立憲民主党は6月6日、東京都杉並区の阿佐ヶ谷駅前で「人へ、未来へ、まっとうな政治へ」を訴える街頭演説会を開催しました。

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 辻󠄀元清美代表代行は、自民党の裏金問題について、「この異次元の裏金問題、いったい誰が始めたのかも、いつから始まったのかも、そして何故こんなことが起こったのかも、何の真相究明もされてないのが現状。そこを絶対に忘れたらあかんと思う」「私たちは、裏金議員はしっかり政治倫理審査会に出てきて説明をするよう言い続けていきたい」と述べました。また、この日、与党と日本維新の会が賛成して衆院を通過した政治資金法改正案について「いかに穴を残すか、そして自分たちが権力とお金と政権にしがみつく下心が見える」「私たちが根こそぎ変えないと、このまま日本がどんどん、どこかの方向に行ってしまうんじゃないかと思っている」と強い懸念を示し、今後の参院での法案審議で細かいところまで詰めていきたいと表明しました。
 衆院補欠選挙が行われた島根県松江市で老舗デパートが廃業に追い込まれ、安倍元首相の選挙区の下関市の商店街がシャッター街になっていることを紹介し、「自民党の大物議員は、自分たちの派閥や権力を握るために、一部の大企業などから政治献金をもらって、パーティー券を買わせて、そのお金で権力を維持することに汲々とし、そしてその献金をくれるような企業の方だけを向いた政治をやって来た。地元の住民、中小企業は切り捨てても自分の権力を維持できればいいというのが自民党の大物議員と言われる人たちの本当の正体じゃないか」と述べました。そして、「構造的に自民党が戦後仕切ってきた政治や経済の有り様、これを根本から変えないとあかん、ということがだんだん皆に広がって来ている」と語りました。
 東京都知事選に関し、「東京の光と影の影に光を当てるのが知事の役割じゃないか」と述べ、その影の部分を頑張ってケアしているNPOの円卓会議の設置、神宮外苑の再開発の見直し、東京都での再生可能エネルギーの創出、外国人やLGBTQなど多様な人が自由に生きる国際都市の実現等を行ってほしいと語りました。そして、「東京を変える、日本を変える、一緒に変えましょう」と呼び掛けて、演説を結びました。

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 地元東京8区選出での吉田はるみ議員は、自身が政治改革特別委員会委員として審議した政治資金規正法改正案について、「これは天下の悪法。抜け穴だらけ。私は満身の抗議と怒りを込めて皆様にご報告したい」と語気を強めました。政策活動費の領収書の10年後公開について、(1)当該国会議員が10年後に議員を続けているか分からない(2)感熱紙の印字は3年くらいで消えてしまう(3)所得税の公訴時効が5年なので領収証が10年後に公開され、問題があっても時効になってしまう──等の問題点を挙げ、さらに政治資金パーティー購入者の開示義務の改正も効果が乏しく、企業団体献金については一切手を付けていないと批判しました。そして、「国民には増税、自民は脱税という現状が、本当にここまで変わらないのなら、私はもう政権交代しかないと思う」と述べました。
2021年衆院選で吉田議員が当選し、その後、岸本聡子・杉並区長が誕生し、杉並区議会で議員の半分が女性となった変化を振り返り、「必ずそこには希望がある。都知事選挙も私たちの次の第一歩になる」「皆様、杉並から東京都を変え、そして日本を変えて行きましょう」と支援を呼びかけました。

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 小沢雅仁国民運動局長代理は、国民運動局で毎週開催している街頭演説は、回を重ねるごとに集まって下さる方が増え、若い方、学生も足を止めて聞いて下さるようになってきたと報告しました。衆院を通過した政治資金規正法改正案について、「中身なんか何もない、今と何も変わらない。ただやった感がある、本当にザル法だ」と厳しく批判しました。
 また、裏金問題で宏池会の会計責任者が立件されたにもかかわらず、岸田総理は自らへの処分は行わず、「国民に判断してもらう」と言及したことを振り返りった上で、3補選で立憲民主党候補が勝利し、特に自民党が圧倒的に強かった島根でも敗退したことを挙げ、「それが今の国民の声。政権を変えろ、自民党ではダメだいうことだ」と訴えました。そして、「裏金議員のこと忘れてはダメ。この怒りをしっかりと持ち続けて、次の総選挙で主権者である有権者の態度を示そうではありませんか。そのために私たち、立憲民主党が、全力でまっとうな政治を実現するために頑張ってまいりたい」と支援を呼びかけました。

 街頭演説会には、関口健太郎都議会議員、ひわき岳、赤坂たまよ、松本浩一、安田マリ各杉並区議会議員が参加し、一緒に都政、国政を変えましょうと呼び掛けました。

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