岡田克也幹事長は5月25日青森県を訪れ、衆院青森3区の岡田はな子集会、衆院青森1区の升田世喜男ケッパロー会に出席しました。同ケッパロー会には田名部匡代参院議員らも参加しました。また、26日には宮城県を訪れ、柳沢つよし衆院宮城3区総支部長らと街頭演説を行いました。この街頭演説には石垣のりこ参院議員も参加しました。

 集会等で岡田幹事長は、政治改革について「今の自民党では限界だ」と述べ、自民党の派閥ぐるみの裏金作りについて「前代未聞。そして、それ以上に岸田総理の対応が問題だ」と指摘。「これだけの事件があったらちゃんと事実を明らかにして対応策を早く打ち出すのが自民党としての、総理としての道理ではないか。それが全くなされていない」として問題視しました。そのうえで裏金づくりの仕組みの原点は森元総理にあるのではないかとの認識を示し、岸田総理には報道されているような森元総理への電話での挨拶ともとれる中身のない聴取ではなく、裏金事件の真相解明のための聴取を行い、国民に対して説明責任を果たすべきだと指摘しました。また、自民党の改革案は「不真面目なものである」として「自民党に危機感を持たせるためにも野党で結集して政権交代を行いたい」と力を込めました。

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■衆院青森3区 岡田はな子集会

 岡田はな子衆院青森3区総支部長は「日本全体で急速に人口減少が進んでいる。高齢化の比率がどんどん高まっていく」と日本が抱えている人口構成上の大きな問題を指摘。「青森県のこの地域(青森3区)はその中でも特に社会減を含めて少子化だけじゃなくて問題が深刻な地域。このまま生活が維持できるか、現状維持すら難しい」と危機感をあらわにしました。「やっぱり(青森県が)変わっていかなきゃいけない。農業・福祉産業を育成していかなければならない。育成するにあたって、農産物を消費者が適正な価格で購入できるよう設定しなければならない。福祉サービスの賃金をあげなければいけない」と見解を述べました。

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■衆院青森1区 升田世喜男ケッパロー会

 升田世喜男衆院青森1区総支部長は「自分たちの地域が持っているポテンシャルは自然力。農林水産業はふるさとを守る産業。そこに雇用がないと地域は持たない」と力を込めました。そのうえで子育ての安心・教育の安心・老後の安心を実現したいと述べました。また「(政府が)お金の使い道を工夫すれば、一層楽しい地元、ふるさとができるのではないか」と見解を示し、国政における税金の使い方を変えていくためにも政権交代の必要性を強調しました。

■岡田幹事長ぶら下がり

 青森での日程を終えた岡田幹事長は青森市内で記者団からのぶら下がり取材に応じました。冒頭、27日に大阪で開催を予定していた政治資金パーティーについて中止する意向を明らかにしました。そのうえで「すでに振り込まれた代金を全て返済する」と述べました。開催を中止した理由として「現在(国会にて)政治改革法案の審議中。その時期に悪影響を与えてはいけないと考えた」と述べました。 また、「正式にパーティーを禁止する法案をわれわれは2年前に提出している。その中には寄付した人に対する税制優遇の措置もセットで入っていて、企業団体献金や企業団体のパーティーから個人献金に変えていく考え方でできている」として国民からの期待に応えていくために引き続き政治改革に尽力していく姿勢を示しました。

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■衆院宮城3区 柳沢つよし総支部長街頭演説

 柳沢つよし衆院宮城3区総支部長は冒頭、仙台放送のアナウンサーとして働いていた経験に言及。「今まで、この宮城の魅力をさまざまな番組で全国に届けてきた。私が伝えてきたのはその現場の生活している人々の声、現場そのものの声。今度はその皆さんの声を政治の世界にぶつけさせていただければ」と述べました。そのうえで、「アナウンサー時代、最も印象に残っているのは13年前の東日本大震災」と述べ、震災時の取材の経験を国政に反映していきたいと力を込めました。また、有権者との関わりの中で自民党の裏金問題への怒りを肌で感じるとして、権力の新陳代謝のために政権交代の重要性を強調しました。