岸田政権下で初の「党首討論」を終えた泉健太代表は6月19日夕刻、記者団の取材に応じました。

 党首討論の受けとめを問われた泉代表は、岸田総理の姿勢について「自民党を乗り越えられない」「独自性を出せない」と評しました。その理由として、「党内基盤が弱いからかもしれない」と述べました。

 また、成立した自民党の改正政治資金規正法(自民党修正案)について、解散して「信を問うべき」とただしたところ、岸田総理が否定したことについては、「改正の中身に自信がないのでしょう」と指摘し、「世の中がこのテーマから関心を失うことを待っている」「政治改革をやり過ごしたい」との印象を受けたと述べました。

 その上で、自民党総裁の岸田総理自身が「(裏金問題の)処分の対象」としておらず、「国民に判断をいただきたい」と言っていたにもかかわらず、衆院の解散を否定したことについて、「大見えを切った割には国民に判断してもらいたくない逃げの姿勢」だったと断じました。

 さらに、岸田総理が「憲法改正にも責任ある対応をお願いしたい」と泉代表に対し質問したことについては、「国対委員長か委員会の筆頭理事ですかという質問だった」と述べ、「総理がするような質問ではない」と一刀両断。憲法審査会を開催するかどうかは、「現場に任せている」ときっぱり述べました。

 記者団からの取材後、立憲民主党は執行役員会(臨時)を開催。役員会後、泉代表はあらためて記者団に対し、岸田内閣に対する不信任決議案を20日午前に衆院に提出することを決定したと表明しました。