「公共インフラ老朽化・国土強靱化対策検討プロジェクトチーム(PT)」は6月3日、国会内で会議を開き、ヒアリングを開催しました。

 鬼木誠事務局長の司会で進行され、小宮山泰子座長が冒頭のあいさつを行いました。

 会議ではまず、全日本自治団体労働組合(自治労)からヒアリングを実施。地方自治体における上下水道インフラの管理・更新に関する現状や課題が報告されました。人員の確保、施設の老朽化、財政の逼迫など三重の困難が指摘され、国による支援の必要性が指摘されました。

 続いて、有識者ヒアリングとして、名古屋大学名誉教授・あいち・なごや強靱化共創センター長の福和伸夫氏から、南海トラフ巨大地震など大規模災害に備えた減災・強靱化の在り方について講演が行われました。死者数や経済損失に関する最新の被害想定を提示した上で、事前復興計画の重要性、サプライチェーンや港湾の脆弱性の克服などが提起されました。

 講演後、参加議員との質疑応答・意見交換が行われ、各地域におけるインフラ課題や災害対応の体制強化等に関して具体例を含めた活発な議論がなされました。

 公共インフラ老朽化・国土強靱化対策検討PTでは引き続き、現場の声を踏まえた政策提言に取り組んでまいります。

 出席議員:小宮山泰子座長、野田国義座長代理、鬼木誠事務局長、神津たけし副事務局長、神谷裕、岡本あき子、岸真紀子、長友よしひろ、おおつき紅葉、波多野翼、尾辻かな子、竹内千春、山崎誠、下野幸助、柳沢剛、森山浩行、吉川元(順不同・敬称略)