野田佳彦代表は10月23日、激戦を繰り広げる山口2区・平岡秀夫候補、福岡3区・にえだ元気候補らの応援に入り、立憲民主党への支援を訴えました。
■山口2区・平岡秀夫候補
元法務大臣で弁護士の平岡候補は、裏金問題をめぐって石破総理が「単なる収支報告書記載漏れ」と発言したことに「裏金問題の本質は単なる形式的な記載漏れではない」と述べ、問題を矮小化していると批判。辞職した堀井学前衆院議員が香典や枕花の違法提供していたことにも触れ、「原資が裏金ではなかったかと疑われている。公職選挙法に違反する形で使われていたかもしれない。裏金を使って選ばれた政治家はいったん退出してもらわないといけない。元法務大臣と元財務大臣(野田代表)でタッグを組んで追及していきたい」と述べました。その上で、裏金問題に象徴される「金権政治」からの脱却を図るとともに、学び、就労、子育てへの支援を含む地域活性化、労働分配率上昇への取り組みなどを通じ、誰もが安心して暮らせる社会を目指すと表明しました。
野田代表は、「旧統一教会、世襲議員、裏金と3点セットが揃っているのは山口であり、自民党が組織ぐるみでやってきた、真の姿が映し出されている選挙区だ」と指摘。政権交代によって、民主的で公正な日本をもう一度つくらなければならないとして「皆さまの生活を改善していく、少しずつでも豊かにしていくためのお金の使い方、税金の使い方を変えるためにも、政権交代を実現したい」と述べました。
■福岡3区・にえだ元気候補
にえだ候補は、「今回の解散総選挙の最大の争点は政治とカネの問題、裏金の問題にけじめをつけること。われわれ一般の国民、生活者は1円たりとも脱税は許されない。インボイス制度の導入で負担を強いられるなか、なぜ自民党の政治家だけが裏金を作り、脱税が許されるのか。こうしたことを何としても止めたい」と主張。「大企業だけに税制優遇をして、補助金を付ける見返りに受け取っていたのが企業・団体献金だ」とも述べ、裏金問題は実質賃金が上がらないなど、失われた30年と言われる日本社会の停滞と大きく関係していると指摘しました。福岡県議会議員4期13年務めた経験を国政でも生かしていくと表明。「力を与えてほしい」と訴えました。
野田代表は、「全国各地で大接戦の選挙がたくさんあるが、自民党の過半数割れの確率が高くなってきた。しかし私が目指しているのは自民党・公明党あわせての過半数割れ。そのためには、1票でも多く獲得し選挙区で当選することによって、もっと厳しい選挙区で戦っている同志が当選できることになる。1議席ではなく2議席につながる」と、同選挙区で勝利することの意義をあらためて強調。にえだ候補への支援の輪をさらに広げてほしいと呼びかけました。
野田代表は、かつて「悪魔のような民主党政権」という安倍元総理の発言を批判していた石破総理が、今このタイミングで同じことを言いだしていることについて、「危機感を持っているのだろう」と指摘。民主党政権時に作った新型インフルエンザ等対策特別措置法が新型コロナウイルス感染症への対応の法律制定の原型になったこと、農業者の戸別所得補償制度は多くの農業者に評価されていること、自民党・公明党が「バラマキ」と批判した公立高校の授業料無償化や子ども手当は効果を発揮し、今では与野党問わず教育の無償化、(名称変更した)児童手当の拡充を主張していることなどを例に挙げ、「悪夢のような政権と言われたが、税金の使い道として正しかったと評価されれば、敵対した政党もまねせざるを得なくなることを証明している」と胸を張りました。
「ならば自信を持ってこの流れをもっと先に進めていきたい」と述べ、「異次元の人への投資こそこの日本を立て直していく第一歩になる。お金の使い方を変えることが政権交代の醍醐味だ」と力を込めました。
裏金問題については、「単なる政治資金規正法違反ではない。何に使ったかを証明できないならば雑所得として計算されるべきであり、すなわち所得税法違反が問われるべき。説明責任も果たさず、脱税と同じではないか。皆さんから消費税や所得税、法人税、相続税をいただき、税金の使い道を決めるところが国会。そこに税逃れをする輩が大勢いるようでは国民が政治を信頼するはずがない。まずここから変えなければいけない」とあらためて指摘。自民党の裏金議員の多くが公認され、非公認の裏金議員の政党支部にも2千万円の政党交付金が支出されていたことも明らかになったとして、「政党交付金は、国民の皆さん一人ひとりの血税が原資。自民党は非公認の候補者に公認料と同じ額を渡している。こんな嘘を許していいのか。たちが悪く、反省がない。それならば有権者が反省させるしかない」と訴えました。
野田佳彦代表はまた、福岡10区・きいたかし候補、福岡2区・いなとみ修二候補、鹿児島1区・川内ひろし、鹿児島3区・野間たけし候補と街頭活動を行いました。