小川淳也幹事長は10月16日、埼玉県内を遊説し、吉見町の道の駅いちごの里よしみで坂本ゆうのすけ・埼玉10区候補と、熊谷市のJR熊谷駅前で森田としかず・埼玉12区候補と街頭演説を行いました。
■坂本ゆうのすけ・埼玉10区
ちょうど30年前、東松山市長に就任し、4期16年市長を務めた経験を持つ坂本候補は、小川幹事長からも「ノーマライゼーションという言葉を全国に先駆けて市政に取り入れた」と紹介され、「地域の活性化なくして、国の繁栄はない」と述べて、権限や財源などを自治体に移譲する地方分権改革の必要性を強調しました。続けて、かつては1人の高齢者を12人で支えた時代もあったが、近い将来、1人で1人を支える時代が到来すると警鐘を鳴らし、「そのためにも少子化対策は必要。学校教育無償化で、安全で安心の学びを国が提供しなければならない」と訴えました。さらに、自身は企業・団体献金を受け取らず、政治資金パーティーも開かずに、真面目にコツコツと地域を回り、政策を訴えながら政治活動を続けてきたとして、「政治のウミを出し切る、政権交代こそ最大の政治改革だ」と、政権交代の必要性を力強く訴えました。
■森田としかず・埼玉12区
森田候補は、自民党の裏金問題において、政治の腐敗に対する国会議員(当時)としての責任を有権者から指摘されたと述べました。森田候補はその指摘を当然だと受け止めた上で、自民党について、「『税金を考えてください』とお願いする立場の者が、やるべきことをやっていなかった。それが意図的だったなら、なお悪い。今の政治は、そういうことが平気で続けられてきた」と指摘。自民党の金権政治を「しっかり正していく」と強調しました。また、不登校や引きこもり等の問題にも触れ、「これまでどおりのことをやっていては解決しない」と述べ、時代の変化とともに古い政治を変えていく必要があると主張。その上で「希望の持てる国、将来に夢が持てる国、そういう国を皆さまと一緒につくっていきたい」と聴衆に呼びかけました。
小川幹事長は、アベノミクスで日本円の価値が下がり、安くなった円で高くなった食料やエネルギー資源を輸入することに頼らざるを得ない日本の現状について、「なぜ、もっと農林水産業を支援してこなかったのか。なぜ、もっと再生可能エネルギーに力を入れてこなかったのか」と指摘しました。さらに、以前は通訳などの技能職に限られていた派遣労働を自民党政権が製造業やサービス業に拡大したことについて、「働く人のよって立つ基盤を叩き壊しておいて、口先だけで賃金を上げろと、賃上げを言っている」と厳しく批判し、「失われた30年は運命でもなんでもない、政治の責任だ。政権交代を実現して、積もりに積もった日本の課題に本気で取り組み、国民と対話を重ね、信頼される政治に変えていく」と力を込めて訴えました。