小川淳也幹事長は5月20日、国会内で会見を開き(1)農水大臣のコメ発言(2)選択的夫婦別姓――等について発言しました。

(1)小川淳也幹事長は、年金法が衆議院の本会議で審議入りしたことに関連し、政府案は「肝になる部分を欠いている」と指摘しました。
 また、小川幹事長はコメ問題について「農林水産大臣の不適切な発言に触れざるを得ない。軽く考えすぎ。この後の国対委員長会談、党首討論で、この点も厳しく対峙していく」「大事なところを把握していない。分かっていない。問題の深刻さを受止めていない。全体として資質がない。これから結果を出されると言うのだろうが、結果が長年出ていない。今までの結果出せない人が、どうすれば出せるのか疑問である。本人、そして任命権者の責任は極めて重くなる一方」と述べました。
 不信任決議案について問われると「自ら身を処されるのが最適。不信任決議案は重いので、選択肢として排除しないが、乱発するような話ではない。総合的判断すべき」と述べました。

(2)夫婦別姓法案について、小川幹事長は「自民党内の党内事情でまとまらないのを、屁理屈を持ちだしてあたかも不可能なようなことをいうのは筋違い。党議拘束を外すべき。自らの思想信条に基づいて個々人の政治家が判断すべき。党内事情が背景ならば党議拘束を解除すべきと改めて申し上げる」と述べました。

 小川幹事長に先立ち、辻󠄀元清美代表代行が発言し「選択的夫婦別姓推進本部長として伝えたい。本日、自民党と公明党の協議の中で、自民党から選択的夫婦別姓の見送りの根拠として、関係する法律は650本以上、政省令は2700本以上あり、これを精査するのは難しいとのことだった。これに関して立憲の打越さくら参院議員が令和3年10月15日に出した質問主意書では、関係する法律は4本と政府は答弁しており、食い違いがある」そこで「自民党には650以上の法律、2700の政省令の根拠を示してほしいと申し入れをした」ことを明らかにしました。


辻元清美代表代行・大串博志代表代行・小川淳也幹事長記者会見

2025年5月20日(金)16時30分~17時07分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtube.com/live/JPK6xVFg7Gg


■冒頭発言(辻元代表代行)

■質疑

■冒頭発言(小川幹事長)

■質疑

■冒頭発言(大串代表代行)

■質疑


■冒頭発言(辻元代表代行)

【司会(中谷幹事長特別補佐)】
 本日は冒頭、幹事長の記者会見でございますが、その前に辻元清美代表代行よりご発言をいただきますので、よろしくお願い申し上げます。

○選択的夫婦別姓「関連法多数で検証困難」の根拠を示すよう自民に申入れ

【辻元代表代行】
 選択的夫婦別姓実現本部長として、ちょっと一点、皆さんにお伝えしたいことがございます。
 本日、自民党と公明党の幹部の協議の中で、自民党のほうから選択的夫婦別姓見送りと。その根拠として、「関係する法律が650以上、政省令は2700を超える。これを検証していくのは今国会では難しい」ということを伝えたという報道が各社されております。
 これに関して、私ども立憲民主党の打越さく良参議院議員が令和3年10月5日に質問主意書を出しておりまして、どうも食い違いがあります。この「法律650以上、政省令は2700を超える」と、選択的夫婦別姓制度を導入するに当たってはという、根拠が不明ということなのです。
 打越議員の質問主意書によりますと、「法制審議会が1996年に選択的夫婦別姓を含む民法改正案要綱を答申した当時、同法案の選択的夫婦別姓制度を実現するに当たり改正を要するとして法務省が検討した法令は、民法、戸籍法のほかは、(1)家事審判法(現、家事事件手続法)の子の氏の変更審判に関する規定と、(2)非訟事件手続法(現、外国法人の登記及び夫婦財産契約の登記に関する法律)の夫婦財産契約に関する登記所に関する規定のみであったという理解でよいか」という質問に対して、この4本のみであるという答弁が、令和3年10月15日に答弁書として政府の見解が示されております。
 ちょっと食い違いがありましてね。それで、自民党には私のほうから、この650以上の法律、それから政省令2700を変えなければいけないという根拠を示していただきたいという申入れを先ほどいたしました。
 NHKの昼のニュースでも、この「関係する法律が650以上、政省令は2700を超える」という部分も含めて報道がなされております。また、今読み上げたのは共同通信の記事です、これだけ必要だという。自民党からどういうお返事が来るかわかりませんが、これはちょっと余りにも質問主意書(に対する答弁)と違いますので、各社検証してから報道をしていただきたいと。もう相当(報道が)走っています。それで、これ事実が違うということになれば、NHKを含め、あたかもこれが事実のように報道されておりますので、対応を要請していきたいと思っております。


■質疑

【司会(幹事長特別補佐)】
 ありがとうございます。本件に関連して質問ある方いらっしゃいましたら、挙手にてよろしくお願い申し上げます。

○選択的夫婦別姓「今国会での結論困難」自民方針について

【共同通信】
 辻元先生、小川先生、どちらにもお伺いすることができたらだが、まず、この前提として、自民がこうして見送りを決めたことに対する受け止め、ご所感を伺いたい。

【辻元代表代行】
 公明党のほうは、まだ見送りを認めていないようです。
 で、自民党は、党内がばらばらでまとまらないということ、党内の分裂が表面化するからやらないというのは、国民のほうを見た対応ではなく、党内事情だけで、国民が審議を臨む、また、導入を望んでいる声もあるのに、それを見送るということは責任を果たしていない。責任政党として無責任過ぎると思っています。
 立憲民主党と、それから維新、既に法案を出しておりますので、速やかに衆議院の法務委員会で審議に入るように要請していきたいと思います。
 どこが責任政党やねんと。ねえ。

【司会(幹事長特別補佐)】
 そのほか、いかがでございますか。よろしいでしょうか。

【辻元代表代行】
 ちょっと検証を、皆さんお願いしますね、これ。報道する前に。ばーっと流れています、今。

■冒頭発言(小川幹事長)

【司会(幹事長特別補佐)】
 ありがとうございます。それでは、小川幹事長の定例記者会見ということで、冒頭発言させていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

○第127回常任幹事会を開催

【小川幹事長】
 まず常任幹事会の報告ですが、今、辻元代表代行からお話があった選択的夫婦別姓課題をめぐる様々な各党間の調整等、議論になりました。
 党所属議員の海外派遣。それから、国際局の役員構成。NC(次の内閣)からの政調報告。組織からは小選挙区の支部の設置等(の報告)がございます。
 それから、この後、大串代表代行が特に選挙対策については応答に立たれますが、熊本における鎌田(聡)予定候補の公認内定をいたしました。
 それから、現職の水野素子さん、正式に公認(内定)の辞退を決定いたしました。昨日は急な報道対応、ご協力ありがとうございました。
 常任幹事会は以上でございます。

○国会対応 「年金改革法案」「農相発言」等について

【小川幹事長】
 お聞きになられる前にですが、きょう本会議場でようやく年金法の審議入りをいたしましたが、非常にその肝になる部分を欠いているということで、厳しくこれは対峙していきます。
 加えて、議題がそうであるにもかかわらず、きょう井坂さんの質問はよかったと思いますが、やはり冒頭は米問題、農水大臣の不適切な発言について触れざるを得ないということで、あの後、注意したとか続投だとかいうお話のようですが、ちょっと軽くお考え過ぎではないかという感想を持っております。国対委員長会談、あすの党首討論を含め、この点も厳しく対峙させていただきたい。そう思っております。

○参院通常選挙に向けた取組について

【小川幹事長】
 週末は滋賀・京都・奈良と、青空集会を中心に、いろいろと意見を聞いてまいりました。いよいよ参議院選挙に向けて各地域で熱が高まっているという印象を受けております。ひしひしと受けております。
 近畿圏でしたので、特に複数区、久々の議席奪還を目指す地域、そして、1人区の一本化をめぐって様々議論のある地域でございますが、それぞれなりの地域性を踏まえながらも、党としての議席の最大化、自公の過半数割れ、こうしたことに全力を挙げたいと思っております。

○選択的夫婦別姓「今国会での結論困難」自民方針について

【小川幹事長】
 先ほどお聞きになられかけたので先に申し上げますが、夫婦別姓について、自民党が、党内事情、党内でまとまらないということで、何だかへ理屈を持ち出して、あたかも不可能であるようなことをおっしゃるのは筋違いで、党内がまとまらない、まとまることが心配であれば、党議拘束を解除せよと。かねてから何度も申し上げているように、これは党派対立に持ち込むべきテーマではありません。それぞれの国会議員が自らの責任、思想信条、良心良識において採決行動に参加すればそれで済むことですから、党内事情がその背景にあるのであれば党議拘束を解除せよということを改めて申し上げたいと思います。


■質疑

【司会(幹事長特別補佐)】
 ありがとうございます。それでは質疑応答に入ってまいりたいと思いますが、本日17時から次の予定がある関係で、55分をめどに質疑応答を終了していきたいと思いますので、ご協力をお願いします。それでは、どうぞ。

○米価高騰問題めぐる江藤農相発言について

【NHK】
 冒頭少し触れていた江藤農水大臣の関連で伺いたい。江藤大臣は自身の発言について、きょうの閣議後の会見で、最後まで責任を取るところまでやらせてもらいたいと述べ、米の値下がりに向けて引き続き職務に当たる考えを示した。厳しく対峙していくということだが、改めて続投するということについての幹事長の受け止めをお願いしたい。

【小川幹事長】
 冒頭の発言が最初になされたときのとんちんかんぶりというか、本当に国民感覚からかけ離れ過ぎというか、自らを客観視する力が随分欠けておられるのだなという印象を冒頭受けました。その後の釈明を見るにつけて、いろいろとわかっておられるのかなと。その善後策も含めて、非常に大事なところを把握しておられない、問題の深刻さをわかっておられないという受け止めです。全体として、任にあたわない、資質に欠けることが、今になってこういう形で明るみに出たという印象でおります。
 したがって、これから結果を出されるとか何とかいろいろおっしゃるのでしょうが、長年これは結果が出ていませんから、既に。米の不足、価格高騰。今までやってきて結果を出せない人が、何をやれば、どうすれば(結果を)出せるのかということが甚だ疑問であることも含め、これは、まずはご本人、ひいては任命権者の責任は極めて重くなる一方ではないかという受け止めです。

【NHK】
 更問いで。野党内では、備蓄米を放出しても米の価格が下がらないなど、成果が出ておらず、今回の発言と合わせて大臣の不信任に値するという意見も出ているが、党として江藤大臣の辞任を求めていくお考えは現状であるか。

【小川幹事長】
 自ら身を処されることが最適であるというのは、きのうも申し上げたとおりです。
 不信任決議案等は、これは非常に重い決議案になりますので、選択肢として可能性は排除しません。しかし、あらゆる状況を見極めて、もう会期末も近いですから、あまり乱発するような話でもないので、しっかりと政権の対応なり姿勢を総合判断すべきだという考えでおります。

○参院通常選挙に向けた取組について(1)

【神奈川新聞】
 冒頭発言があった参院神奈川選挙区の水野素子氏の公認取消しについて伺いたい。まだ現職議員であるということで、ハラスメント疑惑に関する事実関係の確認と対処についての党本部の考え方について改めて教えていただきたい。また、改選定数4の神奈川選挙区は激戦区ともされている。従来は現職2人擁立の方針を掲げ、もう一人、牧山ひろえ参議院議員を公認内定しているが、今後牧山氏に一本化するということになるのか。また、党本部として牧山氏への支援にどのように取り組む考えか伺いたい。

【小川幹事長】
 選挙対策上のことを含め、詳細は大串代表代行・選対委員長から後ほど詳細を申し上げます。
 私としては、ご本人から事情を聴取し、注意すべき点を注意したというのは、きのうも申し上げたとおりです。
 事実関係の受け止めは、ご本人が反省すべきところは多々あるということを率直に申し上げていらっしゃるので、概ね事実な部分があるのだろうという受け止めです。一方、誇張や憶測に基づくところもあるということですから、この手の報道に関しては往々にしてそういう部分はあるのだろうと。そこは、ご本人の意向をまずは尊重しつつ、受け止めたいと思っております。
 いずれにしても、自らに対して最も厳しい処置を自ら下されたわけですから、それを尊重し、きょうの常任幹事会で正式に公認辞退を受け止めるということで意思決定いたしました。
 今後も多様な選択肢を示す責任がある一方で、非常に限られた時間の中ですので、大串選対委員長・代表代行としては牧山候補の必勝・当選に全力を挙げられるということで、きょう常任幹事会でも意見表明があったところでございます。それを了としたということです。

【熊本日日新聞】
 冒頭、参院熊本選挙区で鎌田さんの公認内定という発表があった。熊本では衆参の選挙区を全部自民党が独占しており、今回公認の決定も結構時間がかかったと思うが、この参院熊本選挙区はどういう位置づけで戦っていかれるかと、鎌田さんは野党の調整に長く携わっておられ、野党にかなり顔の利く方だが、どういう戦いを熊本でしていきたいか伺いたい。

【小川幹事長】
 詳細は最前線で調整に当たられた大串代行から申し上げます。
 私としては、久々の議席奪還を切望しており、念願しており、そして、熊本は時間がかかったわけですが、できるだけ野党を広くご支援、ご支持をいただけることが望ましいわけで、それも含めて必勝態勢を取っていきたいと思っています。

○東京都議選に向けた取組について

【フリーランス】
 都議選に関して。推薦している大田区の森愛さんだが、結局、立憲と共産党から金をもらっていたということを2、3日前に言っている。もう時間がすごく長い。まさにこれは山本太郎さんいわく泥棒議員だ。不記載なのかどうかわからないが、これは都連としてきちんとやってくれるのか。立憲民主党の金もだいぶ流れている。

【小川幹事長】
 都議会の自民党の裏金問題を追及するさなかですから、当方としては身を正さなければならないという認識でおります。
 都連幹事長から、もし(あれば)。

【手塚幹事長代行(東京都連幹事長)】
 立憲の都連から、森愛さんが(一)昨年、大田区長選挙に出た際、さらには、その後の都議会議員補欠選挙に出た際に、100万円ぐらいだったと思いますが、正式な形で立憲都連からバックアップをさせていただきました。そのものが日本共産党からも同額ぐらい出ていたということは、実は今回の報道で私どもは初めて承知しました。いずれにしても、森さんのほうがケアレスミスでそれを記載していなかったということでありますし、報道を受けて早速それを修正されたということであります。
 こちらのほうとしては、彼女の推薦をどうするかということを、東京都連で今、協議させていただいております。ご本人のほうからそれを辞退するということもあるかもしれませんし、一定の対応を考えていきたいと思います。

○年金改革法案の審議入りについて

【産経新聞】
 冒頭、年金法案について厳しく当たっていくとご発言あった。先ほど立憲民主党として考え方を自民党側に提出され、主に基礎年金の底上げと、それによって減額される厚生年金の方に手当てを講じるようにという内容となっているが、どのように修正協議などを実現させていくのか、与党側にどのように迫っていくのか伺いたい。

【小川幹事長】
 少数与党下の国会において、野党第1党としていかに貢献をし、プレゼンスを発揮するかというのは、この国会が始まって以降ずっと試行錯誤でまいりました。
 改めて申し上げるのですが、本予算は、なかなか野党第1党として賛成カードを前提に協議はできません。一方、個別法案や個別政策は、物によっては、与野党の第1党同士が真摯に協議をし、歩み寄り、そして、賛成カードを切ることも含め、実のある交渉を行うということが十分に可能な領域であり、中でも年金法案は現世代そして将来世代に関わる極めて重要な法案ですから、こここそ与野党の第1党同士が責任を持って協議をし、実のある妥結点を見出し、そして、互いに修正の上、可決をするという、そういう形での責任の果たし方をぜひ野党第1党としては希望し、与党側に迫りたい。基本的にはそういう考えです。

○内閣不信任案に関する玄葉衆院副議長の発言について

【朝日新聞】
 週末、党の福島県連の会合で玄葉副議長が、内閣不信任案について、かなりの確率で通ると発言されたことについて、自民党を中心に与党側から不適切だという批判が上がっている。副議長のこうした発言について、党としてどう考えているか伺いたい。

【小川幹事長】
 尊敬する先輩です。そして、身内に甘くてもいけないとは思います。
 やはり地元での支援者を前にしてのご発言でしたので、少し個人的な心情も含めて吐露された可能性があるのではないかと見ておりましたが、いずれにしても、我が会派を代表し、院内から党派を超えて選出された副議長でいらっしゃいますので、改めて先輩に申し上げるのも何ですが、お立場なり重責なりを十分ご留意いただく必要があるのではないかということは率直に感じております。

○裏金問題 下村氏の参考人招致めぐる協議について

【共同通信】
 下村博文さんの参考人招致の件で伺いたい。与野党は本日の衆議院予算委員会の理事懇談会で、自民党派閥裏金事件を受けた旧安倍派幹部の下村博文元文部科学相の参考人招致をめぐり協議したが、折り合わず、結論は持ち越された。下村氏は議決があれば応じる意向を示しているが、今回結論が出なかったことについて、ご所見を伺いたい。

【小川幹事長】
 一刻も早く折り合いをつけて結論を出すことを求めたいと思います。ご本人が理解をし、備え、構えを取っている中で、何を守る必要があるのかと、自民党に対しては苦言を呈したい。
 この間、事務局が認めた、鍵になる会合。そして、関係幹部はそれを一貫して否定しているという、この最大の矛盾をどこかで説明していただかないと、これはいつまでも尾を引くことになります。一刻も早く、妥協し、妥結し、招致に応じていただきたい。重ねて自民党に苦言を申し上げたいと思います。

【司会(幹事長特別補佐)】
 ありがとうございます。それでは記者会見をそろそろ閉じていきたいと思いますが、皆様よろしいでしょうか。それでは本日の幹事長記者会見はこの辺りにさせていただき、この後、大串代表代行・選対委員長に替わらせていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

■冒頭発言(大串代表代行)

【司会(幹事長特別補佐)】
 それでは、大串代表代行より冒頭ご発言をいただきますので、よろしくお願いします。

○参院通常選挙に向けた取組について

【大串代表代行】
 選挙関連においては、先ほど幹事長からもざっと触れられましたが、参議院選挙に向けた選挙区候補者内定ということで、熊本県の鎌田さんを決定していただきました。
 同じく参議院選挙に向けた選挙区候補者の公認内定の辞退についてということで、神奈川県の水野素子さん。先ほど来説明のあったような事情に基づき公認辞退の申出がありましたので、これを諮り、承認されました。その中で、私のほうから今後神奈川県においては新たな擁立をすることはせず牧山ひろえさんの1人擁立ということで選挙態勢を取っていくということを報告し、皆さんにお認めいただいたと、こういうことであります。


■質疑

【司会(幹事長特別補佐)】
 それでは、質問に入らせていただきたいと思いますので、質問のある方は挙手にてよろしくお願い申し上げます。

○参院通常選挙に向けた取組について(1)

【神奈川新聞】
 水野素子さんの公認取下げについて伺いたい。大串選対委員長は神奈川県連の定期大会で、2人擁立について、党勢拡大のために必要だという旨をおっしゃっていた。今回、公認内定者のうちの一人が自らの意思で取り下げるということになったが、それに伴い、党勢に関して拡大ということにはいかない形になる。これに関して、選対としての考えを改めて教えていただきたい。

【大串代表代行】
 私達は、2人の現職候補でありますので、2人の現職候補が切磋琢磨し、党勢を拡大しながら双方の当選に向けて頑張ってもらうということが最善の道と思って2人を公認(内定)し臨んできたところです。
 そのような中で、今回のような公認辞退の申出があった。それをこうやって受け付けざるを得なかったことは非常に残念ではあります。残念ではありますが、その中で最善の対応をしていくということで、牧山さんの下で、1人擁立の中で、県連一丸となってこの選挙区の中でできる限りの党勢拡大をできるように頑張っていただきたいと思いますし、党本部としてもそれを支えていきたいと思います。

【熊本日日新聞】
 先ほどご説明があった参院の熊本選挙区、鎌田さんの公認内定だが、鎌田さんの擁立に当たっては党本部が結構動かれたというふうに報道も出ているが、なぜ鎌田さんに白羽の矢を立てたのか。どういった人物像を重視されているのか。また、先ほど小川さんからは必勝態勢で臨んでいくというご説明があったが、具体的にどういう戦いをしていきたいか。もう少しお願いしたい。

【大串代表代行】
 様々、候補者擁立に向けて、鎌田さん自身が熊本県連代表なので、鎌田さんとも連携を取りながらこれまで取り組んでまいりました。そういった中で、最終的にやはり鎌田さんという人物しかいないだろうという結論に達したというのが実情です。
 県議として7期。元々の民主党の時代から、民進党の時代から活動し、県連の代表としても長らく引っ張ってきてくれました。野党政局においてはこの人しかいないという人物になられているのではないでしょうか。そういった中で、連合熊本との関係性構築もかなり強力にやっていただいています。各党との連携関係も、この人以外、これ以上できる人はいないのではないかと私は思います。そういった中で、ベストの候補者を得ることができたのではないかと思います。私も、そういった思いの中で、あえて県連常任幹事会の場に行って、この擁立、上申決定のところにも参ったという経緯があります。
 そういった必勝を期せる人物なので、党本部としては物心両面を投入して必勝に向けて頑張っていきたいと思います。

【熊本日日新聞】
 具体的に幹部が熊本に入るような考えとか、その辺はいかがか。

【大串代表代行】
 たくさん入ると思います。

【朝日新聞】
 選挙の関連ということで、野党の候補者調整について伺いたい。先週、小川幹事長は会見で、維新との調整を念頭に、遅くとも来週の前半、つまり今頃のことを指して期限をおっしゃっていたが、現在の調整状況はいかがか。

【大串代表代行】
 小川幹事長が言われたのは、維新さんが呼びかけていらっしゃる予備選のことを念頭に置きながら言われたのではないかというふうに理解しておりますが、維新さんからの予備選に向けた呼びかけはことし1月にありまして、ご案内のようにスキームを提示された上での提案でございました。
 私達としては、スキームをもう少し単純にできませんかということと、もう一つ、野党が一本化して戦うこと、それによって自民党の議席を少しでも減らすこと、この大義は大いに重なるところが、共有できるところがありますということを申し上げつつ、であれば、そのためには各党の皆さんも幅広く乗ってくださるという環境下にならないとその実は上がりませんねというような話をしてきたところです。その状況は今でも続いています。そのような状況をつくり出しになられるのかということを、維新の皆さんの対応を見極めながら、私達としてもできる対応はしていきたいと思います。

【朝日新聞】
 報道でも出ているが、いわゆる和歌山や岐阜が候補に挙がっているかと思う。特に和歌山は維新と一騎打ちというか、野党内では2党だけが出している状況で、ほかの党は関係なくそこだけでやることもできると思うが、こうした一部の選挙区だけでやるということには前向きなのか。もしくは、滋賀とか奈良とか、国民民主党も含めたところも含めて調整のめどがつかないと応じられないのか。その辺りはいかがか。

【大串代表代行】
 1人区でバッティングの仕方はそれぞれ違いますね、各県において。それら全体を見渡した上で、維新さんの予備選の呼びかけに関しては、先ほど申したような基本的な方針を私達のほうから示し、維新さんにお返ししているところです。そういった中で、維新さんとしてどういうふうに取り組まれるかということもお聞きしながら、私達としてやれることがあったら対応していきたいと思います。

○東京都議選に向けた取組について

【フリーランス】
 先ほども質問したが、森愛さんは非常に長い。私は大田区長選と、彼女が出て負けた後の補選、両方とも取材していた。斉藤りえさんもいろいろと応援してくれていたが。時間が長い、だから、忘れていたということではない。「赤旗」がやった裏金と、それから泥棒議員というのは、定義が本当にきちんとしているかどうかわからないが、とにかく命から2番目に大事な印鑑を使うということについての全然認識がない。要するに彼女は泥棒議員だ。だから、推薦するときは、推薦するかどうかわからないが、そんな忘れていたとかいう言い訳は通用しませんよ。自民党の加藤竜祥さんはたった10万円で泥棒議員の仲間入りさせてもらった。これは期間も長いし、額もでかいから、もうちょっと立憲としては審査してください、推薦するのであれば。

【大串代表代行】
 政治家はすべからく、政治資金収支報告書を含め、真実の開示をし、それに関する説明をしながらやっていかなければならない。そのとおりだと思いますので、それは私達が推薦・公認する議員さんにおいては皆さんにしっかりとやっていきたいと思います。

○参院通常選挙に向けた取組について(2)

【産経新聞】
 日本維新の会が提唱している予備選に関連して伺いたい。先ほど、一本化して自民と戦うことの大義には賛同されているということで、野党が一致することが必要だとおっしゃったが、その野党の範囲というのか、和歌山であれば日本維新の会のほかに参政党が出しているが、いわゆる主要野党に限るのか。それとも、参政党といったような他の野党も含むのか。その範囲の考え方について伺いたい。

【大串代表代行】
 与党の議席を一つでも減らし、野党の議席を一つでも増やしていきたいという、そういう大義という観点から見て必要な枠組みがつくれるかということだと思います。

【産経新聞】
 関連して。日本共産党とのみバッティングしている選挙区もあるが、共産党との候補者一本化についてはどのようにお考えか伺いたい。

【大串代表代行】
 1人区においては、今回の参議院議員選挙においては32ある1人区の勝敗の帰趨が全体の帰趨を決めていくと思います。非常に重要視しています。そこにおいて自民党の議席を一つでも減らしていくというようなことが大義としてあると思います。
 そこに向けて、もちろん国民民主党さんは、連合を介して私達は働く仲間の皆さんの政策を実現する仲間なので、できる限りの連携を図っていきたいと思いますが、それ以外の党の皆さんとも、先ほどの1人区において自民党の議席を一つでも減らすという大義に向けて、できる限り誠意ある対話を通じて連携し力を合わせていきたいと思います。繰り返しそれをずっと、同じく申し上げてきています。

○米価高騰問題めぐる江藤農相発言について

【西日本新聞】
 選挙とは別件になるが、一部大串代行のコメントも出ているが、地元佐賀県であった江藤農水大臣の発言への反応について教えていただきたいのと、現状農水大臣は続投される意向を示し、そういうふうに総理から指示もあったということについて、受け止めをお願いしたい。

【大串代表代行】
 これだけ米政策に関して国民の皆さんが不安と不満を募らせている中で、あるまじき発言だったと思います。
 この問題に対する対処、きのうから対処を彼はしてきているように見えますが、それ自身、対処のあり方自身も問われると思います。
 そういったことを通じて、今、米問題という国民の皆さんが最も大きく問題だと取り上げている問題に対して彼自身がどう対応していくのかも含めて見定めていきたいと思いますが、かなり農水大臣としての適格性が大きく疑問符と共に突きつけられている問題だと私は思います。

○参院通常選挙に向けた取組について(3)

【NHK】
 夏の参議院選挙の関連で、これまで立憲民主党としては与党を改選議席の過半数割れに追い込むことを目標に掲げているが、現状でも目標は変わらないのかと、比例の目標で何万票とか、何か議席数の目標があれば伺いたい。

【大串代表代行】
 大会でも決めました与党の改選過半数割れということを達成し、それによって、より大きな目標である全体の過半数割れに向けて弾みをつけていくということを私達は目標にして戦っていきたいと思います。
 それに向けて、それができるような、比例議席においてもしっかりとした結果を出せるように頑張っていきたいと思います。具体的な数字に関しては、今、予断を持って考えているわけではありません。

【フリーランス】
 参議院選挙に関して質問したい。大体選挙区に出る人は、出るときに会見する。例えば東京選挙区の人であれば、ここでやるとか、都庁でやるとか、あるいは各都道府県庁でやるとか。そういう会見をしなくてはいけないという規則はあるのか。

【大串代表代行】
 ないです。

【フリーランス】
 ということは、比例の人はほとんど会見しないが、要するにそれは慣習か。

【大串代表代行】
 それぞれの判断です。

【フリーランス】
 党からは会見しろということは言わないか。

【大串代表代行】
 それぞれの状況に応じてやっています。

【フリーランス】
 そういったところにペナルティは別にないか。

【大串代表代行】
 ないです。

【司会(幹事長特別補佐)】
 そのほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、選挙対策委員長の記者会見はこの辺りで終了させていただきたいと思います。皆さんご参集いただきましてありがとうございました。

(以上)