泉健太代表は7月19日、国会内で会見を開き、(1)海上自衛隊の不祥事(2)旧優生保護法(3)堀井議員の家宅捜査(4)他党との協力(5)選択的夫婦別姓(6)ミッション型内閣――等について発言しました。

(1)泉代表は、党ヒアリングで、潜水手当不正受給で4人逮捕があったとの報告があったことについて、「本来、防衛省から国民に説明すべき内容。それがタイミングが遅れて、昨日、公表された形になった。公表の基準をしっかり作ってもらいたい」と政府に求めました。

(2)旧優性保護法について、泉代表は「過去の立法が誤りであったと率直に認めるべき」と述べ、立憲民主党から各党に、賠償の対応を早期に行う国会決議を行うよう働きかけていることを明らかにしました。

(3)自民党の堀井学衆院議員の家宅捜索、離党について報道されていることに関して、泉代表は「裏金の問題が根深い。堀井議員は、2196万円で裏金ランキング8番目。3月下旬に説明らしきものがあったが、『交際費など』で終わっている。領収書もない。今回、裏金捜査の過程で香典のことが分かってきたと伝えられている」と指摘し、「使途を『交際費など』で説明していた、領収書もない議員たちが同様の事をやっていないのか、裏金を原資に何をやっていたのか問われる。裏金議員は使途を説明せよ」と引き続き裏金問題の真相解明を求めていくと述べました。

(4)泉代表は、他党との協力関係について触れ「各政党、それぞれの考え方があるので、一方的なことを言うのは慎むべき」と述べ、立憲民主党のエネルギー政策を例に挙げ「立憲が現実路線になっていることは説明してきた」「安定供給、安価」と党の考え方を説明しました。「相手を尊重していきたい。話し合いが大事」と強調しました。

(5)自民党が選択的夫婦別姓について3年ぶりに議論を再開したことについて泉代表は、自民党について「根深く伝統的家族観が残っていて、30年結論が出なかった」「岸田総理も進める気があるのか問われる。今の自民党には進める気が感じられない。この国のためを考えた時に、フラットで多様な価値観を認めないと、むしろ活力が削がれてしまう」と述べ、選択的夫婦別姓を実現する重要性を述べました。「男性も女性もお互いも自由に生きていける社会を作っていかないと、地域の活力も衰退していく。選択的夫婦別姓を実現していきたい」と訴えました。

(6)泉代表が訴えている「ミッション型内閣」に関連して、「私もこれまでも各党幹部とは様々なやりとりをしていているが、来週以降も、率直な意見交換をしていきたい」と述べました。