は、落合貴之、大河原雅子、奥野総一郎各衆院議員らとともに、自民党の裏金問題になどについて厳しく訴えました。